感想一覧
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[良い点]
あまりにも個性的すぎる愉快なキャラクターたちによるドタバタコメディ。
『いやらしい聖女』にこだわる元勇者の主人公・レージを筆頭に、やたらとトイレが近い残念魔術師のアニエスと、『白帝』と呼ばれる最強格の魔獣と共に生きる少女・ヨルをメインとしたドタバタ劇は非常に楽しめました。
また、彼らによって心と未来を救われた錬金術師のエルルや、橋で彼らと共にバカをやって『性の目覚め』にこだわりがある出自不明のおじさん、『白帝』と似ているけれど心優しいアバロンなど、個性的なキャラクターたちとの掛け合いも楽しかったです。
個人的には、随所に登場して存在そのものが笑える『キャッツ』もお気に入りです。
[気になる点]
・拠点について
中盤で元『モンスターブル製造工場』を拠点としていますけれど、明らかに不法占拠ですよね?
その後は当たり前のように暮らしていますけれど、アニエスに『ビンのヒビ』のトラウマを残したおばちゃんたちの再就職なども含めて心配です。
[一言]
勇者が魔王を討伐した後の世界――というシリアスな前提条件が霞んでしまうほどのおバカなコメディ作品。
主人公・レージが元勇者という肩書きがあっても、それをひけらかさずにおじさんと『性の目覚め』について語るシーンは大いに笑わせてもらいました。
私は拝読中、主人公に自身を投影させて物語に没入するタイプなのですけれど、あまりにも軽すぎるレージの言動に妙な親近感を覚えました。
……いやらしい聖女、嫌いじゃありません(笑)。
そして途中から加わり行動を共にするアニエスも、メインヒロインでありながらノリがいい友達感覚で接しているため、段々と隣にいるのが当たり前に感じるようになりました。
ビンのヒビは禁句ですね(笑)。
当初は宰相や騎士団にいいように扱われていたヨルも、レージたちと敵対するというよりも境遇を理解してくれる協力者という形にすぐ収まってくれたお陰で、無駄なヘイトを溜めずにヒロインとしての魅力にやられました。
キャッツ(笑)。
物語の背景には、ファンタジー作品には欠かせない『腐敗した王候貴族や権力に溺れる組織』がこれでもかとレージたちの人生の邪魔をしていきますね。
そこには黒幕によるおよそ十年に及ぶ涙ぐましい暗躍が大きく絡んでいるようですけれど、レージとアニエス、そしてヨルをメインとした『何でも屋』によって、シリアスさが仕事をしないくらいに割とあっさり解決していく痛快さがたまりませんでした。
強いて言えば、かつて共に魔王を討伐したレージの仲間たちが登場して欲しかった、という思いがあります。
……あとがきでその存在を匂わせた『のじゃロリ賢者』、ものすっごく気になります。
また、明言はしていませんけれどレージ以外の『転移者』の存在も気になります。
これだけ未回収の伏線がたっぷりと残されているので、読了後は満足感と共に中毒症にも似た欲求が襲ってきました。
この感想をしたためた後は、何周か読み返します。
……これはいつの間にか『モンスターブル』を……。
読み専として長年膨大な作品に出会ってきましたけれど、今作はその中でも上位の傑作だと思います。
何故書籍化やアニメ化、映画化していないのか不思議なくらい、キャラクターたちは個性的で魅力溢れていますし、奇を衒わない読みやすい描写はスッとイメージしやすく、テンポのいい掛け合いは最早芸術的です。
そんななろう史上最高傑作の一角と言っても過言ではない作品を綴って世に送り出してくれた先生と、素敵なキャッツ……もとい魅力的なキャラクターたちが織り成す素晴らしい世界と巡り会えた幸運に深い感謝を。
本当に、ありがとうございました。
あまりにも個性的すぎる愉快なキャラクターたちによるドタバタコメディ。
『いやらしい聖女』にこだわる元勇者の主人公・レージを筆頭に、やたらとトイレが近い残念魔術師のアニエスと、『白帝』と呼ばれる最強格の魔獣と共に生きる少女・ヨルをメインとしたドタバタ劇は非常に楽しめました。
また、彼らによって心と未来を救われた錬金術師のエルルや、橋で彼らと共にバカをやって『性の目覚め』にこだわりがある出自不明のおじさん、『白帝』と似ているけれど心優しいアバロンなど、個性的なキャラクターたちとの掛け合いも楽しかったです。
個人的には、随所に登場して存在そのものが笑える『キャッツ』もお気に入りです。
[気になる点]
・拠点について
中盤で元『モンスターブル製造工場』を拠点としていますけれど、明らかに不法占拠ですよね?
