エピソード92の感想一覧

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無茶をするのは冒険者の常ですが、「無茶の内容を誰とも共有できない」のは冒険者の常ではなさそうです。フォルコンさんや他の主人公的人物によく見られる、自分の体験・感情を誰かと分かち合う自慢・相談といった場面がマリーさんには全然ない。
この致命的な弱点が一貫して描かれ続けているのは、シリーズの中でも特に興味深いところです。こういう特質そのものに向き合ってくれそうな存在は、今のところアイリさんかエステルさんぐらいではないでしょうか。2人ともマリーさん自ら船に乗せようとしたことがあったわけですしね。

無茶を隠すことが一番の問題だ、と考えている乗組員はアイリさんに限らないでしょう。リトルマリー組は、寛大というより「怒りや心配はあるが言っても無駄なので言わない」ぐらいの、良く言えば割り切った、悪く言えばネグレクト的な態度なのかもしれません(人聞き悪くなってすみません...)。
私個人は今回のアイリさんやフルベンゲン編最後でキレた時のウラドさんに強く感情移入するタイプなので、これからもマリーさんの言動にハラハラしながら楽しませていただきます。
本質的には父親似の性格をしているマリーはほぼ、祖母のコンスタンスに育てられました。一方でコンスタンスは息子のフォルコンを育てた人でもあります……フォルコンとマリーを育てたおばあさん、どんな人だったんですかね、顔が見てみたいものです(他人事)

マリーとアイリの関係は単純にして複雑です……ハマーム編では成り行きから隠し事をしたに過ぎない部分もあったのですが、続く奴隷商人編では大変な運命の悪戯を知る事になり、そこから、何でも秘密にするような癖がついてしまったのかもしれません……

ご感想誠にありがとうございます! どうか引き続き……そろそろ追いつかれちゃいそうですが……お引き合いいただければ幸いです!
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