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[一言]
どうも。某掲示板より依頼を受けて参りました。
向こうにも書いたように、辛口評価で行かせて頂きます。
某掲示板でのご指定通りの評価をさせていただきますが、それでも言いたいことは言わせていただきます。
○文章
雰囲気重視で書かれてるのは結構なのですが、はっきり言ってとても未熟な文章力です。
何と言っても致命的なのは、肝心なところでの描写不足ですね。
例えば不足しているものとして、説明。まず根本的なところとして、レイが所属する『組織』と博士が研究していた『研究所』が一体どう言うところなのかが全く説明されていなかったので、「何でこいつら戦ってるんだろう?」とただ首を傾げるばかりでした。
自分が書きたいものをそのまま書くのではなく、『自分が書きたいものをどう伝えるか』を心がけてください。説明しなくてはいけないところは説明・描写し、冗長と思われるところはすっぱり省く。なれないうちはその取捨選択が難しいと思われますが、面白いと思わせる小説を書くには必須のスキルですので、頑張って取得してください。
また、文章力そのものも非常に質が低いです。
例えばプロローグ。ブラウザをスクロールするまでもないくらいに短い文字数であるにも関わらず、
>状況を確認するため、黒いコートの懐から携帯電話を取り出し、報告する。(後は報告しか残っていないと言う状況なのに、状況を『確認』?)
>「こちらハーフ。只今白いビル内での仕事は片付いた。……。そうだ場所はラクルスシティ3番街。以上」(わざわざ「白いビル内」と言ってから「ラクルスシティ三番街」と言い直した意味は? まさかレイの上司であると思われる電話の相手が、場所を知らないと言うこともないでしょうに)
>そう聞き取るやいな、電話は一方的に切れた。(『電話』が主語になっているのに、『聞き取る』のは違和感。ちょっと自信がないですが、ここは「そう伝えるやいなや、電話の相手は一方的に切ってきた」が正着(一例)かと。ちなみに、「やいな」ではなく「やいなや」です。脱字?)
>少年は舌打ちをしながら、荒々しく電話を切り、頭を掻きながら、階段を下りていった。(軽度な方ですが、長い文章です。改善例として「少年は舌打ちをしながら、荒々しく電話を切った。頭を掻きながら、少年は階段を下りていく。」文章は、複数の意味を持たせることなく、コンパクトなものにするよう心がけてください)
>空には、幾つもの星があり、半月であった。(意味は分かるが違和感のある言葉遣い。細かい解説は省きますが、これをそのまま読もうとすると、『幾つもの星がある空は半月である』と言う風になってしまいます。改善例として、「空には幾つもの星が浮かんでいる。月は、半月であった」。些細な言葉遣いの違いでも、思わぬ誤解を与える可能性がありますので、推敲は丹念にやりましょう)。
と言った具合に、非常に突っ込みどころが多かったです。これも、推敲不足と言うよりは、作者の力量の問題かと思われます。文章を書く練習、と言うか、もっと本を読み込んで、他の作者がどんな言葉遣いをしているのか、と言うことを学んでください。
○内容
うーん……正直な話、全然楽しめなかったです。終始、「何でこいつら戦ってるの?」と言う疑問がついて離れませんでした。何だかそれっぽい描写で雰囲気を出して戦っているようには思えるのですが、肝心の目的が不明瞭なため、困惑してしまうのです。
文章の面でも触れましたが、全体的に説明不足です。いくらなんでも、『組織』について(現時点で)何の説明もないと言うのはきついと思いました。組織が研究所を襲うなら襲うで構わないので、せめて『何のために襲うのか』と言う『目的』を明確にして欲しかったです。説明不足といえば、詩衣さんの説明も一切なかったので、何だか本当にただの不審者のように思えてしまいました。
