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[良い点]
比較言語学の話になるのでしょうか?
門外漢なのですが、とても興味深く読ませてもらいました。
その発展が大衆文化的な背景を持っているならば、社会の豊かさを測るための指標としても機能しそうな気がします。
[一言]
質問なのですが、「とても」が出現した初期段階から肯定的ニュアンスを含意しているのは、何か理由があるのでしょうか?
比較言語学の話になるのでしょうか?
門外漢なのですが、とても興味深く読ませてもらいました。
その発展が大衆文化的な背景を持っているならば、社会の豊かさを測るための指標としても機能しそうな気がします。
[一言]
質問なのですが、「とても」が出現した初期段階から肯定的ニュアンスを含意しているのは、何か理由があるのでしょうか?
感想どうもありがとうございます。
日本語史にあたります。日本語の変化を追いますので、歴史寄りですね。
ことばの研究ですが、声は保存出来ないので、やはり古い文献を調べていくことが多いです。
古い時代の文献には、庶民の言葉はあまり文章として残っておらず、逆に少ないということが、庶民的あるいは口語的なことばと判断する一助になったりします。公文書はほぼ漢文形式でしたし。
初期段階の「とても」は、前身である「とてもかくても」の意味をある程度継承していると思われます。ああしてもこうしても、どうであろうと、という気持ちですので、前提に事柄の成立があるわけです。
また、連語「とても」が、~だって、~といっても、の意味ですので、初期の「とても」は、どうであろうと結果がこうなる、という気持ちを表しています。
そこから、もともと~だから、どうせ~だから、という、否定ではなく肯定した上での気持ちへ変化していくわけです。
否定的な意味合いを持つのは、諦めや、やけくそ気味な気持ちが含まれるようになった後からでしょう。
どうであろうと結果がこうなるのだからもうだめだ、という気持ちと、どうであろうと結果がこうなるならいっそのこと、という進化です。
そうやって、色々な使われ方をするようになっていったのでしょう。
日本語史にあたります。日本語の変化を追いますので、歴史寄りですね。
ことばの研究ですが、声は保存出来ないので、やはり古い文献を調べていくことが多いです。
古い時代の文献には、庶民の言葉はあまり文章として残っておらず、逆に少ないということが、庶民的あるいは口語的なことばと判断する一助になったりします。公文書はほぼ漢文形式でしたし。
初期段階の「とても」は、前身である「とてもかくても」の意味をある程度継承していると思われます。ああしてもこうしても、どうであろうと、という気持ちですので、前提に事柄の成立があるわけです。
また、連語「とても」が、~だって、~といっても、の意味ですので、初期の「とても」は、どうであろうと結果がこうなる、という気持ちを表しています。
そこから、もともと~だから、どうせ~だから、という、否定ではなく肯定した上での気持ちへ変化していくわけです。
否定的な意味合いを持つのは、諦めや、やけくそ気味な気持ちが含まれるようになった後からでしょう。
どうであろうと結果がこうなるのだからもうだめだ、という気持ちと、どうであろうと結果がこうなるならいっそのこと、という進化です。
そうやって、色々な使われ方をするようになっていったのでしょう。
- 広峰
- 2022年 01月22日 15時51分
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