エピソード554の感想一覧

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[一言]
主人公の悪想念収納を乗り越えてちょっかいをかけて来るクラナス教会大司教さん。
・主人公に対する感情が悪想念の定義をうまく外れている?
・腐っても教会上層部、主人公のスキルをはね返す能力がある?

更新を楽しみにしています。無理せず書いていってください。
  • 投稿者: haztya
  • 男性
  • 2022年 09月17日 22時41分
ご感想ありがとうございます。本作で主人公が悪想念について、度々、言及していますが、便宜上、「反感」「憎しみ」「殺意」という言葉を使って分けています。主人公の解釈で「反感」は相手に反対する気持ちになりますが、これについて、主人公は許容しています。理由として、人は各々違う考えをしており、違う考えがあれば、反対する気持ちも正当だと捉えているからです。

そして、「憎しみ」は「反感」が強まり、自制できなくなってる状態を指しています。別の言葉を使えば、恨み、呪い、敵意等が近いかもしれません。この状態になると、「反感」と違って、相手に物理的、精神的に悪影響を与えます。この点が大きな違いです。自制できてる悪想念が「反感」、自制できてない悪想念が「憎しみ」です。

イメージとしては、個人の殻(理性の殻)があって、そこから漏れ出てしまっているのが「憎しみ」で、殻の中で収めているのが「反感」です。

主人公が悪想念を収納する際、対象としてるのは「憎しみ」と「殺意」で、「反感」は対象としていません。なので、悪想念収納後も、主人公に反感を持つ者はそのままで、反聖王派も存在しました。

それと悪想念はどんなに大きくても、それを殻(理性の殻)で閉じ込めてる状態なら、収納対象になりません。逆に小さい悪想念でも殻が緩ければ、外に漏れるので、収納対象になります。

クラナス教会の反聖王派(ケイネス大司教)ですが、反感がどんどん湧き出てる状態ですが、腐っても外面はいい聖職者なので、これまでは理性的に振る舞い、内面に悪想念をため込んでいる状況でした。

極端は話、どんなに悪想念を持っていても、内面に溜め込めば、収納対象になりません。しかし、この状況は破裂寸前の風船のようなものであり、本人にとって苦痛そのものです。いずれ爆発することになるでしょう。もう既にその動きが出ていますね。

主人公の悪想念収納スキルは本体から外に漏れ出てる悪想念を収納するだけで、殻の中の悪想念は収納しませんし、もっと言えば本体もそのままです。だから、悪想念を出す者は自分で自分を改善しない限り、悪想念を出し続けることになります。

一応、反聖王派の悪想念が増えすぎて、外に漏れた分は収納対象となりますが、次から次に溢れて「憎しみ」になり、収納して、いったん「反感」状態になっても、すぐに「憎しみ」状態になっている状況です。つまり主人公の悪想念収納スキルの効果はあくまで一時的ということです。

第318話(教育改革4)で悪想念を生霊に例えてますが、生霊は生きてる間、ずっと出続けるので、大変厄介です。悪想念も同じ事でしょう。

ケイネス大司教に悪想念収納の効果が弱かった理由をまとめると
・聖職者の外面があり、内面に悪想念をため込んでいた。(腹黒)
・悪想念が出るペースが早く、収納しても、すぐ再発する。(粘着)

実はもう一点、ケイネス大司教が主人公の悪想念収納スキルの効果を弱めた理由がありますが、いずれ明らかとなりますので、どうぞお楽しみ下さい。温かいお言葉感謝します。
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