また、レンの設定もまずいでしょう。殺しに罪悪感を感じる殺し屋とか二重人格・二重人格覚醒後の力の増幅とか弟の死を背負ってる主人公とか、あげくの果てにはで、説明がされていないままでの「俺はここで戦うしかないんだ」だの、「死んだ弟が」と言った安っぽい述懐。巷では『厨房』『中二病』などと揶揄されているくらいに使い古されているネタを、何の捻りもなく使っていると言うのは、正直に言って非常にキツイです。多かれ少なかれ、そう言う揶揄されるような設定になるのがライトノベルの宿命ですが、それにしてもこういう風に『そのまんま』で行かれたら、読者としては困惑するばかりです。どうしても二重人格と言う方向で行きたいのであればそれはそれで構いませんが、せめてもっと捻ってください。このままでは本当にただのチープなだけのステレオタイプのキャラクターです。
とにかく全体的に、『作者の書きたいものを書いて、読者のことは全くと言っていいほど考えていない』と思わせるような内容でした。もちろん書きたいものを書かないなんてことはありえないのですが、もっと客観的に、「これを読者に見せて本当に面白がってくれるだろうか?」と言うことを考えて欲しかったです。
○まとめ
取りあえず、今後改善してもらいたい点は二つ。
1・もっと読者を意識した文章を書くこと(説明の追加、心情の明確な書き込み)
2・キャラクターの設定にもっと捻りを加えること(特に主人公の設定は緊急レベル)
半月さんは恐らく書き始めたばかりと言う段階でしょうから、むしろここから、少しづつでも実力をのばしていって欲しいと思います。小説と言うのは創作と言うのは、叩かれてなんぼなところがありますから。どんな才能のある人だって、試行錯誤なしに名作を書くと言うのはまずありえませんから。
それでは、今後半月さんがよい作品を書かれることを祈り、これにて擱筆とさせていただきます。
どうも。某掲示板より依頼を受けて参りました。
向こうにも書いたように、辛口評価で行かせて頂きます。
某掲示板でのご指定通りの評価をさせていただきますが、それでも言いたいことは言わせていただきます。
○文章
雰囲気重視で書かれてるのは結構なのですが、はっきり言ってとても未熟な文章力です。
何と言っても致命的なのは、肝心なところでの描写不足ですね。
例えば不足しているものとして、説明。まず根本的なところとして、レイが所属する『組織』と博士が研究していた『研究所』が一体どう言うところなのかが全く説明されていなかったので、「何でこいつら戦ってるんだろう?」とただ首を傾げるばかりでした。
自分が書きたいものをそのまま書くのではなく、『自分が書きたいものをどう伝えるか』を心がけてください。説明しなくてはいけないところは説明・描写し、冗長と思われるところはすっぱり省く。なれないうちはその取捨選択が難しいと思われますが、面白いと思わせる小説を書くには必須のスキルですので、頑張って取得してください。
また、文章力そのものも非常に質が低いです。
例えばプロローグ。ブラウザをスクロールするまでもないくらいに短い文字数であるにも関わらず、
>状況を確認するため、黒いコートの懐から携帯電話を取り出し、報告する。(後は報告しか残っていないと言う状況なのに、状況を『確認』?)
>「こちらハーフ。只今白いビル内での仕事は片付いた。……。そうだ場所はラクルスシティ3番街。以上」(わざわざ「白いビル内」と言ってから「ラクルスシティ三番街」と言い直した意味は? まさかレイの上司であると思われる電話の相手が、場所を知らないと言うこともないでしょうに)
>そう聞き取るやいな、電話は一方的に切れた。(『電話』が主語になっているのに、『聞き取る』のは違和感。ちょっと自信がないですが、ここは「そう伝えるやいなや、電話の相手は一方的に切ってきた」が正着(一例)かと。ちなみに、「やいな」ではなく「やいなや」です。脱字?)
