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[良い点]
なるほどと思わせる作品ですね。冒頭の挿入部分の然り気無い風景描写といい、微塵も殺意を感じられない犯人の心境。
違和感とまでいかなくとも『カキ』におや?と思いました。あのカキは、ダイエット時に食べてもさほど太らないのではないかと?(・_・;?、そっちのカキでしたのね。
両者を見比べれば間違い探しのように実に巧みな作りになっていて仕掛けが解ってから読み返せば笑えるほど面白いです。
最初の事件に以外にも、謀を企てていた二人が逮捕され、後に被害者や犯人との繋がりが発覚する展開が、いつもながら工夫されていますのね。
犯人の動機が無駄骨で、さらに被害者が殺され損だったという結果論がなんとも皮肉です。
榊原さんの渡した一枚の名刺が、こんなに様々な人の運命に絡んでいくなんて素晴らしく、ドラマチックなミステリーを存分に楽しみました❗
なるほどと思わせる作品ですね。冒頭の挿入部分の然り気無い風景描写といい、微塵も殺意を感じられない犯人の心境。
違和感とまでいかなくとも『カキ』におや?と思いました。あのカキは、ダイエット時に食べてもさほど太らないのではないかと?(・_・;?、そっちのカキでしたのね。
両者を見比べれば間違い探しのように実に巧みな作りになっていて仕掛けが解ってから読み返せば笑えるほど面白いです。
最初の事件に以外にも、謀を企てていた二人が逮捕され、後に被害者や犯人との繋がりが発覚する展開が、いつもながら工夫されていますのね。
犯人の動機が無駄骨で、さらに被害者が殺され損だったという結果論がなんとも皮肉です。
榊原さんの渡した一枚の名刺が、こんなに様々な人の運命に絡んでいくなんて素晴らしく、ドラマチックなミステリーを存分に楽しみました❗
奥田です。返信が遅れて申し訳ございません。
この作品で使用したトリックは正直かなりアンフェア感が強く、書いていた時点から「賛否両論になるだろうなぁ」とは思っていました。それだけに、このトリックを成立させるにはかなりしっかりとした論理武装を成立させなければならず、問題の「間違い探し」の描写の執筆にはかなり気を使った記憶が残っています。まぁ、たまにはこういう変化球的な作品もいいのではないかと思いますが、その分シリーズの中ではかなりの異色作になっているのも事実です。
そんな色んな意味できわどい作品ですが、楽しんで頂けたのであれば作者としては嬉しいを通り越して正直かなりホッとする次第です。今後とも、何卒よろしくお願いします。ではでは。
この作品で使用したトリックは正直かなりアンフェア感が強く、書いていた時点から「賛否両論になるだろうなぁ」とは思っていました。それだけに、このトリックを成立させるにはかなりしっかりとした論理武装を成立させなければならず、問題の「間違い探し」の描写の執筆にはかなり気を使った記憶が残っています。まぁ、たまにはこういう変化球的な作品もいいのではないかと思いますが、その分シリーズの中ではかなりの異色作になっているのも事実です。
そんな色んな意味できわどい作品ですが、楽しんで頂けたのであれば作者としては嬉しいを通り越して正直かなりホッとする次第です。今後とも、何卒よろしくお願いします。ではでは。
- 奥田光治
- 2024年 01月04日 02時44分
[一言]
面白かったけど悔しいのでこの小説内にも誤字あるじゃないですかって負け惜しみを言っておきます
確か台詞内だった気がするうろ覚え
面白かったけど悔しいのでこの小説内にも誤字あるじゃないですかって負け惜しみを言っておきます
確か台詞内だった気がするうろ覚え
エピソード12
奥田です。返信が物凄く遅れてしまって申し訳ございません……。
この作品は題材が題材だけに誤植にはかなり注意していたのですが……何とも難しいものです。今後も誤植がありましたら遠慮なく指摘して頂ければと思います。
そんな感じです。それでは失礼いたします。
この作品は題材が題材だけに誤植にはかなり注意していたのですが……何とも難しいものです。今後も誤植がありましたら遠慮なく指摘して頂ければと思います。
そんな感じです。それでは失礼いたします。
- 奥田光治
- 2022年 06月10日 02時08分
[良い点]
お久しぶりです。コロナで大変なようでご自愛下さい。
新作に気付いて読みにきました。
まんまと気付かず終わりました(笑)カタカナ表記にも
どうも脳が勝手に牡蠣と変換しちゃってました。
そういう意味だったのですね
[気になる点]
全員が犯罪者というパターンが続き、最後の謎解きでいつお前が犯人だ!となるかはらはらしながら、読んでましたら違って何故か安堵しました。
[一言]
アンソロジーの参加作品一覧のご案内ありがとうございました!
最後の方は知らなかったので早速読みに行きました。
お久しぶりです。コロナで大変なようでご自愛下さい。
新作に気付いて読みにきました。
まんまと気付かず終わりました(笑)カタカナ表記にも
どうも脳が勝手に牡蠣と変換しちゃってました。
そういう意味だったのですね
[気になる点]
全員が犯罪者というパターンが続き、最後の謎解きでいつお前が犯人だ!となるかはらはらしながら、読んでましたら違って何故か安堵しました。
[一言]
アンソロジーの参加作品一覧のご案内ありがとうございました!
