感想一覧
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書き出しの段落の文章がとてもいいですね。短編として、文章の長さもちょうどいいし、内容も面白い。
ただ、すばらしい短編であるがゆえに、細部で少し気になることがありました。
ひとつ目は、息子が空中に向かってしゃべった、という箇所の『空中』という言葉です。日常的庶民言葉で語っている語り手が、ここだけ学術用語みたいな言葉を使っていて、違和感を受けました。もう少し自然な言葉はないのかなと思いました(些細なことですみません)けど、『空気』に向かってしゃべっていた、というのも変だし、なかなか難しいですね。
ふたつ目は、出だしの文章の雰囲気が、終いの文章ではちょっとだけ出ていないことです。わたし的には、出だしの文章、『息子がいましてね。はい、一人の息子です。』の、『ね』と『はい』がいいと思うのです。同じく、出だしの、『慣れないことばかりで本当に大変でしたよ。』の『よ』もいいですね。どちらも会話文的な語り口ですが、ホラー小説のときには、雰囲気作りに効果的だと思います。それが、終いの文章では、『です』、『ます』と語尾が単調になってしまっています。とことん、会話文的な語り口で、一貫して通したほうがいいのかなと思いました。
あと、ホラーでは、『…となってしまいました。』などの、『しまう』という言葉は効果的かと思います。私の意思ではどうしようもなかった、という意味が込められるので、超現象を表現しやすくなるのではないでしょうか。
もう一つ、細かいことですが、『息子』という言葉も、出だしのあたりでは、全然違和感のない(むしろ適した言葉であると思います)言葉だったのですが、なぜか、途中からちょっと気になってきて、別な言葉はないのかな、と感じました。『せがれ』では、古臭いし、いっそうのこと、『こうちゃん』と呼び続けるのもありかな、と思いつつ、いや、違うかな(結局、分かりませんね^^;)。
児童文学とか、ホラー小説って、言葉の工夫で作品の雰囲気が大きく変わってしまうので、難しいけど作者の腕の見せ所なのかと思いました。
とにかく、面白い作品で楽しませてもらいました。次回作も期待しています。
書き出しの段落の文章がとてもいいですね。短編として、文章の長さもちょうどいいし、内容も面白い。
ただ、すばらしい短編であるがゆえに、細部で少し気になることがありました。
ひとつ目は、息子が空中に向かってしゃべった、という箇所の『空中』という言葉です。日常的庶民言葉で語っている語り手が、ここだけ学術用語みたいな言葉を使っていて、違和感を受けました。もう少し自然な言葉はないのかなと思いました(些細なことですみません)けど、『空気』に向かってしゃべっていた、というのも変だし、なかなか難しいですね。
ふたつ目は、出だしの文章の雰囲気が、終いの文章ではちょっとだけ出ていないことです。わたし的には、出だしの文章、『息子がいましてね。はい、一人の息子です。』の、『ね』と『はい』がいいと思うのです。同じく、出だしの、『慣れないことばかりで本当に大変でしたよ。』の『よ』もいいですね。どちらも会話文的な語り口ですが、ホラー小説のときには、雰囲気作りに効果的だと思います。それが、終いの文章では、『です』、『ます』と語尾が単調になってしまっています。とことん、会話文的な語り口で、一貫して通したほうがいいのかなと思いました。
あと、ホラーでは、『…となってしまいました。』などの、『しまう』という言葉は効果的かと思います。私の意思ではどうしようもなかった、という意味が込められるので、超現象を表現しやすくなるのではないでしょうか。
もう一つ、細かいことですが、『息子』という言葉も、出だしのあたりでは、全然違和感のない(むしろ適した言葉であると思います)言葉だったのですが、なぜか、途中からちょっと気になってきて、別な言葉はないのかな、と感じました。『せがれ』では、古臭いし、いっそうのこと、『こうちゃん』と呼び続けるのもありかな、と思いつつ、いや、違うかな(結局、分かりませんね^^;)。
児童文学とか、ホラー小説って、言葉の工夫で作品の雰囲気が大きく変わってしまうので、難しいけど作者の腕の見せ所なのかと思いました。
とにかく、面白い作品で楽しませてもらいました。次回作も期待しています。
iris Gabe様、いらっしゃいませ。
ちょっと耳が痛いですが(笑)、建設的なアドバイスの数々をありがとうございます。
確かに文章って、細かいところでもちょっと変えると結構印象が変わってしまったりしますね。参考にします。
ちょっと耳が痛いですが(笑)、建設的なアドバイスの数々をありがとうございます。
確かに文章って、細かいところでもちょっと変えると結構印象が変わってしまったりしますね。参考にします。
- 水沢ながる
- 2021年 01月10日 10時25分
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