エピソード1014の感想一覧

[良い点]
遅まきながら完結お疲れ様でした！
清々しい読後感でした。ありがとうございます。

やっぱりどん底時代から手を繋いでいてくれ続けたシャーリーが最初から最後までメインヒロインなんだよなぁ…！
冒険もので戦闘に参加できず、また王女とか敵に狙われている存在でもない子がヒロインってのは活躍させ難いと思いましたがシャーリーは素晴らしい存在でした。マルクの心の支えになってるかんが半端ではないです。戦闘に参加できてワケアリで立場もある美人キャラ…という対極にミュール様が居るのに負けてないのが凄いです。

マルクの切り札が最初から最後まで炎帝竜の大剣なのが渋いですね。
パワーアップイベント挟みつつ、ずっと鍛えた業の信頼感が凄い。
雑魚散らしの中遠距離業はありますが、軽装で回復手段無しの回避近接アタッカー(魔力切れという時間制限付き)というかなりピーキーなソロ野郎なのでイカれてるのは間違いない。
しかも本当にずっと鍛えてますもんね、朝起きて剣振って、塔行って魔法鍛えて飯食って帰って魔法使ってお客さんが来たらと剣振って、魔物が出たら実践で…
[気になる点]
ワンダーさん筆頭にファルコンさんや世渡り上手そうなトラップとか意外と面倒見は良いバルザックも、ギルドマスターに適任そうなのは居るんですよね。それでもヤツがトップなのは、まぁ、やりたがる人が少いんだろうなぁと思うところです。その意味では面倒なことをやってくれてると思わなくもないのですが…減点が大きすぎます。

「鉄骨竜の冒険者の力は世界を救うためのものじゃない」とか言いますけど、あんたら魔物狩りしないなら廃業で、世界破滅したら自分らも終わりなんですよ…(それはミュール様の犠牲で猶予期間延長はされるかもしれないが、最終的に毒があふれるのは見えている、ギルドマスターがどれだけ情報を掴んでいるか知らないが、少なくともヤバい状況と言うのはわかっていないとおかしい。)なら、存続のために出来ることをして、その行動でどうやって他所から利益を引き出すかを考えるのがギルドマスターとしての腕の見せどころだろうに、戦力出すの渋るだけでホント場当たり的に対応してるだけの無能なんですよね…。マルクに付いていく者が嫌々仕方なくなら渋るのも分かりますが、そうではないですし。更に序盤では、演技かもしれませんが貴族相手に凄い下手に出る対応をしてるくせに、貴族になって高位貴族や王の覚えめでたいマルク相手に高圧的…。これって「マルクなら報復に来ないだろう」って甘えてる以外の何物でもないんですよね…大の大人が"お前は気に入らない"と権力使って嫌がらせをして、自分から見て子供と言える相手の寛容さに甘えている。最初から最後まで成長しない本当にしょうもないキャラだったなぁと思いました。マルクが狂ってるのは同意ですが、接し方が完全に権力持ったクソガキなので出るだけで不快でした。向き合うなり諭すなり、ぶつかっていくキャラなら違った印象を持てたと思います。でもその立場にはドレイク先生が居るからなぁ…。

教会上層部も街の連中もアレなままで決着がないなぁとは思いますが、以前と違ってマルクはいろいろな出会いや力を得てますから何とでもなる想像ができます。
[一言]
途中退場してしまったテラさんが最後までマルクに再会出来てませんが、これだけの長編物だと後日談欲しいなぁという気持ちもあったり、ここでスパッと切るのがいいのかもと思ったり、でももともと短編ってわけでもないんだから蛇足にもならないんじゃ…？と考え直したりと、この物語の締めとしてはマルクが守りたかったもの守りきって平穏な一日を過ごしてるところが見たいなぁと思いました。ノワールとか酒場での情報屋とか、タキオンにお願いされて王様への一応報告とか王子様への語りとか、モーちゃんとかカミュ少年とか鍛冶ギルドに剣の活躍を語ったりとか、金無くなったので魔石狩りとかサンディのご飯とか炎帝竜師匠に報告とかムウも出番減ってましたしetcetc..

[一言]
　完結お疲れさまでした。
　終わってしまった。話の流れとして当然ではあるんですけど、人間模様としてはまだまだ途中な部分も多々有ると感じるのでとても名残惜しいです。アムの気持ちとかテラさんの帰りとか、乙女達の恋路とか。バルザックさんとサラスさんの距離感とか。
　戦いで守りたい人と日常っていう部分がそれだけ丁寧に描かれてたんだなぁとしみじみ。
　マルクの女たらし！！！(今さら)

[一言]
完結おめでとうございます。