最後の方は知らなかったので早速読みに行きました。
- 投稿者: 雪月花桜
- 2021年 07月31日 20時11分
奥田です。ご一読、ありがとうございました。
前の方の返信でも書きましたが、実際、最後の謎解きで話し相手が犯人だったというストーリー展開を一時期真剣に考えていた事もあります(実際、話の流れ的にその展開が作者として一番書きやすかったのは事実です)。ただ、さすがに二回連続で全員逮捕の結末はどうかと思った上に、一番書きやすい結末だったので逆に「その結末に飛びつくのは作者的には逃げだよなぁ」と考えてしまい、色々考えた末に今回のような結末になる事となりました。ただその結果、「全員逮捕かと思ったら最後違ってホッとした」というような感想がいくつか寄せられていて、ある意味結果オーライだったのかなぁと今では思うようになっています。
そんな感じです。今後とも、何卒よろしくお願いします。ではでは。
前の方の返信でも書きましたが、実際、最後の謎解きで話し相手が犯人だったというストーリー展開を一時期真剣に考えていた事もあります(実際、話の流れ的にその展開が作者として一番書きやすかったのは事実です)。ただ、さすがに二回連続で全員逮捕の結末はどうかと思った上に、一番書きやすい結末だったので逆に「その結末に飛びつくのは作者的には逃げだよなぁ」と考えてしまい、色々考えた末に今回のような結末になる事となりました。ただその結果、「全員逮捕かと思ったら最後違ってホッとした」というような感想がいくつか寄せられていて、ある意味結果オーライだったのかなぁと今では思うようになっています。
そんな感じです。今後とも、何卒よろしくお願いします。ではでは。
- 奥田光治
- 2021年 08月10日 03時58分
[一言]
新作に気付いて数週間、やっと読めました。
読者への挑戦状、見事に惨敗しました。残念!
違和感には気付けたんだけどなぁ。
今思い返せば、ヒントはたくさん散りばめられてましたし。
悔しいかな、それらに対してアンテナが反応しきれませんでした。
榊原さんの弟子になるには、まだまだ足りないものばかりですね。
ともかく。
今作も楽しませていただきました。ありがとうございます。
追記
助詞のチョイスに違和感のある部分がありました。
細かい部分ですが、そういうのも誤字報告しても大丈夫ですか?
もしかしたら、あえて選んでいるのかもしれませんが……
新作に気付いて数週間、やっと読めました。
読者への挑戦状、見事に惨敗しました。残念!
違和感には気付けたんだけどなぁ。
今思い返せば、ヒントはたくさん散りばめられてましたし。
悔しいかな、それらに対してアンテナが反応しきれませんでした。
榊原さんの弟子になるには、まだまだ足りないものばかりですね。
ともかく。
今作も楽しませていただきました。ありがとうございます。
追記
助詞のチョイスに違和感のある部分がありました。
細かい部分ですが、そういうのも誤字報告しても大丈夫ですか?
もしかしたら、あえて選んでいるのかもしれませんが……
奥田です。今回もご感想、ありがとうございます。
今回はネタがネタだけに、できるだけアンフェアにならないようにそれ以外の部分でも違和感を感じられるようなヒントをあちこちに仕込んだりしています。そうしたヒントを探し出すのも一つの楽しみ方かと思われます。
あと、助詞のチョイスについては何とも言えないので、ひとまずご指摘いただければ幸いです。推敲はしているのですが、結構誤植も多いので……。
そんな感じです。それでは失礼します。
今回はネタがネタだけに、できるだけアンフェアにならないようにそれ以外の部分でも違和感を感じられるようなヒントをあちこちに仕込んだりしています。そうしたヒントを探し出すのも一つの楽しみ方かと思われます。
あと、助詞のチョイスについては何とも言えないので、ひとまずご指摘いただければ幸いです。推敲はしているのですが、結構誤植も多いので……。
そんな感じです。それでは失礼します。
- 奥田光治
- 2021年 07月06日 01時10分
[気になる点]
>株取引で脱税の疑いが…
ネット証券では損益金額に対する税金処理は自動ですることもできます
個人でも処理できますが利益が大きい場合は税務署に数年経った後に調査したりします
脱税が発覚しインサイダーが見つかるリスクを考えると「疑い」を持つことは不自然に感じます
>株取引で脱税の疑いが…
ネット証券では損益金額に対する税金処理は自動ですることもできます
個人でも処理できますが利益が大きい場合は税務署に数年経った後に調査したりします
脱税が発覚しインサイダーが見つかるリスクを考えると「疑い」を持つことは不自然に感じます
- 投稿者: プランジ
- 2021年 06月17日 18時36分
エピソード8
奥田です。ご一読いただきありがとうございます。返信が遅れて申し訳ございません……。
そして……確かに言われてみれば、ネット証券の税処理は自動で行う事ができそうですね……。正直、この部分については調べが足りなかったと思われます。脱税部分に関しては蛇足で、これならいっそインサイダー取引絡みの内容に集中して執筆すべきだったかもしれません。この点は素直に今回の反省点です。
私もまだまだ未熟者でありますので、今後とも何かありましたらご指摘して頂ければ幸いです。それでは失礼します。
そして……確かに言われてみれば、ネット証券の税処理は自動で行う事ができそうですね……。正直、この部分については調べが足りなかったと思われます。脱税部分に関しては蛇足で、これならいっそインサイダー取引絡みの内容に集中して執筆すべきだったかもしれません。この点は素直に今回の反省点です。
私もまだまだ未熟者でありますので、今後とも何かありましたらご指摘して頂ければ幸いです。それでは失礼します。
- 奥田光治
- 2021年 07月02日 03時35分
[一言]
完敗でした。
せいぜいが「あれ」が「カナ表記」だった事に引っ掛かりを覚えた位で、考察する場所も対象も完全に的を外していてかすりもしませんでした。
