エピソード1の感想一覧

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[気になる点]
 まず最初の引きこもりアピールの時点でインパクトが無いのに、続く内容が主人公の名前の由来という頼りなさが気になる。出だしからこれでは今後の展開にも期待が持てない。この第1部分でリタイアとさせてもらう。
「たまたま高嶺の花の女子と話す機会を得たので男友達感覚で軽く下ネタを振ったら本人は何ともなさそうだったけど周囲から浮いてしまった」くらいの、具体的なエピソードから入る程度の工夫は見せてもらいたかった。
 あるいはそれを蹴ってでも主人公が持つ学校での悪い思い出とやらを後回しにするのであれば、せめて転移した瞬間から書き始めた方が印象強い。



 次、冒頭で家族会議を描写する必要性が薄い。少なくとも物語冒頭に必要なシーンだったとは思えないが、いかなる判断でこれを真っ先に書き込んだのか。
 高校入学してから一ヶ月というのなら妹は高校にいない。つまり現状出ている主人公の家族の出番は本編の中で回想シーンくらいにしか存在しなくなる。

 では回想以外に登場させる場面がない家族とのやり取りはヒロインに当たるであろう白皇つかさよりも先に提示する必要があったのかどうか?
 少なくとも読者から見れば無駄な文字数稼ぎでしかない。違うと言うのであれば第一話の段階で必要性があったのだと納得できる描写をすべき。



 学校の外観が中世の城(城塞なんだか王城なんだかどんな見た目してんのやら書いてねーから知らんが)に似た青い校舎というのもいただけない。
 これの問題点は「そんなデザインは現実にあり得ないから」ではなく「異世界での拠点となり得る建造物として程度が低い」というもの。

 具体的に言うと異世界に学校ごと転移するパターンの場合、学校は異世界へ飛ばされてしまった現代日本人にとって唯一「元の世界を意識させる存在」、言わば回帰のイメージとなる。もっと言えば元いた世界で送ってきた日常を忘れないための重要なシンボル、ファクターだ。
 それが中世ヨーロッパの城という元々が非現実的造形では充分な役割を果たせない。

 もしそういった役割が期待できないとしてもやりようはあった。例えば「デザイナーが最初から異世界に転移させることを前提として建てた」などの情報が提示されていれば話は違っただろう。
 が、少なくとも校舎の外観に触れるタイミングでそのような話は出てこない。

 つまり家族会議同様、これもまた内容のない無駄な文字数稼ぎである。



 白皇つかさをやたら美人だと思わせたいのは伝わるものの、その描写がくどい。改行も多いせいで極めて冗長な印象を受ける。
 加えて内容も低い語彙力によって無機質さが目立ってしまっている。これなら彼女に大して興味を抱いていないキャラクターの視点からでも同じ文章で書けるだろう。
 せっかくの初登場シーンなのだから「恋している男の視点」という意識を強く持ってもらいたい。それができなければせめて声をかけられた周囲の男子生徒の反応などを文章に加えるべき。

 あと入学して一ヶ月で引きこもりになった一年生の主人公が三年生の女子生徒にそれだけ入れ込むのも不自然さが目立つ。
 主人公は本人が言うところの嫌な思い出とやらを経て引きこもりになったはず。であれば入学式で少し容姿を確認できた程度の学年も離れた女子生徒に恋をする暇があるとは思えない。
 ただ主人公は「恋愛感情を抱いているから欲情できる」という支離滅裂な発言をしているので、欲情する対象であれば例外なく恋愛の対象となる可能性もなくはないか。ただそんな野生動物めいた倫理観と貞操観念の主人公に魅力を感じるかというと答えは否である。



 最後に、全体的な文章力がひたすら低い。

 最初の地の文からしてセリフを除けば「~である」という表現が4回重複していたし、「~た」に至っては最後の方で10回ほど繰り返されていてうんざりする。
「~である」「~た」「~ない」など、複数の表現を都度分けて使うよう意識しなければ小説そのものに陳腐さと幼稚さが付与されてしまうし実際こちらから見れば陳腐であり幼稚な文体だ。

