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[良い点]
妻の幽霊が現れても動じずに受け入れる夫に、夫の健康と長寿を祈って見守る幽霊の妻。
夫婦の絆の感じられる、心温まる幽霊譚ですね。
祖母の霊を視認する事が出来た孫にも、その絆は受け継がれているのだと感じました。
[一言]
こんばんは、大浜 英彰と申します。
ホラーの日間ランキングより参りました。
楽しく拝読させていただきました。
考えてみますと、お正月にお迎えする年神様は御先祖様の霊ですからね。
お祖母さんの霊がお正月にいらっしゃる本作のストーリーは、日本の祖霊信仰の伝統に則っていると感じました。
今年のお盆には、御先祖様への感謝の想いを改めて捧げようと思った次第です。
感想ありがとうございます。

「心温まる幽霊譚」。まさにそういったものをイメージしていたので、拙いながらも伝わる部分があったならば嬉しいと思います。

「祖母の霊を視認する事が出来た孫にも、その絆は受け継がれている」
こういった部分までは考えが至っていませんでした。
なるほど…!と思わず膝を打ちました。
自分では全く気付かない視点で驚きました。

同様に「お正月にお迎えする年神様は御先祖様の霊」も初めて知りました。
なんとなくお正月という祝い事の期間を亡き人と共に喜んでもいいだろうという感覚だけで書いたので、実際に近い風習があると知って驚きです。

なんとなく、イメージで、といったような曖昧な感覚を形にした作品ですが、こんなにしっかりと読み込んで頂けて、さらに自分では気付かない視点や知らない情報を教えて頂けて、とても嬉しいです。


お読みくださりありがとうございました。





  • 森野 ふうら
  • 2022年 06月20日 03時30分
[良い点]
かなり好きなタイプの作品です。森野さんの作品はこれで3つ目を読ませて頂きましたが一番好きです。
ホラーですが呪いだ、怨みだという話ではなく読者を怖がらせてやろうという印象を受けませんでした。しかし祖母の腕が出てくるところは、しっかり「ゾッと」しました。手が「脇から」というのがいいと思います。
 最後の一文も素敵でした。
 ありがとうございました。
いつもありがとうございます。

この作品では、まさに恐怖よりも別の感情、どこか懐かしい感覚や、もうこの世にはいない人への親しみを醸し出せたらと思っていたので、「怖いという印象を受けなかった」と言って頂けて嬉しいです。

「ホラー」というジャンルは、純粋な恐怖だけではなく、不思議だったり、意味不明だったり、時には笑えたり、心温まったりという様々な感情を内包できる豊かさを持っている……と個人的には思っています。
なので、たまにこういう話を書いてみたいと思ったりします。
いいですよね、ホラー。

感想等、本当にありがとうございます。
  • 森野 ふうら
  • 2022年 06月20日 02時45分
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