物語としての感想ですが、登場人物達が次々に「○○」されて行く前作の「三つの真実」を彷彿とさせる展開に、読んでいて「全員犯○○」という言葉が浮かびました。
おかげで最後の喫茶店でのやりとりで、何時「お前が犯人だ」と言い出すのかと身構えて読んでました(笑)。
それにしても今回の被害者である「彼」は哀れというか何というか。
「彼女」の為にと思ってしようとしていた事が「彼女」にとっては完全に藪蛇だった以上、仮に殺されなかったとしても碌な結末にならなかったでしょうね。
絶対に「彼女」から感謝などされず、恨み言と罵声を浴びせられるという、後味の悪いものになっていたのが容易に想像できました。
完敗でした。
せいぜいが「あれ」が「カナ表記」だった事に引っ掛かりを覚えた位で、考察する場所も対象も完全に的を外していてかすりもしませんでした。
物語としての感想ですが、登場人物達が次々に「○○」されて行く前作の「三つの真実」を彷彿とさせる展開に、読んでいて「全員犯○○」という言葉が浮かびました。
おかげで最後の喫茶店でのやりとりで、何時「お前が犯人だ」と言い出すのかと身構えて読んでました(笑)。
それにしても今回の被害者である「彼」は哀れというか何というか。
「彼女」の為にと思ってしようとしていた事が「彼女」にとっては完全に藪蛇だった以上、仮に殺されなかったとしても碌な結末にならなかったでしょうね。
絶対に「彼女」から感謝などされず、恨み言と罵声を浴びせられるという、後味の悪いものになっていたのが容易に想像できました。
エピソード12
奥田です。ご一読いただき、ありがとうございました。そして今回も返信が遅れて申し訳ございません……。
今回の作品は、とにかく読者が簡単に「漢字の矛盾」に気付かないよう、徹底して色々な工夫を仕込んでいます。特にメインとなる「名前の矛盾」については、前の方の返信にも書きましたが、わざと改行を少なくして文章の密度を高くし、そのちょうど真ん中あたりに「例のあれ」を設置して目くらましをしたり、さりげなく最初の時点で全ての登場人物名にわざと振り仮名を打たなかったり(最近の私の作品だとほとんど打ってあるはずで、この時点で違和感を覚える人もいたかもしれません)……。とにかくネタがネタなのでこちらの表現次第では簡単にばれてしまう事から(しかもなろうは割と文字が大きめなので書籍などに比べてこのトリックがばれやすい側面がある)、「例のあれ」の表現のやり方には細心の注意を払って執筆しました。正直それでも「簡単にばれるのでは」と思っていたので、解けなかったというのであればそうした工夫がそれなりに機能していたという事になるかと思われます。
あと、登場人物の大半が「全員犯罪者」状態になっているのは確かです。というか、実際に最後の謎解きの場面でも、あまりにもネタが思いつかなさ過ぎてブドウパンさんの想像されたように「いっそ『お前が犯人だ!』にしてしまうという手もあるのでは!?」と真剣に考えてしまった事があります(実際、この内容なら書き手側としてはその手口が一番書きやすいのは事実)。ですが、「さすがにそれは安直すぎるだろうし、読者もそろそろ私のそういう傾向を読むようになっているのではないか?」と思い直し、また先の文で若い奥さんをもらって幸せ絶頂の『彼』を犯罪者にするのはあまりにもかわいそうすぎるだろうと踏みとどまった結果、最終的に「彼」は犯罪者にならずに済む事になりました。その分、最後のトリックを考えるのは大変でしたが、今ではこれが一番良かったと思っています。何がどう話の筋に影響するかわかりませんね……。
そんな感じです。それでは失礼します。
今回の作品は、とにかく読者が簡単に「漢字の矛盾」に気付かないよう、徹底して色々な工夫を仕込んでいます。特にメインとなる「名前の矛盾」については、前の方の返信にも書きましたが、わざと改行を少なくして文章の密度を高くし、そのちょうど真ん中あたりに「例のあれ」を設置して目くらましをしたり、さりげなく最初の時点で全ての登場人物名にわざと振り仮名を打たなかったり(最近の私の作品だとほとんど打ってあるはずで、この時点で違和感を覚える人もいたかもしれません)……。とにかくネタがネタなのでこちらの表現次第では簡単にばれてしまう事から(しかもなろうは割と文字が大きめなので書籍などに比べてこのトリックがばれやすい側面がある)、「例のあれ」の表現のやり方には細心の注意を払って執筆しました。正直それでも「簡単にばれるのでは」と思っていたので、解けなかったというのであればそうした工夫がそれなりに機能していたという事になるかと思われます。
あと、登場人物の大半が「全員犯罪者」状態になっているのは確かです。というか、実際に最後の謎解きの場面でも、あまりにもネタが思いつかなさ過ぎてブドウパンさんの想像されたように「いっそ『お前が犯人だ!』にしてしまうという手もあるのでは!?」と真剣に考えてしまった事があります(実際、この内容なら書き手側としてはその手口が一番書きやすいのは事実)。ですが、「さすがにそれは安直すぎるだろうし、読者もそろそろ私のそういう傾向を読むようになっているのではないか?」と思い直し、また先の文で若い奥さんをもらって幸せ絶頂の『彼』を犯罪者にするのはあまりにもかわいそうすぎるだろうと踏みとどまった結果、最終的に「彼」は犯罪者にならずに済む事になりました。その分、最後のトリックを考えるのは大変でしたが、今ではこれが一番良かったと思っています。何がどう話の筋に影響するかわかりませんね……。
そんな感じです。それでは失礼します。
- 奥田光治
- 2021年 07月02日 03時30分
[一言]
文章の改行等はされないのでしょうか?正直見辛さが否めません。
文章の改行等はされないのでしょうか?正直見辛さが否めません。
奥田です。この度はご一読、そして文章に対するご指摘をいただき、ありがとうございます。以下、これについての私なりの考えを答えさせて頂きます。
