感想一覧

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[良い点]
ルーク君本作ヒーローだけあって確かにかっこいいし魅力的。しかし泣き虫王子ことフリッツ王子を推したいですwルークの事情知らなかったのがテレサだけとのことなのでフリッツも知ってた上で役割全うしたってことですよね?日頃ヘタレでもここぞという時根性見せてくれる気弱男子は大好きです
フリッツ王子サイドも見てみたいと思ったくらいです
あとお兄様イイキャラしてますね!なんかメンタル最強そうです
[気になる点]
この2人将来どうなるんでしょう?ルーク君が婿入りして夫婦で兄当主の補佐をしていくんでしょうか
[一言]
はじめまして。とても可愛くて面白いお話でした、ありがとうございます
  • 投稿者: Ttta
  • 2021年 12月20日 14時56分
◆Ttta様

おお、フリッツに注目していただいたのは初めてかもしれません。
おっしゃるとおり、フリッツも事情を知っていて、彼は彼なりに頑張りました。テレサは幼いころから知っている大事な友達ですし、きっと負い目もあるでしょうから、できれば幸せになってほしいと願っていたはず。
兄は結構いい性格してるでしょうね(笑) それぐらい強くないと、王子の友達やってないと思います。

テレサはあまり表舞台に立てないので裏方に徹して、そのぶん、ルークが有能さを発揮してくれそうです。父親はそれを見越してルークを引き入れているはずなので。

ちょっと変わった「婚約破棄」でしたが、楽しんでいただけてよかったです。
ご感想、ありがとうございました。
[良い点]
とってもとっても素敵でした(>_<)♪ 定番の婚約破棄物でありながら、この展開!! ルークの、真面目従者のちょい辛口がカッコいいなぁと思っていたら、あれよあれよのキュンキュン話♪ テレサのお気に入りのお茶&茶菓子とセットで「今日はお嬢様に物語をひとつ」!!! もう、めっちゃカッコいいです。ルークの台詞がどれもとっても素敵でした。ちろりと登場?の兄も好きです。豪胆な感じがザ・お兄様で憧れます。物語のヒロインは王子様と結ばれる……とっても素敵な工夫のある王道異世界恋愛ストーリー、甘々なスイーツをご馳走様でした♪
  • 投稿者: 島猫。
  • 2021年 10月03日 17時17分
◆島猫。様

数ある「婚約破棄もの」からお手にとっていただき、ありがとうございます。
「従者」といえば、控え目で丁寧で従順で、といった印象なのですが、そこを敢えて毒舌キャラにしてみたのがルークです。腹黒男子が好きです。
丁寧口調と入り混じりながら、なので、どんなふうに受け止めていただけるのか心配していましたが、意外とルークが好評で嬉しい悲鳴を上げております。(そして、ひそかな人気の兄/笑)

ご感想、ありがとうございました!
[良い点]
昨夜読了しました!

私、読後の感動を読んだ勢いそのままに作者様にお贈りすることを信条としているのですが、本作品で受けた強い衝撃と深い感動を即座に文章にすることができず、感想投稿は今日に持ち越させていただきました。

特段感銘を受けたのは、巧みなストーリー展開と、掘り下げられた設定が産んだ魅力的な主役たちです。


冒頭の、
>それこそが、テレサ・ドルステンが待っていたものだった。

この引きに興味を持たされて注意深く読もうとした無垢な私を唐突に襲う、鮮やかな表現を散りばめた本格的印象派情景描写。
文章で頭をぶん殴られたような衝撃を受けたのに、これがまさかのテレサの創作。そんなんありか……
予想もつかない展開に引き込まれているうちに、主人と従者の気のおけない関係性が魅力的すぎてすっかり絆されてしまいました。

>小説においてリアリティは大切。読者の感情を揺さぶるには、己自身の叫びを込めなければならないはずだ。

と作中でテレサが述懐してますが、リアリティ以前に必要な要素を作者様は教えてくれているようです。

出会い頭にぶん殴って脳を揺らしてから、返す刀で読者が見たいものを見せて脳細胞を喜ばせてくる、アメとムチの如き文章。その、わからせ力たるや。作者様、手練れすぎる!!

これは全くの私事なのですが、昨夕、私の推し作家さんが本作品を推してたので心の扉をフルオープンにして読みに来たわけです。

そこでこの仕打ちですよ!
完全にわからせられちゃいましたよ!!
なんなら、もっとムチが欲しくなる、そっちの扉も開こうってモノですよ!



もう…… もう、最高ですっ!!



