感想一覧

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[良い点]
のちに成就、のところで少し心配をしていたのですが、良い意味で私の期待を裏切ってくれましたね

瞳、紙などの作者様の意図が読み取れて、あまり苦にならずに読み進めることが出来ました
[気になる点]
戦死公報って青紙なんですね、知りませんでした。

手紙についてですが、あれは結局、初老の男が持っていたものなんでしょうか? それとも孫が持っていたものなのでしょうか。

母の宝物ということで、私は孫が持っていたという解釈で読み進めましたが、そうなると、手紙の宛先の件で、意味が分からなくなってしまいました。
ご感想ありがとうございます。


>戦死公報って青紙なんですね、知りませんでした。

こちらでの表現方法は、あくまで「真っ赤な紙」と「真っ青な紙」という寒暖色の相対性を表しており「赤=情熱の色=生命」+春という季節は出会い・別れ・旅立ちという意味も込められているため、「真っ赤な紙=命を散らせる覚悟で戦地へ旅立つ」を表しました。

逆に「真っ青な紙」は「寒色=青=血の気がない、死」を連想させています。
また季節は夏ですが、夏はもっとも生命漲る季節かと思い、生きている人々に死を知らせる意味で「真っ青な紙」にしました。

昭和時代にあった本物の戦死告知書は、物資不足の時代でもありましたので実際は何かの裏紙を使われているのが多かったそうです。


>母の宝物ということで、私は孫が持っていたという解釈で読み進めましたが、そうなると、手紙の宛先の件で、意味が分からなくなってしまいました。

こちらは作者の私も随分と悩みまして、どう「孫が祖父に対する感情を」表現すべきか悩んだ部分です。

孫が手紙を持っていたことは間違いありません。

ですが、宛先がない以上、これから向かう祖父という人に本当に宛てた手紙なのかが不安になる描写になります。(祖父という人物の素性も何も孫は知らなかったため、もしかしたら別の男かも知れないという疑いの気持ちの表れです)
また初老の男とも面識はなかったため、信じきれなかった「不安」というものを詰め込んだ一言にもなります。

少々抽象的且つ省き過ぎましたね(汗)反省いたします。
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