おっしゃられるように、私の文章は全体的に改行が少ないかもしれませんし、改行が少ないというのは私の文体における癖になっている可能性があります。もちろん、過剰に改行が少なすぎる文というのは問題であり、その点については常々注意している次第です。また、改めて読んでみるとプロローグ部分などについては確かにもう少し改行を多くできる余地はあったかもしれないと思いますし、この点については素直に反省すべき点だと考えています。
ただ、私の文章全体において改行が少なくなってしまうのには理由があります。一つは、私の小説が会話文による掛け合いが非常に多く、さらに特に文章量や情報量の多い推理パートで会話文による追及が主軸になっているため、どうしても改行が難しくなってしまうという点。基本的に私の主義として、会話文中で改行するというやり方は絶対にしない事にしています。それは文章のルール的にアウトだと思うからです。「だったら間に地の文や他の人の会話を挟むなりして会話を細切れにすればいいじゃないか」という意見があるかもしれませんし、実際に私も可能な限りそうしたものを挟むように工夫はしていますが、私の中ではそれをやり過ぎると逆にいちいち文章がブツ切りになって推理パートのリズムが狂ってしまい、そうなるリスクを冒してまで文章をブツ切りにして改行を増やすメリットはないと思っています。実際、現実の論理に重点を置いた本格推理小説でも、推理パートで探偵の一人会話が一ページ以上続くというケースはそれなりに見る光景です。
次に、推理小説である関係上論理が連続している事が多く、改行のタイミングそのものがなかなか見つけにくいという点。そして最後に、これまた推理小説である関係上どうしても一文の文章量や情報量が多くなってしまう事から、下手に改行だらけにしてしまうとそれはそれで逆に見栄えが悪くなってしまい、ページ数自体も無駄に多くなってしまって読者がだれかねない、あるいは推理自体を軽く見られかねないという判断があるからです。複雑かつ膨大な論理で読者を納得させねばならない推理小説で「読者がだれる」「推理を軽くみられる」というのは作者にとって最悪の事態であり、そうなるくらいだったら改行を少なくして文章を引き締め、文字を密集させる事で探偵の推理を重厚なものに感じられるようにしたいという思惑があります(この辺りは小説というより論説文を書く思考に近いです。改行だらけの論説文ではあまり説得力がないように思うので……)。
あと、私自身が改行だらけでページ数を稼ぐような小説があまり好きではないという個人的な事情もないとは言いません。
さらに今回の場合、「わざと改行を少なくして文章を密集させ、トリックの一つとなっている『綱』『網』の違いや、その他いくつかの矛盾点を読者に簡単にわからせないようにする」という思惑もありました(例えば『網』の矛盾がある文章を見てみても、簡単に読者に気付かれないよう『網』の矛盾をわざと改行のない長い会話文の真ん中あたりに持ってきて、読者の見過ごしをさそうという仕込みをしています。これがもし短い文章だったり、文の冒頭辺りにあれば、この矛盾に読者が気付く可能性も高まるはずです)。なので、この辺りの文章が無駄に長くなっているのは意図的に仕込んだものであり、『見づらい』というのもこのトリックを仕込んだ文に限っては作者の思惑通りという事になります。改行するというのは「文章を目立たせる」という側面もあるので、トリックの都合上「文章を目立たせたくない」場合はわざと改行しないという選択をする事もあるという事です。
要するに『論理重視かつ読者を騙す事を念頭に置いた本格的な推理小説を書く』場合の特殊な事情がいくつか絡んでおり、実際に書いてみてもラノベなどの小説と本格推理小説では文章の書き方や表現手法が明らかに違うというのは私自身が嫌というほどうほど実感しているところであります。
ただし、これまで述べてきたのはあくまで私自身の個人的な主義、及び考えによるものであり、別にこの考えがすべて正しいというつもりはありませんし、またこの考えを押し付けるつもりもありません。もちろん小説として改行が少なすぎるのがまずいのはおっしゃられる通りですし、私も文章を書いている以上、この点について注意していかなければならないのは確かな話です。その辺りのバランス調整は、今後も精進していかねばなりませんね……。
長々と書きましたが、そんな感じです。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
おっしゃられるように、私の文章は全体的に改行が少ないかもしれませんし、改行が少ないというのは私の文体における癖になっている可能性があります。もちろん、過剰に改行が少なすぎる文というのは問題であり、その点については常々注意している次第です。また、改めて読んでみるとプロローグ部分などについては確かにもう少し改行を多くできる余地はあったかもしれないと思いますし、この点については素直に反省すべき点だと考えています。
ただ、私の文章全体において改行が少なくなってしまうのには理由があります。一つは、私の小説が会話文による掛け合いが非常に多く、さらに特に文章量や情報量の多い推理パートで会話文による追及が主軸になっているため、どうしても改行が難しくなってしまうという点。基本的に私の主義として、会話文中で改行するというやり方は絶対にしない事にしています。それは文章のルール的にアウトだと思うからです。「だったら間に地の文や他の人の会話を挟むなりして会話を細切れにすればいいじゃないか」という意見があるかもしれませんし、実際に私も可能な限りそうしたものを挟むように工夫はしていますが、私の中ではそれをやり過ぎると逆にいちいち文章がブツ切りになって推理パートのリズムが狂ってしまい、そうなるリスクを冒してまで文章をブツ切りにして改行を増やすメリットはないと思っています。実際、現実の論理に重点を置いた本格推理小説でも、推理パートで探偵の一人会話が一ページ以上続くというケースはそれなりに見る光景です。