ちょっと昂ってしまったので一旦落ち着こうと思います。

とにかく最高なのは、主役たち。

私は特にルークを推しますが、この男、やることも喋ることも徹底して一貫しているのです。
その一貫性を理解し、ルークの有り様を脳内で補完した上で、物語上のすべてのシーンにおいてルークの心情を当てはめていくと、彼の一途な愛の深さが伝わって来るのです。

歴史、と一言で言えば簡単ですが、彼には10年間テレサを思慕してきた期間がありました。
ドルステン伯爵に見いだされるほどの努力をし続けて(伯爵に取り立ててもらうために本来の出自を明かした可能性もある。ルークが伯爵に出自を明かしたタイミングは不明なので。しかし、テレサの側で仕えるに相応しくない者をあの伯爵が登用するとは思えない)、テレサへの想いを隠しつつ献身的に彼女に仕え、その結果、ルークはテレサの近くにいたいという当初の宿願を叶える。
また、伯爵とテレサの兄に認めてもらうまでに至る彼の努力(今作で語られることはなかった)とその実績も彼の一途な愛の裏付けとなる。


冒頭の婚約破棄。それを待っていたのはルークも同じ。むしろ、ルークこそ望んでいました。
その婚約破棄で彼は内心歓喜していたからこそ、テレサに訊ねたのでしょう。つまり、確認したかった。あなたも歓喜に震えたでしょう?と。

身体は従者として傍にいつつ、心情さえもテレサとともにあろうとするルークの欲深さ。
物語が大好きなテレサのために、劇的なシナリオを作ってハッピーエンドに導こうとする健気さ。

こいつはヤバいぜ。脳汁が止まらないんよ。


すべて順調に進んでいったルーク主演・監督による、テレサのための『お姫様と王子様』の物語。
それが1つの誤算でさらにドラマチックになるのが、本作品のキモ(多分)。

ルークが気づけなかった、テレサの隠された本心。
ルークを見て、自分の未来を投影し、強い憧れを抱いたこと。
ルークを目指し、足掻いてでも気高く生きようと決意したこと。

二人は気づかぬうちに、同じ方向を目指して歩いていて、同じ結末を夢見ていて。
出会いの時から無自覚に寄り添っていたのでした。

これを運命と言わず、なんと言うのでしょうか。



自身が王族であるという出自を明かしてテレサをお姫様として迎え入れたい王子様のシナリオは、クライマックスを前に一旦破綻するかに思われます。

テレサは『お姫様と王子様』の物語に憧れるが故に自分ではお姫様になれないと諦めていたようですし、同時に、テレサの本心が求める相手は王子様ではなかった(この時点では)から。
そして、遠回りな言い方をしつつ、テレサは従者であるルークを意識していることを伝えてきます。
テレサが選びたいのは、王子様じゃないけどずっと寄り添ってくれた従者なのだと。
もちろん、それがわからないルークではないのです。

 いいぞ!ルーク!!察しのいい主人公、大好きだぞ!!

そこで放たれるのが、どうしてくれようか、というルークの負け惜しみ(同じ男としてはこれが一番心に刺さったセリフです)。

 わかるぞ。一緒に酒でも飲んで慰めてやりたい。不敬だけど(上手くやりやがってと祝うことも忘れない)


ずっと温めてきたテレサのためのシナリオがテレサによって壊されて。しかし、その展開はルークにとってはこれ以上ないほどの喜ばしい誤算だったのです。

 テレサを喜ばせるはずがテレサに喜ばされたのだから、そりゃ男としては悔しいよなあ、死ぬほど嬉しいけどさあ。

だからせめて男としての矜持を守るために、切り札を切ってやり返す。

俺はほんとは王子様だよ、と。
テレサをほんとにお姫様にしてあげられるよ、と。

さて、ルークが望んだ当初のシナリオと、本作品で語られたシナリオ。

どっちが神シナリオであったか。

読んだ人ならわかるはず。




[気になる点]
感想が長すぎて作者様に呆れられないか。

感想欄を見てから本編を見るというちょっと不思議な読み方をする人に盛大なネタバレになってしまうこと。

途中、筆がノリすぎてルークに感情移入する表現がキモくないか。


この3点。はい、全部自分のことです。

本作品内で気になる点?無いです無いです!あるわけない!


