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[一言]
まさに真実の愛以外のパズルの全ピースがはまって発動した「真実の愛」ですね。

一番大事なものを手に入れ、手に入れた後も大事にし続けるには、不必要を見極めることができる資質と不要なものを捨て切ることができる行動力と度量が不可欠だと思います。番外編で詳らかにされた4人の人格をみると全員それが見事に備わっていますね。他人からの評価に左右されず、自分軸をしっかり持ち決してブレず、ある意味他者へかける迷惑すら全く省みず、最愛と自分の幸せをとことん追求できる強固な信念と行動力、そして図太さ。ある意味「自分勝手」と言いましょうか。でもそれを貫き通せるのは、それぞれがそれぞれを心底愛し、それぞれが自分は愛されているとわかっている、そしてそれぞれが自分自身をも真に愛しているからでしょう。何があっても受け止めてもらえるという絶対的な安心感は人を強くします。

面倒な案件を悪びれもせずエリィに押し付けるどころかシャラとの時間を邪魔されたと憤慨するシャーロック、申し訳ないと言いながらもシャーロックを諌めずただ兄妹のやり取りを見守り幸せを享受するシャラ。エリィがギャンギャン言ってその二人を支えるため面倒をこなし、そしてそれを全部受け止めるべく一番下で愛と笑顔満載でセイフティネットを張ってどーんと構えているゼオン。「空中クロバットでもなんでもどーぞ♪」ゼオンがいれば無敵!みたいな?

真実の愛があっても、誰か一人でも臆病だったり、遠慮したり、罪悪感にひたすら囚われる人がいたら、「真実に愛」が例え発動したとしてもその後皆が幸せになれなかったかもしれませんね。全員の性格もまた、ピタリとはまったのではないでしょうか。

「文は人なり」。この様な深いところまで見事に人物像を描き切ることができる山桜様もまた、深い愛情をお持ちのとても素敵な方と想像いたしました。
  • 投稿者: Talenti
  • 2021年 07月07日 05時43分
返信が遅くなり申し訳ありません、感想ありがとうございます!

ゼオンは本編ではこれ以上ないくらいの脇役でしたので、受け入れていただけるのか不安でしたが、素敵な解釈と過分なまでのお褒めの言葉をいただき、恐縮と共に本当に嬉しく思っています。

真実の愛とは、ということに関しての文章力にこちらが惚れ惚れしてしまいました。いただいたお言葉に恥じぬよう精進してまいります。よろしければまたお付き合いくださいませ。
[良い点]
>「真実の愛は、一つではいけなかった。その強すぎる想いを支える別の愛も必要だったんです」

まさに支え愛(あえて愛という字を!)ですね!
[気になる点]
すみません。決して嫌味ではなく、エリィとシャーロックのような裏の無いやり取りだと思ってくださいm(--)m
   ↓
「お兄様、異世界と言っても西洋風なのに『人という字は、人と人が支え合ってできている。』なんて漢字を出しても良いのですか?」
「おまっ! 感動する場面でなんちゅー突っ込みを入れるんだっ! ゼオンがせっかく話を〆ようとしてるのに空気の読めないヤツだなっ!」
げんこつがゴィ~ン・・・

[一言]
番外編ありがとうございました。
ますます感動したのですが、★の追加が出来ずにうなっております。

エリィとシャーロックのやり取りが好きでしたが番外編も終わりとの事なので、次回作を楽しみにしてます。
エリィとシャーロックのやり取り、笑わせていただきました。細部までお読みいただきありがとうございます!

「人と人が支え合って」というところはかなり入れるか入れないかで悩んだところでしたので、ゼオンが口に出して言っていたとしたらエリィは御感想の通りの反応をしたと思います(笑)

諸々のやるべきことに追われる毎日でなかなか更新ができないのですが、「次のない世界の、その果ての君」を書き上げ次第新しい連載に入るつもりですので、気長にお待ちいただければと思います。

支え愛に、唸るげんこつ…しっかりと読み込んでいただけたようで、とても嬉しいです。本当にありがとうございました!
[良い点]
シャラが目覚めてからのきょうだいのやり取り。
シャラ越しでも5年前と変わらないように会話が成立しているように思えるのは、
それまでの絆が山のすそ回りよりもぶっとくて
海を突き抜けて地球の裏側まで貫いてしまうほど
強いものだったからなのでしょうね。
[気になる点]
禁忌の魔術があるぐらいなので、5年間のシャーロックの
生命維持は魔術のおかげですかね。
[一言]
泣けました!
★5では足りないくらい泣けました!
★5では足りない…!嬉しすぎて涙が出そうなお言葉、ありがとうございます。

シャラとシャーロックは文中にありますように、両親を亡くしてからは肉親二人きりで生きてきました。その絆はシャラとのそれには及ばずともそこらの兄妹では太刀打ちできないくらいには強いものです。

五年間、シャーロックが生きていられた理由についてなのですが、「真実の愛」という魔法は相手を神から奪うものです。従って、神にたてつく代償として、術が失敗した時にそう簡単に後を追えないような作用があります。普通の人間が死ぬような怪我をしてもシャーロックが生きているのはそのためです。魔法が成功したからこそシャーロック達は幸せになっていますが、実はこの魔法は失敗した時には術者にとってとんでもなく残酷なものなのです。それを乗り越えられたものこそが「真実の愛」ということになります。

本文中で説明を入れようと思っていたのですが、なかなか機会がなく…。

あたたかい感想、ありがとうございました。よろしければまたお付き合いくださいませ。
[一言]
第2話の「笑え」でもう泣いちゃいましたー!

エリィのシャーロックへの兄妹愛もまた「真実の愛」。シャーロックもエリィを兄として心から愛していたからこそ築くことのできた全幅の信頼で後を託すことができ、真実の愛に生きることができたのではないでしょうか。そんな兄妹を支え続けた使用人とゼオンも、シャーロックを愛したシャラも、皆が皆に真実の愛を貫いたからこその奇跡です。

山桜様の素敵な作品、ありがとうございました!忙しなく過ぎてしまう毎日、大事なものを見落とさないよう過ごしていこうと思いました。
  • 投稿者: Talenti
  • 2021年 06月17日 02時03分
ありがとうございます!小説中では具体的に触れてはいませんが、仰るようにこの物語では様々な角度から「愛とは何か」を描きました。

愛しあうこと、大切な人を置いて逝かないこと、大切な人の大切な人を守ること。そういう色々な真実の愛を感じ取っていただけたなら、作者としてこれ以上嬉しいことはありません。

登場人物たちの心中まで考えていただけるなんて、彼らは果報者です。ありがとうございました。
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