次に、推理小説である関係上論理が連続している事が多く、改行のタイミングそのものがなかなか見つけにくいという点。そして最後に、これまた推理小説である関係上どうしても一文の文章量や情報量が多くなってしまう事から、下手に改行だらけにしてしまうとそれはそれで逆に見栄えが悪くなってしまい、ページ数自体も無駄に多くなってしまって読者がだれかねない、あるいは推理自体を軽く見られかねないという判断があるからです。複雑かつ膨大な論理で読者を納得させねばならない推理小説で「読者がだれる」「推理を軽くみられる」というのは作者にとって最悪の事態であり、そうなるくらいだったら改行を少なくして文章を引き締め、文字を密集させる事で探偵の推理を重厚なものに感じられるようにしたいという思惑があります(この辺りは小説というより論説文を書く思考に近いです。改行だらけの論説文ではあまり説得力がないように思うので……)。
あと、私自身が改行だらけでページ数を稼ぐような小説があまり好きではないという個人的な事情もないとは言いません。
さらに今回の場合、「わざと改行を少なくして文章を密集させ、トリックの一つとなっている『綱』『網』の違いや、その他いくつかの矛盾点を読者に簡単にわからせないようにする」という思惑もありました(例えば『網』の矛盾がある文章を見てみても、簡単に読者に気付かれないよう『網』の矛盾をわざと改行のない長い会話文の真ん中あたりに持ってきて、読者の見過ごしをさそうという仕込みをしています。これがもし短い文章だったり、文の冒頭辺りにあれば、この矛盾に読者が気付く可能性も高まるはずです)。なので、この辺りの文章が無駄に長くなっているのは意図的に仕込んだものであり、『見づらい』というのもこのトリックを仕込んだ文に限っては作者の思惑通りという事になります。改行するというのは「文章を目立たせる」という側面もあるので、トリックの都合上「文章を目立たせたくない」場合はわざと改行しないという選択をする事もあるという事です。
要するに『論理重視かつ読者を騙す事を念頭に置いた本格的な推理小説を書く』場合の特殊な事情がいくつか絡んでおり、実際に書いてみてもラノベなどの小説と本格推理小説では文章の書き方や表現手法が明らかに違うというのは私自身が嫌というほどうほど実感しているところであります。
ただし、これまで述べてきたのはあくまで私自身の個人的な主義、及び考えによるものであり、別にこの考えがすべて正しいというつもりはありませんし、またこの考えを押し付けるつもりもありません。もちろん小説として改行が少なすぎるのがまずいのはおっしゃられる通りですし、私も文章を書いている以上、この点について注意していかなければならないのは確かな話です。その辺りのバランス調整は、今後も精進していかねばなりませんね……。
長々と書きましたが、そんな感じです。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
- 奥田光治
- 2021年 05月27日 02時51分
[気になる点]
今回の推理は成り立ちません
なぜなら第五章 第一の推理で
>>その言葉を『犯人』……否、網島信光は黙って聞いていた
と誤字をしているからです
説明通りありえない誤字ならばこの誤字が存在するはずがありません
今回の推理は成り立ちません
なぜなら第五章 第一の推理で
>>その言葉を『犯人』……否、網島信光は黙って聞いていた
と誤字をしているからです
説明通りありえない誤字ならばこの誤字が存在するはずがありません
- 投稿者: ななし
- 2021年 05月26日 13時36分
奥田です。ご一読いただき、ありがとうございます。
そして……やばい、一番やってはいけないところでミスをしてしまった……。
この表記ミスは完全に作者の落ち度です。確認した上で、すぐに修正をかけました。正直、漢字が似すぎていて、書いている時に作者自身が「どっちがどっちだっけ?」状態になってしまっていたようです。今回はトリックがトリックだけにこのミスだけはしてはならないと思っていたのですが……うーん、まだまだ修行が足りないようです……。まさか作者自身がトリックの穴を証明する事になってしまうとは……。
ご指摘いただきありがとうございました。今後も何かミス等ございましたら、遠慮なく言っていただければ幸いです。
そして……やばい、一番やってはいけないところでミスをしてしまった……。
この表記ミスは完全に作者の落ち度です。確認した上で、すぐに修正をかけました。正直、漢字が似すぎていて、書いている時に作者自身が「どっちがどっちだっけ?」状態になってしまっていたようです。今回はトリックがトリックだけにこのミスだけはしてはならないと思っていたのですが……うーん、まだまだ修行が足りないようです……。まさか作者自身がトリックの穴を証明する事になってしまうとは……。
ご指摘いただきありがとうございました。今後も何かミス等ございましたら、遠慮なく言っていただければ幸いです。
- 奥田光治
- 2021年 05月27日 00時45分
[気になる点]
怪しい人物として描かれてるのは木那浅江と三益夕菜かな
大卒3年目(25歳)で趣味釣りで三益夕菜の部屋に釣り道具があるとか類似点が多い 釣り道具は川でのなんらかの犯行にも使えそうなアイテムだし
木那浅江が三益夕菜になりかわっている...?
被害者は娘を名乗る人間が違う気がしたから探偵に調査を依頼しようとした...?
[一言]
4章まで読んだところです これから回答編読みます
怪しい人物として描かれてるのは木那浅江と三益夕菜かな
大卒3年目(25歳)で趣味釣りで三益夕菜の部屋に釣り道具があるとか類似点が多い 釣り道具は川でのなんらかの犯行にも使えそうなアイテムだし
木那浅江が三益夕菜になりかわっている...?
被害者は娘を名乗る人間が違う気がしたから探偵に調査を依頼しようとした...?
[一言]
4章まで読んだところです これから回答編読みます
エピソード6
奥田です。ご一読して頂き、ありがとうございます。
まだ途中という事ですので内容についてのコメントは差し控えますが、かなりアンフェア感漂うトリックなので、正直、賛否両論になるだろうなぁと自分でも覚悟しています。とはいえ、いつも通りの部分も多いので、何はともあれ楽しんで読んで頂ければと思います。
ぜひとも解決編をお楽しみください!
