エピソード7の感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[一言]
こんばんは。
僕とは段違いのiris様の読書量を感じながら、自分が無念にも挫折してしまった古典ミステリの良さや、改めて気付かされた作家の偉大さなど、興味深くエッセイを読ませていただいております。
そして…ついに来ましたね、エラリー・クイーン。僕がミステリにのめり込んだのは、彼らの作品と、クイーンを愛して止まないのちのミステリ作家のおかげでもあります。論理的で緻密な(ロジックによる)解決は、どんでん返しや見事な大トリックとはまた違った趣があり心酔してしまうほどでした。
読者への挑戦状は言わずもがな、後期クイーン問題についても、現代においても真っ向から挑もうとする作家さん方がいて奥深さを感じます。
キャラもいいですよね。見た目はかっこよく、鼻に掛けた態度の人物像はなぜか憎めず、キャラが立っている感じがします。ライツヴィルの悩めるエラリーも好感が持てます。
随分とクイーン贔屓な感想になってしまいましたが、これからもどんな作家がエッセイに登場するのか、楽しみに待っています!
ご感想ありがとうございます。

今、(今回のエッセイのためもありますが)「Yの悲劇」を読み直しています。
この作品は(大昔に)一度読んだだけで(もちろん衝撃を受けました)、ずっと二度目は読んでいなかったんですね。

あらためて、今回読み直してみて、

1.退屈させません。
 ストーリーの中の事件が、出し惜しみなく、次へ次へと展開していきます。 やっぱり、最高級の名作は、こういうことがしっかりできていますね。

2.登場人物がコンパクトです。
 意外と登場人物が少ないです。えっ、登場人物リストにはめいっぱい人が羅列されていますけど……。たしかに、そうですが、事件に常に関係している人物は、必要最小限のコンパクト構成であることに、あらためて気づかされました。

3.大胆不敵な伏線。
 この作品は、ストーリーの伏線が本当にすごいですね。作者目線で見ても、とても緻密に書かれた作品で、まさに究極の教科書です。

なんて、ひとりで感心しています。

あまりに偉大な名作過ぎて、映画化はしにくいかもしれませんが、ぜひ映像で見てみたい物語です。アニメだったら、誰か作ってくれないですかね。
↑ページトップへ