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[良い点]
アステカと言うレアな題材をモデルとした物語。儀式過程の史実との変換も雰囲気を盛り上げていると思いました。

公の価値観と個人としての普遍的感情の相剋がエキゾチックな魅力と共に描かれていると思います。



[気になる点]
事実は人身御供であったとしても、恐らくはあからさまな「生贄」ではなく別の美麗な名称であっただろう事。例えば「(神の)花嫁」等。

また、儀式実行にあっては(不吉な)悲鳴をあげない様に、酒や麻薬等で意識を混濁させたり、痛覚を麻痺させていたであろう事。悲劇性を増す為に、敢えて悲鳴をあげさせる演出であったならば、ソレはソレでアリとも思いますが。

[一言]
そう言えば、アステカには「トイレの女神様」と「自殺の女神様」もいましたっけ。

マヤ、インカ、等、メソアメリカ文明も興味深いですね〜♪
  • 投稿者: 漉緒
  • 2021年 07月27日 21時01分
感想ありがとうございます!

励みになります……。本当にありがとうございます……!

「花嫁」呼び、いいですね。ちっとも考えていませんでした。確かに史実でもそういう呼び方をしていたように思います。

悲鳴についてですが、もうひとつの儀式のモデルとして、この作品に出てくる彼女よりもだいぶ幼い、幼稚園とか小学生低学年くらいの年頃の子を生贄にして、涙を雨に見立てて、泣けば泣くほど雨が降るだろうと、怖がって泣かないようなら痛めつけてでも泣かせる、というものがあったので、むしろ悲鳴を上げるようにしました。もうちょっと分かりやすいように描写したほうがよかった、と反省しています。

トラソルテオトルとイシュタムですかね。多神教って、大抵のことに神様がいますよね。まさに創作の味方です。

アンデス文明とか、新大陸の文明ってロマンがありますよね! 特にメソアメリカ勢は大半が焚書されたものの文字があったので、比較的情報が残っていてありがたい……。けどあくまで「比較的」なので、断片的な情報しか集まらず、つい書くのをしり込みしてしまいます。そういう理由もあって「レアな題材」になってしまったんでしょうね……。
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