まだ途中という事ですので内容についてのコメントは差し控えますが、かなりアンフェア感漂うトリックなので、正直、賛否両論になるだろうなぁと自分でも覚悟しています。とはいえ、いつも通りの部分も多いので、何はともあれ楽しんで読んで頂ければと思います。
ぜひとも解決編をお楽しみください!
- 奥田光治
- 2021年 05月27日 02時27分
[一言]
今年2作目の榊原さんだー!しかも読者への挑戦状付き!
今回も推理しながら読みます、ネタバレ注意ですよ
>>二〇〇六年五月二十七日
調べたらインドネシアで地震が起こったってくらいかなぁ
>>綱島信光
ふむ、いきなりフルネーム出るのか・・・おそらく第一発見者ポジだろうなぁこの人
→やっぱり第一発見者だった!仮にこの人が犯人なら何らかのヒントがここら辺にありそうだね
>>鶴辺一成
・仰向けで死んでいた
・死亡推定時刻は9時間前の午後10時頃
・その頃網島は広島在住でアリバイあり
・昨日の昼過ぎから夜にかけて降った大雨の影響で死体は濡れていた
・死因は頭部の挫傷、凶器は現場にあった黒いレンガ
・なぜか持っている榊原さんの名刺、榊原さん本人は渡した覚え全く無し
・名刺を持っている候補は10名ほど
情報としてはこんな感じかなぁ、仰向けに倒れていたという事は正面から殴られたのかな?恨めしそうな顔していたみたいだし知り合いの犯行・・・?
>>後頭部を殴られた事による頭部挫傷
・・・あれ?仰向けに倒れてるのに後頭部殴られたの?普通後頭部殴られたらうつ伏せに倒れそうなもんだけどなぁ
一応即死とまでは断定されてないから余力で仰向けになった説もあるかもしれないけど、死んだ後に仰向けにさせられた説も考えたいなこれ
>>被害者は酔っ払い
ふむ、だいぶ素行に問題がある人物だったみたいですね
通り魔が酔っ払いのおっさんを狙うとも思えないので無差別ではなく被害者本人を狙ったんだろうか・・・?
(一つ嫌な考えが浮かんだけど、まさか榊原さんの名刺を死体に持たせる為だけに殺したとかある・・・のか?)
>>二見半太郎
この人からどういうルートで被害者に名刺がいったのか気になりますねぇ
>>横領事件
ふむふむ、まぁ普通の横領事件って感じだなぁ
犯人の池神松菜の名前は一応覚えておこう
(半年前の事件で懲役三年の判決食らってるんだから事件当時は刑務所の中やね、実行犯ではないなこりゃ)
>>名刺のルート
ふむ、上の犯人が死体に名刺をねじ込んだ説は却下か・・・
どういうルートで被害者に渡ったんだこの名刺・・・
>>翌年一女をもうけていますが
被害者には娘さんがいる・・・とメモメモ
>>事件の二週間前の土曜日に神奈川県警の世話になった
ふむ、メモっておこう
>>何とも怪しい原島氏死亡
これはきな臭いですねぇ・・・こういうパターンの時は確実に事件と関わってそう
たらいに川の水汲んできてそれで溺死させるとかいう手もあるからなぁ
>>釣り竿
ふむ、なんか気になるなぁなにか関係あるんだろうか
>>打撲痕
ますますきな臭くなるなぁ原島氏死亡事件
>>欄干が五十センチ程しかありません
なんだその落ちてくださいと言わんばかりの橋は・・・(戦慄)普通1メートル以上あるもんじゃないか?
>>日帝大学
むっ、三益夕菜と木那浅江は同じ大学なのか
>>昔から釣りが好きだ
・・・んんん!?三益夕菜の部屋に釣り竿あったよな・・・二人は知り合いなのか・・・?
→最近偶然昔の友達に会った後失踪・・・かなりきな臭いですねこれ・・・
>>妙に金回りがいい江畑邦助
クズの匂いがする・・・!
>>被害者の部屋に残る第三者の痕跡
男の痕跡なぁ・・・
>>ゴミの回収日
ふむふむ、毒殺バレンタインを思い出すなぁ
>>読者への挑戦状
あ、相当賛否両論な感じなんですね、了解しました
さて推理といきますか・・・
>>鶴辺一成殺害事件の犯人は?
娘の三益夕菜周りが異様に臭いんだよなぁ、婚約者は殺人の容疑者だし本人はやたら早く出世してるし、昔の友人と思われてる子は失踪してるし元カレはやたら金回りがいいし・・・役満かな?
ただ、なんかブラフっぽい匂いも濃厚なんだよなぁ
んー・・・わからんギブアップ
>>綱島と網島
目の悪いおいちゃんには酷なトリックやったでぇ・・・(絶望)
ある事実ってこれかぁ・・・いや確かに読み始めの時こういうのあるかもなとはちらっとよぎったけどさ・・・w
>>第二の推理
おお、たらいに川の水入れて溺死作戦だいたい合ってるじゃん!
第一では外したからよかったよかった
>>ダメ会社
うーん社長も秘書も副社長もダメとは完全無欠のダメ会社ですねこれは・・・
>>木那浅江
あー・・・やっぱり死んでいたのか・・・南無南無
>>読者への挑戦状2
まさかの挑戦状2つ目である
1個目はギブアップしたしこれだけでもおおお!
>>犯人は?
ひとまず社長と同じく一番怪しい譲原は白だと思うんです
で、ですね今回の事件いろいろメモっていたんですが鶴辺氏が暴れて警察の世話になったという情報もメモってたんですが、これと照らし合わせると・・・雨降ってるから写生なんてできないやんけ!おそらく鈴木氏が犯人で間違いないと思います
>>正解は?
