感想一覧

主人公の名前や願いを叶える魔神など誰もが知る名作がベースになっているので作品の設定が把握し易く、すんなりと物語に入り込めました。
鼻っ柱の高い千夜ですが、魔神の力で漫画を認めてもらう事はよしとしないプライドが好印象です。
異世界に転移してからは召喚魔法でバトルが行われるなどファンタジー色が強まり、読み応えがありました。
異世界に馴染むにつれ、漫画家としても成長していく姿が嬉しくなります。その漫画の力でスノーの笑顔を得た場面は達成感に溢れる瞬間で象徴的でした。
最後に送った絵で、スノーの表情が豊かになるラストもとても感動的でした。
素敵な作品をコンテストにご応募いただきありがとうございます。

[良い点]
面白かったです。
[気になる点]
「退屈嫌いの～」と比べると、パワー不足な気がします。
プロットがしっかりと作られており、それに沿って書かれたのかな、と。
もう少し羽目を外すというか、ノリで書きなぐるというような遊びが欲しい気がします。
[一言]
受ける、受けないの前に、目立たなかったから埋もれてしまうこともあるかと。この作品もそういった不遇作の一つではないでしょうか？

大事なことなのでもう一度お伝えします。
面白かったです。

[良い点]
完結お疲れさまでした、最後まで読みましたよ！
[気になる点]
バックボーンや目指す方向性からして当然なんですが「少年マンガ過ぎた」気がします。
だからこそ、昔の少年マンガで育った私のような人間には刺さったのだろうと思うのですが。
[一言]
ちょっと今のWeb小説の流行りについて思いついたことがありまして。
何で「外れスキルで追放」なのか。
やっぱり社会の縮図なのかなと感じたんですよ。
「有用なスキル（学歴や資格）が無いと勇者パーティー（一流企業）では延々と下積み（ブラック労働）させられてから追放（クビor最初から入れない）」
みたいな隠喩があって、それへの怨念として
「ダメスキル（マンガとか小説を書くみたいな趣味的な特技）が突然チート化（メガヒット）して大活躍（大金を稼ぐ）してザマア（見返す）」
みたいなカタルシスを求めているのかなと思ったり。
そういう線でないと受けにくいのかもしれません。

[一言]
テンポがいいです。会話も自然でいて軽妙でとっても読みやすい上に、個性を十分感じさせてくれます。ある意味とても洗練されています。主人公もありそうでいていないかつ、知性が十分に感じられます。

読んでいてとても参考になりました。この作品の会話を見ると自分の作品の無理くり感とテンポの悪さがとっても目につきます（まあ、先に無理やり進めようとか、文字数をちょうどいいように増減しようとか邪な考えが原因なんでしょうね、、、。）。

続きも楽しみに読ませていただきます。