感想一覧

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[一言]
自分はこういう狂気と愛が非常に好みなのですが、流石は九藤先生、美しく芸術的な描き方をなされると感服いたしました。

たったこれだけの文章で、読む者に強烈な印象を与える事は、誰にでもできる事ではありません。勉強させて頂きました。
[良い点]
九藤朋流、耽美猟奇の世界。堪能させていただきました。
まぁ、なんというか。「愛」ですよね。
愛はままならないということですよね。
ままならないからこそ、愛は美しいのですよね。
美しい文章がネックレスのように繋がって繋がって、雪のように儚い愛と夢の世界ですよね。
[一言]
素敵な「生と死の幻想」をありがとうございました。
捧がれました(笑)
  • 投稿者: 音叉茶
  • 2021年 01月03日 18時20分
音叉

さて音叉を満足させるだけの猟奇とはと考え、しばらく時が経ち、このような物語とあいなりました。
愛の一つの形態です。おぞましくも哀れな。
ままなりません。そう、だからこそ、遠くの美しさが際立ちます。

これは彼と彼女に送るレクイエム。

そして、音叉の為だけに生まれた物語です。

受け取ってくださりありがとうございます。
[良い点]
 正直に、欲望に忠実に生きられたらどんなにいいか。でもそう生きたいのはあなた一人ではない。
 花に、木になれば、他者と関わらずに一人で実をつけられるのかしら?
  • 投稿者: 惠美子
  • 50歳~59歳 女性
  • 2021年 01月02日 17時13分
惠美子さん

お読みくださりありがとうございます。

彼女の行動は、欺瞞と我欲に満ちています。
つまるところ、彼女は壊れているのです。常人ではない。
いびつに、向こう側に危うく立っています。

花や木と同化したところで、誤魔化せるはずもないのです。

美しいご感想に感謝します。
[一言]
 追伸。

 彼女は雪の舞い落ちる中、白い息の中に、今の自分の“何か”を重ねて見てる自嘲なのか。
 それとも単に、生前の彼の言葉への怒りなのか。

 タイトルを読み返して、少し気になりました。
  • 投稿者: 託望
  • 2021年 01月02日 16時06分
弥宗 志乃助さん

実はそうなのです。

「嘘を吐いてはいけません」

あの言葉は彼と、そして彼女は無自覚でしょうが、自分自身に対しても向けられた言葉なのです。彼女も、心のどこかで気づいている。
けれど目を逸らして、彼をなじるふりをしているのです……。
[一言]
 拝読しました。

 不思議な味わいのお話でした。

 すべてに直接的な簡潔な表現を避けている。
 舞い落ちる雪にも。
 現実を拒んだ傷つき壊れた心情を感じました。

 でも、同じ“避ける”でも分解されていく亡骸(もしかしたら解体の回想も含まれているのでしょうか)に対しては、迂回と言うか具体的な表現で遠回りすることで簡潔な表現を避ける避け方で、逆に心が挙げていた悲鳴が際立つ……ような気がします。

 彼女は犯罪を隠して一般人のフリをして生きていくでしょう。
 同時に、心が壊れてしまっていることを隠して生きていくのでしょう。

 そんなことを……ボンヤリと考えて読みました。


 ありがとうございます。
  • 投稿者: 託望
  • 2021年 01月02日 15時59分
弥宗 志乃助さん

お読みくださりありがとうございます。

仰せのように、彼女は今や傷つき傷つけ壊れ果てた哀れな人です。
心が悲鳴を上げて、それがどんな方法での表現であれば正解であるのか、それは九藤にも解りません。

そして、彼女は生きてはいきません。
壊れてしまって、もう再生の余地がないのです。気力も何も失われてしまっているのです。
実は既に生きていないのかもしれない。

弥宗さんのような考え方も、ありだと思います。

そしてそれは、彼女に優しい考え方であると。

寄り添ってくださり、感謝します。
[良い点]
句読点の無くなる強い感情表現が真っ黒な大波になって迫ってくるようです。
新春ゾワゾワ。いただきました。
ありがとうございました。
にけさん

お読みくださりありがとうございます。

あの部分は彼女の狂気を思い切り入れました。
ゾワゾワしていただけて本望です。

こちらこそ、嬉しいお言葉に感謝します。
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