[一言]
えーと、もう語り尽くしました。
最高でした。

私の解釈がどれだけ作者様の描いたものと合致するのかわかりませんが、とにかく、深く深く感動いたしましたことをお伝えいたします。

  • 投稿者: いえもん
  • 男性
  • 2021年 09月18日 18時56分

◆いえもん様

過去回想かと思えば、テレサの文章でした! というギャップを見せるべく、わざと雰囲気を変えてみました。「おまえが書いてたんかいっ」ってなってくれたら大成功です、ありがとうございます(笑)

テレサの視点で描くぶん、ルークの事情を見せることはできないのですが、色々と想像を膨らませてくださって嬉しいです。

裏設定といたしましては、伯爵はルークの出自は知っています。外交官なので。
テレサが王子兄弟と知り合ったパーティーで、ルークもまたテレサに出会ったわけですが、その時点では伯爵にとってルークはただの「異国からの来賓の一人」
その後、帰国せずにこちらに留まることになって。大人の事情に巻き込まれた可哀想な子どもなのに、わずかな間に知識を吸収していく姿を見て、自国の同年代の子どもよりずっと優秀なので目をかけるようになります。将来有望なので、手の届く範囲に置いておいたほうがいいという狙いもありました。
例の騒動が起こった際にルークはテレサの傍にいくことを志願して、自分にとって彼女が天使であることを伯爵にぶっちゃけております。三年間、彼の努力を見ていた伯爵は、将来的にフリッツとの結婚は難しくなるだろうことを見越して、ルークを従者として傍に置くことを決めます。
ここから先はルーク次第、ということですね。娘の意志を尊重することは絶対条件です。
兄も勿論知ってます。王家側も当然知ってます。知らないのはテレサだけでした(笑)

テレサのために、テレサ好みの物語のヒロインにしてあげようと演出したのに、肩透かしをくらったルークさんの悲哀たるや。
おっしゃるように「どうしてくれようか」が、彼の心情を物語っております。
カッコつけようとして、微妙に失敗してしまう。
完全無欠ではないヒーローが好きです。

すごく熱量のある感想をいただいて、こちらの胸も熱くなりました。
どうもありがとうございました!
[良い点]
兄上…(大笑い)
  • 投稿者: みわかず
  • 女性
  • 2021年 09月16日 15時49分
◆みわかず様

そこに目をつけるとは、さすがみわかずさん(笑)
私も兄ちゃん大好きです。きっとこの兄は、テレサを乗せた車椅子を押して、早く動かしすぎて車酔い状態にさせて両親に怒られたりしたはずです。
なんか憎めないタイプの人なんだろうなーと思います。
[良い点]
めっっっちゃ良かったです……!!!
メインの登場人物に極悪人がいないのが、とても作者さまらしいお話だなあと感じました。
明るいけども全体的にほんのり切なくて優しい雰囲気で素敵です。

ルークのセリフと掛け合いがとても良くて、特に
「作者のリアルな感情とはなんだったのか」「うるさい」
で笑ってしまいました。
それから、
「それこそが作者の独自性だろ? だってこれは、あなたの物語だ、テッサ」
ですんごいきゅんしました。すんごいきゅんです。

冒頭と登場人物の立ち位置は王道なのに、そこからの設定とお話の流れの独創性がすごいなと思いました。
(あああルークより格好良いこと言いたいのになにも思いつかない…)

これからも読み返すだろうなあと思うお話でした。とても楽しかったです、ありがとうございました!
  • 投稿者: Hk
  • 2021年 09月14日 23時33分
◆Hk様

ありがとうございます! 私が書くと、こんな婚約破棄になりましたー。ざまあが苦手なのもありますが、8000字で勧善懲悪をやるのは難しいなということで、はじめから「お嬢様と従者」に絞って展開です。

テレサとルークの関係性は、もとは「話し相手」としてスタートしていることもあって、根っからの主従ではない。時々は素に戻って、ざっくばらんな会話をしていることで、二人の微妙な関係性が表現できたらなーと思いました。主人にツッコミもできる従者です(笑)
わー、Hkさんもそのセリフを挙げてくださってるー。嬉しい。
メタ的にも、テレサにとっても、「これはあなたの物語」は、根幹となる言葉だと思うので、読んだ方にも届けられて安心しております。
ご感想、ありがとうございました。
[良い点]
ルークうううううう!!!
カッコ良すぎか!!

「それこそが作者の独自性だろ? だってこれは、あなたの物語だ、テッサ」

ここが!最高でした!!


[一言]
婚約破棄ものって括りに入れるのは間違ってるくらい。
王道の良さと、作者の「独自性」が組み合わさっててとっても素敵でした!

◆佐藤ココ様

ルークへの称賛、ありがとうございます。
挙げていただいたセリフは、今作の核となる一文だと自分でも思っているので、注目していただけて本当に嬉しいです。
数を読んでいるわけではないのですが、「婚約破棄」からスタートする物語はたくさんあって、大抵のことはやり尽くした印象。だからこそ作者さんたちは、あの手この手で挑んでいるのかなと思いまして、私も、私なりの解法を考えてみました。

ジャンル的に、成功か失敗かはわからないのですが、御心に残る物語になっていたとしたら、光栄です!
ご感想、ありがとうございました。
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