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[良い点]
無理のない状況設定と読み易さで、一気に読んでしまいました。
[一言]
登場人物のバックグラウンドや性格などをからめてストーリーを盛り上げると、買いたい小説になると思います。
  • 投稿者: 孫六
  • 2021年 03月03日 18時34分
ご感想ありがとうございます。

うれしいコメントがいただけて、とても励みになりました。
[良い点]
とても面白かったです。今回は推理どころか予測もできませんでした。
モネさんの一人称が、普段は「あたし」ですが、気絶した後に何度か「わたし」になっているのはひっかけでしょうか?
最後の方が少しホラーのようでぞわっとしました。
  • 投稿者: 藤野
  • 2021年 02月05日 08時02分
ご感想ありがとうございます。

ええっ、そんなミスが……。あっ、本当だ。
良いご指摘をいただけたので、この際、文章の修正をいたしました。

具体的には、自分の呼び名を、

  モネ  わたし
  ココ  あたし
  二階堂 わたくし
  シド  私     としました。

個人的には、女性が自分のことを、『わたし』と呼ぶと、品のある人格が思い浮かびますが、自分のことを『あたし』と呼ぶと、意思の強い女性の人格が思い浮かびます。最近の作品では、意図的に使い分けていますが、当時はそこまで考えが及んでいなかったみたいですね。
[良い点]
ネットゲームのオフ会である必要はないんじゃないかと思いながら読んでしまっていましたが、全然そんなことなかったですね。動機から何からの根底にもなっていましたし、何より探偵の登場シーンが痛快でした。

密室で、その中に2人の男が倒れているという大きな謎が良かったですね。香の果たす役割も見事でした。

全体的に、行動と動機がよく絡み合っているというか、出来事の1つ1つに対して説得力があったのが良かったと思います。

あと、推理の過程が丁寧なのが流石だなと思います
ご感想ありがとうございます。

密室の設定は、ディクスン.カー様の有名な『ユダの窓』そのままですね。舞台設定は、クローズドサークルで有名な、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』だし、密室トリックも某有名作品であるそうです。
そんな中で、細かいところに気を配って書いた作品なので、そこを褒めていただけてとてもうれしく思います。
[一言]
恭介シリーズの二作目、ようやく読み終わりました。
今回は舞台が私の大好きな館もの(孤島もの?)だったのでとてもワクワクしながら読ませていただきました。

予想以上に早い段階で読者への挑戦にたどり着き、結局ほとんど分からないまま読み進めてしまいました。

推理に関しては、なるほど❗と驚きながら読ませていただきましたが、正直いくつか不自然なところを感じました。
1つは、ココが像を壊した理由です。わざわざ像を壊さなくとも、クリンの死が不自然であることを主張すれば良かったと思うのですが。
二つ目は、犯行のキモである密室トリックですが、正直気づくのではないかなと思いました。
三つ目は、モネの衣服の乱れですが、普通モネ自身が気づいてしかるべきかと。一応は襲われたわけですし自分の身だしなみを気にかけると思うのですが。
最後に良くわからなかったのですが、スカルとクリンは別人だったんですよね? そうだとすると、恭介の推理はどの程度間違っていたことになるのでしょうか?

長々と書いてしまいましたが、全体的にはとても面白かったです。三作目もこれから読みたいと思います。
  • 投稿者: 天草一樹
  • 18歳~22歳 男性
  • 2016年 06月21日 18時31分
二作続けての貴重なご感想がいただけて、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございました。

ココは、像を壊しても、まさか自分が像を壊したことが露呈するなんて考えずに行動した、という想定で書かせていただきました。ポチ君が名探偵だなんて、像を壊している時には思いもしなかったのではないでしょうか。

密室トリックは、読者に気付いてもらっても、それはそれでいいと思っていました。正直、たいていの人には分かっちゃいますよね。
でも、その次の、犯人が香を炊いた理由とか、ポチが調理場でこっそり持ち帰ったものとか、シドが非常口の外で見つけたアイテムとか、二の矢の謎もいくらか用意させていただきました。これらがすべて解かれた時には、私は脱帽です。

モネが衣服の乱れに気付かなかった理由は、特に説明できるものは用意してありません。彼女は何気なく林檎皿を持って二階に現れましたけど、内心は極限状態にあったのかもしれませんね。

