感想一覧

感想をいただきありがとうございます。
優しさを感じ取っていただいたことは、嬉しいと同時に驚きでもありました。
冷え冷えとしたもの、後悔や寄る辺なさが残るお話かなと思っておりましたので。

みんなが一生懸命で、決壊しそうな心を抱えている。
悪意はどこにもないのに、打ち滅ぼすべき魔王などいないのに、
未来がゆっくりと閉ざされていく。だから、奇跡を求める。
そんなお話でした。

リロには奇跡が必要でした。けれど、誰かを犠牲にする奇跡は、
誰かを傷付けずにはいられないのだと、そう思うのです。
苦い思いを抱えて、リロは大人になるでしょう。
誰かに犠牲を強いることのない生を探しながら。

お読みいただきありがとうございました。

感想をいただきありがとうございます。
癒されたと言っていただいてホッとしました。
また需要のないものを書いてしまったなと思っていましたので。

リロは星に願いを叶えてほしいと言ったわけではなくて、
ただ心に願っただけです。だから本来恥ずべきことはないし、
背負う罪もない。誰も彼を責められない。
でも、リロは自分自身でそれを罪だと感じたのでしょう。
星がリロの願いを叶えることを望んだのだとしても、
星に願いを叶えさせてしまったことを、後悔し、恥じた。
だから言い訳をせずにはいられなかったのです。

素敵と言っていただけて嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。

感想をいただきありがとうございます。

幼い兄妹が地上に落ちた星を拾いました。
兄妹は星のお世話をして、星は元気になりました。
星は空に帰り、兄妹の願いを叶えてくれました。
めでたしめでたし。

それでいいじゃないかと、自分でも思います。
でも何だかそうできない。
そうしてしまうと嘘っぽい。
私自身がその物語を信じられない。
だからこんな話になってしまいます。
お母さんが元気になって、お父さんが元気になって、妹が元気になって、
リロだけが以前と同じようにはなれないのです。

ステキな読書体験と言っていただけて報われます。
お読みいただきありがとうございました。