>少年は舌打ちをしながら、荒々しく電話を切り、頭を掻きながら、階段を下りていった。(軽度な方ですが、長い文章です。改善例として「少年は舌打ちをしながら、荒々しく電話を切った。頭を掻きながら、少年は階段を下りていく。」文章は、複数の意味を持たせることなく、コンパクトなものにするよう心がけてください)
>空には、幾つもの星があり、半月であった。(意味は分かるが違和感のある言葉遣い。細かい解説は省きますが、これをそのまま読もうとすると、『幾つもの星がある空は半月である』と言う風になってしまいます。改善例として、「空には幾つもの星が浮かんでいる。月は、半月であった」。些細な言葉遣いの違いでも、思わぬ誤解を与える可能性がありますので、推敲は丹念にやりましょう)。
と言った具合に、非常に突っ込みどころが多かったです。これも、推敲不足と言うよりは、作者の力量の問題かと思われます。文章を書く練習、と言うか、もっと本を読み込んで、他の作者がどんな言葉遣いをしているのか、と言うことを学んでください。
○内容
うーん……正直な話、全然楽しめなかったです。終始、「何でこいつら戦ってるの?」と言う疑問がついて離れませんでした。何だかそれっぽい描写で雰囲気を出して戦っているようには思えるのですが、肝心の目的が不明瞭なため、困惑してしまうのです。
文章の面でも触れましたが、全体的に説明不足です。いくらなんでも、『組織』について(現時点で)何の説明もないと言うのはきついと思いました。組織が研究所を襲うなら襲うで構わないので、せめて『何のために襲うのか』と言う『目的』を明確にして欲しかったです。説明不足といえば、詩衣さんの説明も一切なかったので、何だか本当にただの不審者のように思えてしまいました。
また、レンの設定もまずいでしょう。殺しに罪悪感を感じる殺し屋とか二重人格・二重人格覚醒後の力の増幅とか弟の死を背負ってる主人公とか、あげくの果てにはで、説明がされていないままでの「俺はここで戦うしかないんだ」だの、「死んだ弟が」と言った安っぽい述懐。巷では『厨房』『中二病』などと揶揄されているくらいに使い古されているネタを、何の捻りもなく使っていると言うのは、正直に言って非常にキツイです。多かれ少なかれ、そう言う揶揄されるような設定になるのがライトノベルの宿命ですが、それにしてもこういう風に『そのまんま』で行かれたら、読者としては困惑するばかりです。どうしても二重人格と言う方向で行きたいのであればそれはそれで構いませんが、せめてもっと捻ってください。このままでは本当にただのチープなだけのステレオタイプのキャラクターです。
とにかく全体的に、『作者の書きたいものを書いて、読者のことは全くと言っていいほど考えていない』と思わせるような内容でした。もちろん書きたいものを書かないなんてことはありえないのですが、もっと客観的に、「これを読者に見せて本当に面白がってくれるだろうか?」と言うことを考えて欲しかったです。
○まとめ
取りあえず、今後改善してもらいたい点は二つ。
1・もっと読者を意識した文章を書くこと(説明の追加、心情の明確な書き込み)
2・キャラクターの設定にもっと捻りを加えること(特に主人公の設定は緊急レベル)
半月さんは恐らく書き始めたばかりと言う段階でしょうから、むしろここから、少しづつでも実力をのばしていって欲しいと思います。小説と言うのは創作と言うのは、叩かれてなんぼなところがありますから。どんな才能のある人だって、試行錯誤なしに名作を書くと言うのはまずありえませんから。
それでは、今後半月さんがよい作品を書かれることを祈り、これにて擱筆とさせていただきます。
早速の評価をありがとうございます!多くの指摘をくださり、直すべき点がはっきり分かりました。自分の未熟さを痛感しております……。
これからは、読者のことを考えながら精進していきたいと思います。また、いろいろと勉強しなおそうとも思います。最後まで気を遣ってくださり、本当にありがとうございました!!
これからは、読者のことを考えながら精進していきたいと思います。また、いろいろと勉強しなおそうとも思います。最後まで気を遣ってくださり、本当にありがとうございました!!
- 白鳩
- 2008年 03月01日 00時56分
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