感想一覧

[良い点]
　無謀だと誰もが笑い飛ばすアデリナの財宝探しに、ドライオだけが手を貸していますね。その際の臨場感が素晴らしく、深く物語世界に引きこまれました。
　岩竜のねぐらに近づくにつれて危険度が増していました。真夜中に襲われたりと、緊張感が高まっていく流れがよくできています。
　岩竜のねぐらに忍びこんでからアデリナの真の目的が判明し、ドライオの人のよさがわかるシーンにもなっており、急展開によって大いに盛りあがっていました。
　一緒に困難を乗り越えて、ドライオとアデリナの距離が縮まった感があります。馬を見つける直前の会話でも察せられるようになっており、丁寧な演出が施されていました。
　それでは引き続き、コンテストをお楽しみください。

[良い点]
ドライオさん、お見事。
恐ろしい岩竜に自ら踏み込んでいく姿に、死に一歩踏み込んだ先にこそ活路があると言わんばかりの覚悟を感じました。
それに「ああ、くそ。見たか。俺はまた生き残ったぞ」という叫びに、戦士としてのしぶとさを見ました。覚悟と生への執念、そして運。それらは単なる実力以上にドライオさんを戦士たらしめているように思います。

アデリナさんも、とにかく当初の目的は果たせて良かったです。その先行きがどうなるのかはわかりませんが、少なくとも今回ドライオさんに出会えて目的の一つを果たせたのですから、彼女にも運はあったのでしょうね。それに馬も無事で良かった！

全体として、ぼやきながらも戦士としての矜持を持って仕事を果たすドライオさんが格好良かったです。冷徹さと人情味を併せ持つ彼の魅力、かの作品の「騎士」とは異なる「戦士」の魅力を改めて感じました！

[良い点]
息もつかせぬ展開とはまさにこのこと。目当ての胸像と、恐ろしい岩竜と、戦士の知恵と。はらはらする展開に目が離せませんでした。果たして二人は無事に帰ることができるのか、胸像を持ち帰ることはできるのか。予想がつかなくて楽しいです！

[良い点]
「いいか、誰だって分かってるんだ。宝を実際に目の前にするまではな」
このドライオさんの、明快に真実を突く言葉が良いですね。厳しい現実により研ぎ澄まされて来たであろう戦士の持論に、普遍の真理を感じました。
そして、ああ、ついに岩竜が。普通、「洞窟、財宝、竜との遭遇」といえばいかにも希望の膨らむ展開に思えますが、相手はドライオさんをして命がいくつあっても足りないと言わしめるような存在。倒せると言うのは楽観に過ぎ、何かを得ると言うのは強欲に過ぎ。せめて二人が命を保てれば良いのですが、果たして。

[良い点]
必要最低限の事柄しか描写されていない筈なのに、人物や世界観に深みがあるだけでなく岩竜との戦闘シーンは手に汗握るというか実際にその現場にいるような迫力と臨場感が襲いかかってきました。依頼者する側とされる側の温度差とか、ドライオさんの突き放すわけでもなく、同情するわけでもない態度とかアデリナさんの純愛(狂愛？)っぷりも突き抜けていて良かったです(｀・ω・´)
[気になる点]
つ、次が気になる........！
一体ドライオさんはどんな人と出会い、どんな経験をするのでしょうか|ω・`）チラ
[一言]
ふら～っと検索をして、偶々目についた作品。
気が付いたらドライオシリーズ全作品読破。なんて恐ろしい作品なんだ(笑)
ともすれば鬱々とした雰囲気が漂ってきそうなのに、ドライオさんが「慣れていて動じない」おかげなのか、さっぱりとした文章のおかげなのか、引きずらない鬱というかドライな欝で非常に私好みでした( ´艸｀)
「精霊使いの女」と「若い戦士」と「無人の村で」が特にお気に入りです。
ドライオさんの戦士として成熟した強さがあって格好良くて、けれどどこか抜けている所(「考え事」をしていたせいで女を死なせてしまったり、金や宝に未練たらたらだったり、カードゲームに弱かったり)があって、それも全部ひっくるめて魅力的な人物なんだなぁと思いました。
他の登場人物(但し一部人外な模様)も一回だけ登場？とはとても思えないような濃いキャラクターばかりでずっと印象に残る、脳裏に焼き付けられる「活躍」をしていて作者様凄いと感銘を受けました(｀・ω・´)
乱文＆長文失礼しました(´`;)(好きなものを語り出したら止まらないタイプなんです....)
これからますます暑くなってくる上に、例のウイルスも感染者が増加中なので、気をつけてお過ごしください。

[良い点]
>ドライオは真っ赤な口で叫び返す

すごい。
そこまでの描写でも、凄まじく圧倒的な緊迫感でもって、その様子が頭の中で映像として流れ続けていたのに。
ここの描写が、もう、映画の最高にカッコいいシーンの一つみたいに、ドライオのどアップ、その血まみれながらも鋭く生命力に満ちた眼差しみたいなものが、バンッ！と映し出されたようでした。

胸像探しの時点でも、音をたてることにすら気がつかないようなアデリナの様子に、世間知らずというだけではない狂気が滲んでいましたが、このラストで、執念というか、なんというか、マトモなまま狂ってしまった女の悲哀を感じました。

そしてそんなアデリナに同情するのでもなく、狂人だと嘲るのでもなく、それまで通りの振る舞いを崩さないドライオが、本当にどこまでもカッコいいです。
[一言]
かっこよかったです。
最高でした。

素晴らしいファンタジー、かっこよすぎる男の物語をありがとうございました。

[良い点]
地鳴りから岩竜登場、焦るなかでの胸像探し、攻撃を交わす様子など、手に汗握ります！
ハルハラする…！

やまだ様のこの想像力と描写力って、いったいどこから湧き出ていらっしゃるのでしょう。
凄すぎる。
[一言]
>とてもではないがアデリナの細腕で持ち上げられる重量ではなかった

うんうん。
これも踏まえて最初に、言っておいてほしいですね。

しかし、それでもアデリナに先に登るよう促すドライオ。
君はいったいどこまでカッコいいんだ……っ！

[良い点]
ドライオがどこまでもかっこいい。

>生きるってのはあさましいことなんだよ
>落っこちてきたら、優しく受け止めてやるよ

危険な旅で、頼もしくほんの少し口が悪くて、様々な死地をくぐりぬけてきただろう男に、軽口みたいなノリでこんな台詞吐かれたら、男も女もイチコロでしょう。

カッコよすぎてズルいっす。

岩場の光景が、まるでファンタジー映画の映像のように頭に浮かびます。
ひたすらにかっこいい。

[一言]
相棒の斧さん元気…！

ルークの胸像って本物の人間の胸像だったとは((( ；゜Д゜)))

[良い点]
いつも安心して見ていられるドライオですが、今回ばかりは相手が悪いですね。
手に汗握る展開。次話が楽しみです！