その後は当たり前のように暮らしていますけれど、アニエスに『ビンのヒビ』のトラウマを残したおばちゃんたちの再就職なども含めて心配です。
[一言]
勇者が魔王を討伐した後の世界――というシリアスな前提条件が霞んでしまうほどのおバカなコメディ作品。
主人公・レージが元勇者という肩書きがあっても、それをひけらかさずにおじさんと『性の目覚め』について語るシーンは大いに笑わせてもらいました。
私は拝読中、主人公に自身を投影させて物語に没入するタイプなのですけれど、あまりにも軽すぎるレージの言動に妙な親近感を覚えました。
……いやらしい聖女、嫌いじゃありません(笑)。
そして途中から加わり行動を共にするアニエスも、メインヒロインでありながらノリがいい友達感覚で接しているため、段々と隣にいるのが当たり前に感じるようになりました。
ビンのヒビは禁句ですね(笑)。
当初は宰相や騎士団にいいように扱われていたヨルも、レージたちと敵対するというよりも境遇を理解してくれる協力者という形にすぐ収まってくれたお陰で、無駄なヘイトを溜めずにヒロインとしての魅力にやられました。
キャッツ(笑)。
物語の背景には、ファンタジー作品には欠かせない『腐敗した王候貴族や権力に溺れる組織』がこれでもかとレージたちの人生の邪魔をしていきますね。
そこには黒幕によるおよそ十年に及ぶ涙ぐましい暗躍が大きく絡んでいるようですけれど、レージとアニエス、そしてヨルをメインとした『何でも屋』によって、シリアスさが仕事をしないくらいに割とあっさり解決していく痛快さがたまりませんでした。
強いて言えば、かつて共に魔王を討伐したレージの仲間たちが登場して欲しかった、という思いがあります。
……あとがきでその存在を匂わせた『のじゃロリ賢者』、ものすっごく気になります。
また、明言はしていませんけれどレージ以外の『転移者』の存在も気になります。
これだけ未回収の伏線がたっぷりと残されているので、読了後は満足感と共に中毒症にも似た欲求が襲ってきました。
この感想をしたためた後は、何周か読み返します。
……これはいつの間にか『モンスターブル』を……。
読み専として長年膨大な作品に出会ってきましたけれど、今作はその中でも上位の傑作だと思います。
何故書籍化やアニメ化、映画化していないのか不思議なくらい、キャラクターたちは個性的で魅力溢れていますし、奇を衒わない読みやすい描写はスッとイメージしやすく、テンポのいい掛け合いは最早芸術的です。
そんななろう史上最高傑作の一角と言っても過言ではない作品を綴って世に送り出してくれた先生と、素敵なキャッツ……もとい魅力的なキャラクターたちが織り成す素晴らしい世界と巡り会えた幸運に深い感謝を。
本当に、ありがとうございました。
ありがとうございます!
キャーッツ! もちろんお気に入りです! 各所でその存在を発揮してくれました! さてこちらは『いつもバカなヤツらだけど、決める時は決める』そんな者たちのドタバタアクションコメディというスタート地点の物語です! 世界観もファンタージなのに清涼飲料のバイトをしてたり、そこのプロ級バイトのおばちゃんに怒られたりと、結構なコメディ世界になっていますね! そもそも、いやらしい聖女に強いこだわりを持つ元勇者や、とにかくトイレが近いヒロインことアニエスがまず、すでになかなか酷いのですが……っ!
皆結構な才能などを持っているのに、どうにもお馬鹿で、情けなくて、でも楽しい。シリアスな背景が出てきても、そのパワーと掛け合いで吹き飛ばしていく仲間たち。皆こういう感じなので、かつて仲間だった『のじゃロリ賢者』もご多分に漏れず、クセ強めの人物になります! 「能力は本物なのに……」と思わず感じる、カッコいいのにカッコ悪い、可愛いのにもったないキャラですね!
それにしても『バイトのおばちゃんたち』の未来を気遣うお言葉をいただくとは……っ! なぜか色んなバイトで出会う、傭兵のようなおばちゃんたち、これだけのたくましさを持っているのでまた『別のバイト』で出会う気がします……っ!
かつての英雄が、今ではすっかりだけど、それはそれで楽しくやっていく物語。こちらも読了ありがとうございますっ!
キャーッツ! もちろんお気に入りです! 各所でその存在を発揮してくれました! さてこちらは『いつもバカなヤツらだけど、決める時は決める』そんな者たちのドタバタアクションコメディというスタート地点の物語です! 世界観もファンタージなのに清涼飲料のバイトをしてたり、そこのプロ級バイトのおばちゃんに怒られたりと、結構なコメディ世界になっていますね! そもそも、いやらしい聖女に強いこだわりを持つ元勇者や、とにかくトイレが近いヒロインことアニエスがまず、すでになかなか酷いのですが……っ!
皆結構な才能などを持っているのに、どうにもお馬鹿で、情けなくて、でも楽しい。シリアスな背景が出てきても、そのパワーと掛け合いで吹き飛ばしていく仲間たち。皆こういう感じなので、かつて仲間だった『のじゃロリ賢者』もご多分に漏れず、クセ強めの人物になります! 「能力は本物なのに……」と思わず感じる、カッコいいのにカッコ悪い、可愛いのにもったないキャラですね!
それにしても『バイトのおばちゃんたち』の未来を気遣うお言葉をいただくとは……っ! なぜか色んなバイトで出会う、傭兵のようなおばちゃんたち、これだけのたくましさを持っているのでまた『別のバイト』で出会う気がします……っ!
かつての英雄が、今ではすっかりだけど、それはそれで楽しくやっていく物語。こちらも読了ありがとうございますっ!
- りんた
- 2023年 09月16日 13時16分
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