メモって大事だよね・・・時系列メモっていてよかったー・・・
>>感想
ひとまずそろそろいい眼鏡に買い替えようかなって・・・
地味に悔しいなぁ今回の事件、もっと名前の部分注目しておくべきでしたね
今年2作目の榊原さんだー!しかも読者への挑戦状付き!
今回も推理しながら読みます、ネタバレ注意ですよ
>>二〇〇六年五月二十七日
調べたらインドネシアで地震が起こったってくらいかなぁ
>>綱島信光
ふむ、いきなりフルネーム出るのか・・・おそらく第一発見者ポジだろうなぁこの人
→やっぱり第一発見者だった!仮にこの人が犯人なら何らかのヒントがここら辺にありそうだね
>>鶴辺一成
・仰向けで死んでいた
・死亡推定時刻は9時間前の午後10時頃
・その頃網島は広島在住でアリバイあり
・昨日の昼過ぎから夜にかけて降った大雨の影響で死体は濡れていた
・死因は頭部の挫傷、凶器は現場にあった黒いレンガ
・なぜか持っている榊原さんの名刺、榊原さん本人は渡した覚え全く無し
・名刺を持っている候補は10名ほど
情報としてはこんな感じかなぁ、仰向けに倒れていたという事は正面から殴られたのかな?恨めしそうな顔していたみたいだし知り合いの犯行・・・?
>>後頭部を殴られた事による頭部挫傷
・・・あれ?仰向けに倒れてるのに後頭部殴られたの?普通後頭部殴られたらうつ伏せに倒れそうなもんだけどなぁ
一応即死とまでは断定されてないから余力で仰向けになった説もあるかもしれないけど、死んだ後に仰向けにさせられた説も考えたいなこれ
>>被害者は酔っ払い
ふむ、だいぶ素行に問題がある人物だったみたいですね
通り魔が酔っ払いのおっさんを狙うとも思えないので無差別ではなく被害者本人を狙ったんだろうか・・・?
(一つ嫌な考えが浮かんだけど、まさか榊原さんの名刺を死体に持たせる為だけに殺したとかある・・・のか?)
>>二見半太郎
この人からどういうルートで被害者に名刺がいったのか気になりますねぇ
>>横領事件
ふむふむ、まぁ普通の横領事件って感じだなぁ
犯人の池神松菜の名前は一応覚えておこう
(半年前の事件で懲役三年の判決食らってるんだから事件当時は刑務所の中やね、実行犯ではないなこりゃ)
>>名刺のルート
ふむ、上の犯人が死体に名刺をねじ込んだ説は却下か・・・
どういうルートで被害者に渡ったんだこの名刺・・・
>>翌年一女をもうけていますが
被害者には娘さんがいる・・・とメモメモ
>>事件の二週間前の土曜日に神奈川県警の世話になった
ふむ、メモっておこう
>>何とも怪しい原島氏死亡
これはきな臭いですねぇ・・・こういうパターンの時は確実に事件と関わってそう
たらいに川の水汲んできてそれで溺死させるとかいう手もあるからなぁ
>>釣り竿
ふむ、なんか気になるなぁなにか関係あるんだろうか
>>打撲痕
ますますきな臭くなるなぁ原島氏死亡事件
>>欄干が五十センチ程しかありません
なんだその落ちてくださいと言わんばかりの橋は・・・(戦慄)普通1メートル以上あるもんじゃないか?
>>日帝大学
むっ、三益夕菜と木那浅江は同じ大学なのか
>>昔から釣りが好きだ
・・・んんん!?三益夕菜の部屋に釣り竿あったよな・・・二人は知り合いなのか・・・?
→最近偶然昔の友達に会った後失踪・・・かなりきな臭いですねこれ・・・
>>妙に金回りがいい江畑邦助
クズの匂いがする・・・!
>>被害者の部屋に残る第三者の痕跡
男の痕跡なぁ・・・
>>ゴミの回収日
ふむふむ、毒殺バレンタインを思い出すなぁ
>>読者への挑戦状
あ、相当賛否両論な感じなんですね、了解しました
さて推理といきますか・・・
>>鶴辺一成殺害事件の犯人は?
娘の三益夕菜周りが異様に臭いんだよなぁ、婚約者は殺人の容疑者だし本人はやたら早く出世してるし、昔の友人と思われてる子は失踪してるし元カレはやたら金回りがいいし・・・役満かな?
ただ、なんかブラフっぽい匂いも濃厚なんだよなぁ
んー・・・わからんギブアップ
>>綱島と網島
目の悪いおいちゃんには酷なトリックやったでぇ・・・(絶望)
ある事実ってこれかぁ・・・いや確かに読み始めの時こういうのあるかもなとはちらっとよぎったけどさ・・・w
>>第二の推理
おお、たらいに川の水入れて溺死作戦だいたい合ってるじゃん!
第一では外したからよかったよかった
>>ダメ会社
うーん社長も秘書も副社長もダメとは完全無欠のダメ会社ですねこれは・・・
>>木那浅江
あー・・・やっぱり死んでいたのか・・・南無南無
>>読者への挑戦状2
まさかの挑戦状2つ目である
1個目はギブアップしたしこれだけでもおおお!
>>犯人は?
ひとまず社長と同じく一番怪しい譲原は白だと思うんです
で、ですね今回の事件いろいろメモっていたんですが鶴辺氏が暴れて警察の世話になったという情報もメモってたんですが、これと照らし合わせると・・・雨降ってるから写生なんてできないやんけ!おそらく鈴木氏が犯人で間違いないと思います
>>正解は?
メモって大事だよね・・・時系列メモっていてよかったー・・・
>>感想
ひとまずそろそろいい眼鏡に買い替えようかなって・・・
地味に悔しいなぁ今回の事件、もっと名前の部分注目しておくべきでしたね
奥田です。今回もご一読、ありがとうございます。
※以下、ネタバレ注意!