 あと「」や『』などは地の文と異なり最初に一マス空白を設けずに書く。
 小学校低学年の作文で習う技術のはずだが。
[一言]
 Twitterでご高説を垂れ流したものの賛同を得られず大した炎上もしないまま終わりつつあるのを哀れに思い、作家としての質を確かめに来た。
 だが、ライトノベルを下に見ている割にそれが許される程度の腕はなさそうに見受けられる。

 もちろんWEB小説界隈は腕があればのし上がれるものでもないが、この作品は読者層に迎合してポイントを伸ばすこともできていない。
 かといって独自の魅力があるわけでもなく作品としては上述した理由から駄作と断じて問題ない代物であり、感想が書かれていないのだから現実問題として誰の心にも残っていない。
「欲情するからこれは恋愛である」という下品な倫理観と貞操観念を有する主人公以外に個性が見当たらず、ライトノベルであっても小説を読む習慣さえあればしないようなミスを犯す作文能力の低さは目に余る。

 率直な疑問だが今まで何を読んできた?
 ありがとうございます!
 感想をいただくのは初めてでして感激しております。
 拙作、酷かったでしょう? それでも最後までお読みいただいた。それだけでも本当にありがたいです。

 拙作、自分でも小説の体を成しているとは思えず、落ちこんでいるところです。まったくお恥ずかしい限りです。
 こんな作品もどきで偉そうなこと言う資格なんてないですよね。

 具体的な批判・アドバイスまでいただき、感謝の念という言葉では足りません。
 あなたの感想はテキストファイルにコピペして印刷して何度も読み返しています。

 ラノベに関しては最初期では『ロードス島戦記』がやはり大好きです。ただ、水野良作品で一番好きなのは『リウイ』です。特にナンバリングされている方が好きです。
 あとは王道の『フルメタ』、『SAO』、『ハイクールDD』、最近?だと『ダンまち』、『グリムガル』といったところです。アニメから入ることが多いです。直近のラブコメ系はまだ読んでいませんでして、これもアニメ化作品から入ると思います。アニメ化されていない作品ですと『ロープレワールド』が大好きです。

 みなさんを不愉快にさせた私のこと、反感をお持ちかもしれません。それでもあなたはこうして具体的な批判・アドバイスをしてくださった。
 あなたは誠実で尊敬できる方だとお見受けします。
 ですから誤解されたままというのは本当に悲しいので、もしよろしければ、お暇なときにでも、以下の長文をお読みくださいませんか。

 Twitterの私の過去のツウィートで、ライトノベルをバカにしたことがないこと、なろう小説を新しいエンタメだと評価していること、また私自身でいえば小説の基礎の基礎を知らないばかりか小学生の国語レベルで間違っていて周囲の方々にアドバイスをしていただいていることなど、悪意のある文章は書いていません。

 言い訳になりますが、件のツウィートも悪意があったわけではないのです。
 ライトノベルを「底辺」といったこと、本当に申し訳なく思っています。そこは完全に私が悪いです。
 ただツウィート全体の真意はWEB作家の才能を評価してでのことでした。念頭に置いていたのは筒井康隆さんでした。SFという新興ジャンルから文豪になった方です。であれば、なろう小説という新興ジャンルからも文豪が出てもおかしくないと思いました。

 なろう小説をパンクロックに譬えたことがあります。ロック史におけるパンクは現代日本におけるなろう小説にそっくりです。パンクがその成り立ちから既存のロック市場と葛藤をしていたのはご存知だと思います。ですから私としてはなろう小説が既存のライトノベル市場に組み込まれることに疑問があったのです。もったいないな、と思ったのです。そこをラノベ市場への蔑視と勘違いされたのでしょう。
 また、なろう小説は配信コンテンツ時代に適応した新しいエンタメである、とも評価しています。私から見ると、なろう小説は可能性の塊です。
 以上です。

 拙作ですが、私が書いていたのは小説ではなくてプロットないし創作メモではないかと気づきました。Twitterの方々がプロットを写真でみせてくれたのです。ありがたかったです。
 いまから肉付けしていくか、あるいは最初からあらためて書くか、迷っているところです。
 どちらにせよ、あなたの批判・アドバイスは決して無駄にはしません。

 あなたのような誠実な方に最初の批判・アドバイスを受けられたのは僥倖以外のなにもでもありません。
 ただの罵詈雑言なら一か月は落ちこんでいました。

 あらためて、本当にありがとうございます!
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