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[一言]
古来日本では悪と強さは同義語だった。
ローゼリアは幸運だった。自身の行いを私怨と復讐と悪と信念を持てたから。
なまじ正義だ救済だと信じていたら精神が持たなかったろう。彼女は復讐という後ろ盾を得て正気を保ったのだろう。

乃木坂様、感想をありがとうございます。

 ずいぶん前に書いた作品をひろいあげていただいたことに驚きつつ、とても嬉しく思います。
 おっしゃる通り、ローゼリアは幸運な人です。
 鋼の信念を持てるだけの強い心を維持する、復讐という後ろ盾を持てたから。
 悪である、と自覚をすることで、為すべきことにためらいがなかった。

 ローゼリアは迷うことすらありませんでしたが、自らを正義だと信じ救済のために動いた多くの人たちは、心を病むことがあったでしょう。

 中庸の貴族の出自だったので政争に巻き込まれることもなく、復讐を「正当な行為」として見せる事にも長け、王侯貴族の支援も受けることもできました。
 頭の良い人だったので自分の幸運を最大限に生かし、正義の盾を振りかざす「見せ方」も上手だったのだと思います。

 この物語は、悪について考えるきっかけにもなり、楽しい執筆時間でした。

 好き嫌いの別れる物語ですが、読んでいただけて嬉しいです。
 ありがとうございました(*´▽`*)
[一言]
歴史の裏側なんて100年も経てば真相を知っている人間なんて死んでるし、
ティタリムの撲滅の為にローゼリアが行動したのは本当なのだから、被害を免れた大多数の人間にとって
ローゼリアは天使で合ってると思う。
偉業はきれいごとだけでは成せないよね。

関係のない人達が次々と死ぬハメになったのは、貴族令息に横恋慕した挙句、関係のない討伐隊その他大勢にティタリムをばらまいた平民娘が原因なのだから、恨むなら平民娘にであって【悪】は平民娘でしょう。

 神横の緑様、はじめまして。
 感想ありがとうございます。

「偉業はきれいごとだけでは成せない」

 この言葉に深くうなずいています。
 現実の歴史に残っている出来事も、おそらく都合の良い目線で残されていくので、世代交代が進めば美しいものだけが語られるでしょうね。

 ヒロインのローゼリアは弱小地方貴族ですし、旗頭として祀り上げても権力抗争はおこらないし、後ろ盾になることで王家にも利益があったのも幸いでした。
 正義の象徴を庇護すれば、王家そのものの評判も上がりますものね。
 野心を持つ大きな派閥に属していたら、象徴として歴史に躍り出ても、悲劇的な最期を迎えたかもしれません。
 強運を持っていた女性なんだろうなぁと今頃になって思っています。 

 横恋慕した平民のお嬢さんですが、積極的でプライドの高い美人でした。
 人前でアピールを繰り返した挙句に振られたので、復讐のためにお金で闇商人に「私の屈辱と痛みをわからせてやりたい」とだけ望んで、闇商人が「うってつけの物がありますよ」とそれがどんなものか説明もせずに討伐隊に直接持ち込んだのが悪魔の実でした。
 なのでお嬢さんは悲劇が起こっても自分の責任が理解できず、最後まで「私のせいじゃない。私は何も知らない。こんなはずじゃなかった」と反省もしてなかったのですが、本人的にもまさかの事態だった気がします。
 下剤を盛るぐらいで我慢しておけば、死なずに済んだのに……エピソードは他にもあるのですが、物語のまとまりが悪くなるので書ききれませんでした。

 感想をいただいてはしゃいでいたのか、長々と語ってしまいました。
 ありがとうございました(*´ω`*)
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