原島の事件と木那浅江の事件の推理はお見事でした! 特に第三の事件の矛盾は作中でうまく仕込めたと思っており、それこそちゃんとメモを取って時系列を確認していない限りは解けないと踏んでいたので(しかも手掛かりを出す際はあえて「事件の二週間前」と日付を明言しない書き方をして簡単に気付かれないようにしている)、その点を解かれたのは作者として素直に脱帽です!
その一方、問題になると思われた鶴辺の事件。そもそもこのネタを思いついた経緯としては、高校受験の時に国語の試験で「あみ」という漢字を答えさせる問題が出て、「綱」と「網」のどちらだったかでさんざん悩んだという経験からきています。一応入試自体は合格できたのですが、入試なので実際に回答が正解していたのかどうかまでは公表してくれず、「あの時の解答は合っていたのか(漢字が似過ぎていて、自分が実際にどっちを書いたのかも覚えていなかったため)」と何となしに記憶の中に残り続けていました。で、ふとしたきっかけでこれを思い出した時に「これだけ漢字が似ていたら、自分だけではなく多くの人が間違えるのでは?(というか間違えるからこそ入試でも出ているのだろうし)」⇒「うまい事書きさえすれば推理小説のネタとして使えるのではないか?」と考えるようになり、そこから話の軸を考えていった結果このような話となりました。
ただし、メイントリックがあまりにぶっ飛んだものではあったので、それ以外の部分はいつものリアル重視の作風にしようという事だけは最初から決めていました(そうしないとこれはただのギャグ推理になってしまいます)。その側面が前面に出たのが二件目の原島司殺害事件の推理だったわけですが、中でも原島が事故死でない事を榊原が証明する推理の構築にかなり手間取り、これだけでも考案するのに数ヶ月の時間をかけています(打撲痕の矛盾を思いついたときは正直ほっとしました)。
さらに苦戦したのが第三の木那浅江の事件。なまじ「行方不明」扱いしてしまったため扱いに非常に苦労し、さらにすでに前半二件でかなり複雑な事件を構築していたため新たな事件を作りこむ余力がほとんどなく、「どういう着陸の仕方をしようか……」とかなり頭を悩ませることになりました。「そもそも木那浅江の生死をどうするか」というところから悩み始め、殺人事件にした後も「短い文章でどのような論理構築をし、作者が推理できるだけの矛盾をどのように仕込むか」という部分で大苦戦。実は一度別の事件を考案して話を進めていたのですが、それだと話が行き詰まってしまったため一度すべて白紙に戻し、最初から事件を作り直すなどという事もやっています。そうした経緯を経てあのような形になったわけですが、楽しんで頂けたのであれば幸いです。
そんな感じです。毎回、しっかり推理して頂き、作者冥利に尽きます。今後とも、よろしくお願いいたします。ではでは。
※以下、ネタバレ注意!
原島の事件と木那浅江の事件の推理はお見事でした! 特に第三の事件の矛盾は作中でうまく仕込めたと思っており、それこそちゃんとメモを取って時系列を確認していない限りは解けないと踏んでいたので(しかも手掛かりを出す際はあえて「事件の二週間前」と日付を明言しない書き方をして簡単に気付かれないようにしている)、その点を解かれたのは作者として素直に脱帽です!
その一方、問題になると思われた鶴辺の事件。そもそもこのネタを思いついた経緯としては、高校受験の時に国語の試験で「あみ」という漢字を答えさせる問題が出て、「綱」と「網」のどちらだったかでさんざん悩んだという経験からきています。一応入試自体は合格できたのですが、入試なので実際に回答が正解していたのかどうかまでは公表してくれず、「あの時の解答は合っていたのか(漢字が似過ぎていて、自分が実際にどっちを書いたのかも覚えていなかったため)」と何となしに記憶の中に残り続けていました。で、ふとしたきっかけでこれを思い出した時に「これだけ漢字が似ていたら、自分だけではなく多くの人が間違えるのでは?(というか間違えるからこそ入試でも出ているのだろうし)」⇒「うまい事書きさえすれば推理小説のネタとして使えるのではないか?」と考えるようになり、そこから話の軸を考えていった結果このような話となりました。
ただし、メイントリックがあまりにぶっ飛んだものではあったので、それ以外の部分はいつものリアル重視の作風にしようという事だけは最初から決めていました(そうしないとこれはただのギャグ推理になってしまいます)。その側面が前面に出たのが二件目の原島司殺害事件の推理だったわけですが、中でも原島が事故死でない事を榊原が証明する推理の構築にかなり手間取り、これだけでも考案するのに数ヶ月の時間をかけています(打撲痕の矛盾を思いついたときは正直ほっとしました)。
さらに苦戦したのが第三の木那浅江の事件。なまじ「行方不明」扱いしてしまったため扱いに非常に苦労し、さらにすでに前半二件でかなり複雑な事件を構築していたため新たな事件を作りこむ余力がほとんどなく、「どういう着陸の仕方をしようか……」とかなり頭を悩ませることになりました。「そもそも木那浅江の生死をどうするか」というところから悩み始め、殺人事件にした後も「短い文章でどのような論理構築をし、作者が推理できるだけの矛盾をどのように仕込むか」という部分で大苦戦。実は一度別の事件を考案して話を進めていたのですが、それだと話が行き詰まってしまったため一度すべて白紙に戻し、最初から事件を作り直すなどという事もやっています。そうした経緯を経てあのような形になったわけですが、楽しんで頂けたのであれば幸いです。
そんな感じです。毎回、しっかり推理して頂き、作者冥利に尽きます。今後とも、よろしくお願いいたします。ではでは。
- 奥田光治
- 2021年 05月25日 02時27分
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