感想一覧

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[良い点]
細かく描いているわけではないのに風情を感じる。あっさり淡々としているのに情緒がゆたか。人物も魅力的……。
いつもの繭美さまワールド、今回も楽しみました。前に書いたかもしれませんが、この持ち味がうらやましい。狙って出せるものではない素敵な個性だと思います。
[気になる点]
男の子は成仏できたのかしら? ラスト、彼に手を振っていそうな感じですね。
[一言]
ずっと読みたかった月千堂をようやく読むことができました。終わってから冬童話のほうものぞいてきましたが、果南ちゃん、やっぱり可愛いです。
そして、和菓子屋職人になった桐村さんが角刈りであることに衝撃を受けました(笑)。高校生のころはさらさらヘアーなイメージなのに、桐さんってば……。

シリーズものになったようなので、またふたりの物語が読めるのかなと思います。
素敵な作品を、どうもありがとうございました。

お時間が限られている中でお読みいただき、ありがとうございます。お楽しみいただけたなら幸いです!

>>冬童話では角刈りであることに衝撃
実にわかります。今回は桐村の外見描写がなかったですものね。
桐村のヘアスタイルは、ツーブロック~刈上げを行き来しています。手入れがラクなのと、髪が伸びると霊に会う回数が増えるという理由から、短髪を好んでいます。果南は神仏心霊ばっちこいなので、ロングのお団子です。余談でした。
  • 繭美
  • 2021年 09月15日 00時46分
[良い点]
面白かったです。雰囲気がほんとうによいですね。文章が丁寧で心地よくきれいに流れており、落ち着いてしんみりとした情緒を感じる作品でした。キャラクターの距離感や会話も心地よくて愛着がもてました。同じキャラが出るという冬の童話は読んでなかったので読みにいきます。
文章の流れを褒めていただけて嬉しいです。うまくいえないのですが、私はよく、ぶつぎりの文章を書いてしまうので……。
かくれんぼは夢中でやっていた遊びなので、さがしているときの面白さや、終わるときの物悲しさなどを、思い出しながら書きました。お楽しみいただけたなら幸いです。ご感想ありがごうございました。
  • 繭美
  • 2021年 08月30日 08時25分
[一言]
子供の死という物悲しいモチーフを取り扱っていながら、どこか長閑で情緒を感じる短編でした。廃墟に漂う花街の残り香、そして京言葉(?)でやり取りされるセリフ回しがそう思わせるのでしょうか。
恥ずかしながら、果南ちゃんもこの世の物ではないと思い込んで読んでいました。別の事情で亡くなった子供の霊で、小さい子に頼られて困っているのだろうと。違いました(笑)。利発で人懐っこくて、どこか冷めた風な桐村とは対照的ですがよいコンビですね。
時が止まったような夏の妓楼跡での怪異譚、非常に美しいホラーでした。
  • 投稿者: 橘 塔子
  • 女性
  • 2021年 08月28日 23時02分
「美しいホラー」という言葉を二度見しました。今作をそのように褒めていただいてよろしいのでしょうか。ありがたや。

京言葉のうしろに(?)をつけておられたので、そのあたりで余談を。
いちおう舞台は滋賀県南部なので、登場人物たちには滋賀弁(近江弁)をしゃべってもらっています。滋賀県南部は京都と隣接しているので、話す言葉はあまり変わりません。ほとんど京言葉です。
なお滋賀県では「いやだ、しんどい」は「かなん(かなわない、の略)」と表現されることが多いです。が、それだと「果南」とかぶってややこしいので、作中では関西広くで使われている「かなわん」を取り入れています。

丁寧なご感想、ありがとうございました。
  • 繭美
  • 2021年 08月30日 08時25分
[一言]
なんともしんみりと切ない物語でした。
夏の終わりを思わせる、長い長いかくれんぼでしたね。

>土が高く盛られた場所
きちんと、お墓にしてあったことが悲しいです。
それならば、どうしてこんな場所に隠すように埋めてしまったのか。見つけてほしいと願ったカズオ。そんなカズオを埋めてしまった誰かとの関係性を考えると胸が痛くなります。

そして、桐村さんと果南ちゃんとの縁はここから始まったのですね。この後連れられていったお店で、和菓子の美味しさにひかれたのか、和菓子をたべてテンションのあがった疫病神さまを目にしたのか。あるいは果南ちゃんがごく当たり前のようにひとならざるものと接している姿にこそ心奪われたのか。あるいは、果南ちゃんのご家族に感銘を受けたのか。うーん、全部ですかね。

思いがけず、冬童話のみんなに会えてとても嬉しかったです。素敵な物語をありがとうございました。
冬童話ほど明るい雰囲気にはできなかったのですが、お楽しみいただけて幸いです。
それから縁については、だいたいそんな感じだと思います。きっと店内の居心地がよかったり、小豆餡が美味しかったりしたのでしょう……。
夏の終わりを感じていただけてよかったです。ご感想ありがとうございました。
  • 繭美
  • 2021年 08月01日 00時27分
[良い点]
歴史と人情味があわさって、怖くて、事件としてはグロテスクなのに、とても奇麗な感じがして、気持ちよい読後感でした。事件としてはおぞましいのに。

やっぱり子役が効いているのでしょうか。
気持ちよい読後感と言っていただき、嬉しいです。
子役と歴史(遊郭建築)には熱を注いだので、それが功を奏したのかもしれません。
ご感想、どうもありがとうございました。
  • 繭美
  • 2021年 07月26日 00時51分
[一言]
もしかして前に読ませていただいた童話なのかなと読み進めると、やっぱり果南ちゃんが出てきてて一人でニヤニヤしてしまいました。
一緒にかくれんぼをしてあげられる優しさはあるけれど、見つけてあげる段階になると「いやや」と腰が退けてしまうところが年齢相応ですね。男の子見つけてあげられてよかったですね。最後なんだか意味深ですね。続きがあったりするのでしょうか?桐村くんがそこへ行った理由とか。
面白かったです。読ませていただきありがとうございました。
冬童話も今回もお読みいただき、ありがとうございます。同じキャラを登場させたことにお気づきいただき、嬉しいです!

このお話は、冬童話より2年くらい前の話です。桐村はここから果南と縁が続きまして、冬童話にもひっそりと。
続きは未定ですが、また書きたいという気持ちはあります。
  • 繭美
  • 2021年 07月26日 00時36分
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