感想一覧

　良い話でした。
　途中、国家間の小競合いも出てきましたが、それも結局は話し合いでの和平に至る。そしてそのきっかけとなり鎹となったのが主人公たちの育てた天馬。この作品タイトルの『ファンタジックホース』とは、幻想の馬という意味だけでなく、平和という幻想を齎した馬という意味合いもあったのかと深く感じ入っております。
　二国間の争いも王が己の過ちを悟れば素直に改め、臣民がそれを受け入れることで平和裡に解決。この作品のそんな優しい世界観が好きです。
　思うにこの作品のジャンルですが、ハイファンタジーでなくて童話でもよかったかも知れませんね。

　他のファンタジー作品もそうですが、ペガサスってその脚で天を駆けるのか、それとも翼で羽ばたくのか。これってどっちなんでしょうね？
　この作品だと脚がメインで翼が補助ってイメージを私は勝手に持っています。
　う～ん、どっちにしても幻想的です。

　ミスリルの蹄鉄……。
　やはりペガサスともなると他の馬たちとは違うんですね。

　遂に出産！
　ええ、ご都合主義とは言いません。
　なんといっても伝説の『黄金色のリンゴ』で育った馬たちの子ですし、先祖返りも必然ですよね。

　……でも、確かに冷静に考えてみると、背中の翼って邪魔でなんだか乗りにくいかも。
　他の作品って、どこの辺りに乗ってたっけ…？

　アッティラ……またしても凄い名前が……。
　幸い団長ジオルグは敵将である彼を撃ち破り一安堵。
　そしてまた彼も義を知る人物であったことにまた安堵。
　こうして団長に異国の人脈ができたということは……。

　母親の名がティアナ……夜明けとは。
　相変わらず名付けのセンスが素晴らしい。
　……ただ、父親の方は判りませんでした。(泣)

　ペガサスを作る？！
　探すんじゃなくて？！
　実は末裔からの先祖返りプロジェクト。
　なるほど、納得です、

　おおっ！　ペガサス幻想！(笑)
　ついに出て来ましたね。

　……お墓参りでしたか。
　そして大熊の棲息。なるほど、水晶球も必要となるわけですね。
　ともあれ、大事にならなくて良かったです。
　そしてザバ老人の奥さんに安らかな眠りを。

　赤い水晶球とは鎮守の宝珠だった⁈
　なんだかキナ臭い予感が……。
　単に荒馬の躾に使うだけの展開ですむことを祈りたいです。