感想一覧
▽感想を書く[良い点]
憧れと理想と畏れを年上の身近な先達に重ねてしまった少年の暴走なのか成長と言うかモラトリアム卒業と言うか
多分物語の締めが幸せの頂点やろなあ
余韻を残しつつこの後を色々想像できて良い話でした
[気になる点]
スタンド・バイ・ミーのクリスとゴーディーを少し連想しました
憧れと理想と畏れを年上の身近な先達に重ねてしまった少年の暴走なのか成長と言うかモラトリアム卒業と言うか
多分物語の締めが幸せの頂点やろなあ
余韻を残しつつこの後を色々想像できて良い話でした
[気になる点]
スタンド・バイ・ミーのクリスとゴーディーを少し連想しました
お読みいただきありがとうございました。
身近な年長者が実際以上に良く見えてしまうの、思春期あるあるだと思うのですよね……。この時代であればなおのこと、ディートリヒの男らしさや押しの強さは魅力的に見えてしまったのでしょう。
近い将来彼らを見舞うであろう戦火や絶望に、想いを馳せていただけると幸いです。
身近な年長者が実際以上に良く見えてしまうの、思春期あるあるだと思うのですよね……。この時代であればなおのこと、ディートリヒの男らしさや押しの強さは魅力的に見えてしまったのでしょう。
近い将来彼らを見舞うであろう戦火や絶望に、想いを馳せていただけると幸いです。
- 悠井すみれ
- 2021年 07月25日 10時56分
[一言]
最初のほうでは、謎の客の正体は逃亡中のユダヤ人だろうか、スパイだろうか、それともおばけだろうか、などと考えつつ読みました。いや、さすがに本気でおばけだなどと思ったわけではありませんが、まだしもおばけであってくれたほうが話が和やかにおさまるだろうという一種の願望ですな。
くだんの客はやっぱりおばけではなく、惨憺たる結末となったわけですが、こうなるとフランツ君の将来が気にかかります。親を密告したという所業が今後の彼の精神をどのように歪めるのか。加えて、敗戦後は立場も非常に悪くなるでしょう。率直に予想すれば、きっとこいつはロクな死に方をしないと思うのですが、そこをなんとか回心とか悔悛とかして、ちゃんとした生き方ができるといいな。無理かしらん。
そんなふうにたくさんモヤモヤさせてくれる良い作品でした。
最初のほうでは、謎の客の正体は逃亡中のユダヤ人だろうか、スパイだろうか、それともおばけだろうか、などと考えつつ読みました。いや、さすがに本気でおばけだなどと思ったわけではありませんが、まだしもおばけであってくれたほうが話が和やかにおさまるだろうという一種の願望ですな。
くだんの客はやっぱりおばけではなく、惨憺たる結末となったわけですが、こうなるとフランツ君の将来が気にかかります。親を密告したという所業が今後の彼の精神をどのように歪めるのか。加えて、敗戦後は立場も非常に悪くなるでしょう。率直に予想すれば、きっとこいつはロクな死に方をしないと思うのですが、そこをなんとか回心とか悔悛とかして、ちゃんとした生き方ができるといいな。無理かしらん。
そんなふうにたくさんモヤモヤさせてくれる良い作品でした。
お読みいただきありがとうございました。
ユダヤ人の亡命に尽力したのは杉原千畝やシンドラーに限らず、できる範囲でできる限りのことをした無名の人たちも沢山いたのですよね……その辺りを(僭越ながら)啓蒙したく、このような視点で描いてみました。
フランツが生きて終戦を迎えられるかどうか、生き延びたとして、価値観の逆転をどう受け止めるのか、現代に生きる者には重すぎる問いですが、答えが出ない問いを考えるのもたまには良いのかもしれません!
モヤモヤしていただき、嬉しいです。
ユダヤ人の亡命に尽力したのは杉原千畝やシンドラーに限らず、できる範囲でできる限りのことをした無名の人たちも沢山いたのですよね……その辺りを(僭越ながら)啓蒙したく、このような視点で描いてみました。
フランツが生きて終戦を迎えられるかどうか、生き延びたとして、価値観の逆転をどう受け止めるのか、現代に生きる者には重すぎる問いですが、答えが出ない問いを考えるのもたまには良いのかもしれません!
モヤモヤしていただき、嬉しいです。
- 悠井すみれ
- 2021年 07月20日 00時20分
[良い点]
とてももやもやします。が、少年の独善的な身勝手さ、思春期的な視野の狭さが瑞々しく描かれていると思います。
そして、善悪なんて渦中にいれば分からないですよね。教育もうけてますし。
[気になる点]
少年はしばしの蜜月を味わうでしょうが、あまり幸せな未来にはむかえなさそうですね。
彼の今後をあれこれ妄想してしまいます。
とてももやもやします。が、少年の独善的な身勝手さ、思春期的な視野の狭さが瑞々しく描かれていると思います。
そして、善悪なんて渦中にいれば分からないですよね。教育もうけてますし。
[気になる点]
少年はしばしの蜜月を味わうでしょうが、あまり幸せな未来にはむかえなさそうですね。
彼の今後をあれこれ妄想してしまいます。
お読みいただきありがとうございました。
善悪というのは時代や場所によって変わるもので、彼に考えられる最善の選択がこれだったのでした……。ヒトラー・ユーゲントの少年たちは終戦間際には前線に駆り出されましたし、生き残ったとしても戦後に価値観の回転を突き付けられる訳で、作中の比ではない苦悩に襲われそうです。
歴史の狭間にあったかもしれない一幕に、想いを馳せていただけましたら嬉しいです。
善悪というのは時代や場所によって変わるもので、彼に考えられる最善の選択がこれだったのでした……。ヒトラー・ユーゲントの少年たちは終戦間際には前線に駆り出されましたし、生き残ったとしても戦後に価値観の回転を突き付けられる訳で、作中の比ではない苦悩に襲われそうです。
歴史の狭間にあったかもしれない一幕に、想いを馳せていただけましたら嬉しいです。
- 悠井すみれ
- 2021年 07月19日 23時52分
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