最後の一文は、ちょっと遊ばせていただきました。
作者の意図としては、クリンとスカルは同一人物です。でも、そうすると、最後の場面でスカルがゲーム内に登場しているのは、明らかにおかしいですよね。だって、クリンはすでに死んでしまっているのですから。
だとすると、どうすれば、シドの前にあらわれたスカルのキャラの説明ができるでしょうか。
スカルのキャラを操るためには、クリンの個人パソコンに侵入できなければならないし……。

三作目と四作目はちょっと長いですけど、個人的には、今の私に出せる最高の作品に仕上がっていると思います。お気に召していただければ、幸いなのですけど。
[一言]
白のミステリーシリーズの二作を読ませていただきました。面白かったです。最近ばたばたしていてなかなか読む時間が取れずにいましたが、楽しませていただきました。

大小様々な謎が、伏線・手がかりとともに繋がり合い、一つになる解決篇がほんとうに圧巻でした。あと、読者への挑戦にチェックシートを添えるというのは面白いですね! まあ僕は考えても分からなかったんですが、ああいうのは見るだけでわくわくします。
僕はというと、「ドクが部屋で死んでいた」という話を聞いただけで(自室のチェーンが壊されていたとはいえ『殺された』とは誰も言ってないのに)「あたしが犯人とでも」と発言したココを疑うという在り来たりすぎる推理をしてました(笑)

あと、キャラクターも地味に好きです。二作に登場した恭介もですが、僕はシドが気に入りました。憎めないというか味があるというか……僕はどうしても登場人物を駒のように扱ってしまうので、なかなか血の通ったキャラクターを作るのは難しいです。

気になったのは、強いて言えば恭介の推理ですね。全ての謎の答えが全て繋がり合っていた、という造りにはいたく舌を巻いたのですが、納得のいく推理がないまま謎に答えを出している(ように見える)部分が見受けられたように思います。とは言っても、事件を大局的に見れば、そう解釈しない限り整合がとれないので、事件の全容を知った後なら、充分納得できます。ですが、探偵役がどうしてその結論を出すに至ったのか、という推理・説明が不足している部分もあったんじゃないでしょうか。
具体的には「殺人は主催者によってあらかじめ計画されたものではなかった」「こびとの像を破壊したのはココで、その理由はクリンから疑いの目をそらすためだった」「患者のデータはドクが持ち出したものではなかった」、これらを導き出すロジックには納得できました。分からないのはそこから先ですね。「患者のデータを持ち出したのはクリンだった」「クリンとスカルは同一人物だった」「ドクはクリンを罠に嵌めようとしてモネを眠らせた」「そして二階堂によって殺されてしまった」、ここらへんは、伏線こそ張ってあるものの、これらを導き出す納得のいく推理はなかったように思えるんですね。そう解釈しなければ全ての伏線に説明がつかないので、納得はいくんです。ただ欲を言えば、ひとつひとつを推理で解き明かして欲しかった、というのが本音ですね。いやほんとに、欲張りだとは思うんですが(笑)

二年も前に投稿された作品に感想をつけるのもどうかなと思ったのですが、読者への挑戦つき本格推理小説という魅力的な響きに、つい惹かれました。
これからも頑張ってください。
こんなにたくさんのご感想をいただけて、ただただ恐縮です。ありがとうございます。
推理小説は、私自身、最も書いてみたいテーマなのですが、ネットなどで多数のアマチュア作家さんが書かれている小説のような、切れのある推理がなかなか思い浮かびません。というか、私には無理かな、とも感じることが多いです。
そんな中、私にできそうなのは、複合系の謎つくりでした。ひとつひとつは簡単な謎も、鎖のようにつないでいけば、それなりの面白い話になるのではないかということです(古典の本格小説家のヴァン・ダインの小説が、お手本となりました)。
ドクの一連の行動を説明するために、手掛かりを置いておきましたが、「RPGのバグを利用したクリンの行動」は、読者におそらくばれないであろうと思ったので(ここは飛躍しすぎてますもんね^^;)、それ以外の手がかりはわざとらしく分かるように配置していったつもりです(リンゴの皮とか、一方通行のドアとか)。特に、肝心の密室トリックは腕自慢の読者ならほとんど真相に気づかれているのだろうなと思っています(単純ですものね^^;)あと、香を炊くトリックは、書いているうちに思いついたのですが、結構気に入っています。
名探偵の鋭い推理から唯一無二の犯人と真相が解き明かされる、というストーリーは本当にあこがれます。白雪邸では、ご指摘の通りそれが出せませんでしたけど、今後の作品でチャレンジしてみたいですね。
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