エピソード54の感想一覧

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[気になる点]
一話ではレスティア旗下十数名とあり、今話での死者は第5騎兵隊の28名とあります。
一騎打ちまでは無傷で、その後矢による攻撃で皆が亡くなった感じなのでしょうか?それとも矢はレスティアだけを狙ったもので、撤退時に被害が出たのでしょうか??
何名生き残ったのか(助けることができたのか)知りたかったのですが、教えていただけると嬉しいです!
うわあああ申し訳ありません!
団員数については一話の方がミスで正しくは旗下数十名(実際には三十一名)とするのが正しいです……な、直しておきます!

ちなみに当日の動きですが、A班とB班に分かれてまずはA班(囮班十四名)が敢えて敵兵に姿を晒しながら戦闘を開始し、敵の目がそちらに集中したタイミングでB班(レスティア含む十七名)が敵の背後を取って本陣に攻め込んだ形です。
なおレスティアが敵将のもとに辿り着く前に部下の多くは既に喪われており、最後にレスティアを貫いた弓矢は基本的にレスティアだけを狙って放たれました(将を喪って錯乱した一部の敵弓兵による暴走と報復でした)。

ということで部下で生き残ったのは僅か三名という想定です。
分かりづらくてすみません!今後も精進したいと思います……!
[良い点]
騎士公爵がきちんと経緯を確認していること。

軍人は国家のためでしたら死ぬのも業務の範疇です。
ましてや志願しての職業軍人でしたらこれは当然の義務。
そして、「戦争終結」は「国家のために」ということ、
これは疑う余地が本来ありません。

ですが、「戦争終結」という「国家のため」でしたら
その計画には他のことを持ち込むのがむしろ言語道断。
公爵が自分の息子の感情を押しつぶしたいからなんて論外。
それこそ家庭教育でやるのが当然のことです。
この時点であの戦いは「国家のため」と言えるものではなく、
「不当な命令を権限乱用で発することによる謀殺」です。

「貴方をおいて死んでしまったこと。生きて帰れなかったこと。
……まぁ、騎士としては職務を全うしたわけだし行動自体は後悔してないんだけど」
(「アルマ、跪かれる」)

この職業軍人の誠実さを軍が裏切るなら、国のために命を懸ける者はいなくなる。
これはヒロインとの関係を考慮しなくても、叩き潰すに足る理由になるんですよねぇ。
[気になる点]
「……儂の力では、どうすることも出来なかった」

これはおかしくありません。どうにもならないことはある。
むしろ、ここまででしたらセルゲイ団長は公爵家の家庭内の事情に巻き込まれて
有能な部下を理不尽に失わざるを得なかった被害者です。ですが、

「ディートハルトよ、それ以上は口にするな」
「第五騎兵隊の騎士たちは立派に責務を果たした。
遺された我々はその結果を誇り、讃えるべきだろう。
今更……当時の経緯を徒に暴くことに意味はない」
「ディートハルト、くれぐれも馬鹿なことは考えるな。もう――終わったことだ」

「立派に責務を果たした」という勝手な美化……
「不当な軍命とその結果」を他者に押し付けた以上、
その時点で「謀殺側」です。
そしてそうなればこれは「実行犯」となる。

セルゲイ団長がこの後、どういう扱いを受けたのかが気になるところですね。
[一言]
騎士公爵が「幼女趣味」疑惑とか気にせず、
なにがなんでもヒロインを確保しようとしても当然
という物語の舞台がていねいに作られていると思います。

騎士公爵の父親や侯爵令息はもちろん、
セルゲイ団長やら辺境伯やら元王女やら
ろくでもないのがずらっと。

「社会の中にろくでなしがまぎれてる」、ではなく
「ろくでもないことを当たり前とする社会」です。

そりゃ何がなんでも保護しなきゃならないと考えるだろうなと。
  • 投稿者: Who
  • 2022年 05月09日 12時20分
前回に引き続き丁寧なご感想と考察、まことにありがとうございます!

ディートハルトの父に関してはまさに越権行為以外の何物でもないのですが、騎士団内部も一枚岩ではないため、彼に賛同する者も多くいました。
(この辺り、実は色々と裏設定があるんですが本筋と関係なさ過ぎたので割愛してます、すみません)

ちなみにセルゲイ団長は高位貴族出身ではないため貴族的な政治には弱く、彼の力では人選を覆すことは出来なかったという背景もありました。
最終的には第二騎士団長の座をディートハルトに委ねる形で、本人は表舞台からは退いています。

結果的にディートハルトはアルマを守る上で必要な力=権力を九年間で盤石なものに出来ていたので、そこに関しては結果オーライとなりました(笑)
[一言]
ディー視点なら過去は思ったよりも過酷でした。
でも、だからこそ再び会えたアルマに感情が振り切れるのが理解できるような気がします。
次の更新も楽しみです。
  • 投稿者: Jenikes
  • 2022年 05月09日 07時08分
嬉しいご感想ありがとうございます!
ディー視点の方が残された側ということもあり、色々と辛い部分が多かったですね。縋るものがレスティアの遺言という辺り、暗さに拍車が掛かっていたような気がします……。
そんなディーがきちんと幸せになれるかどうか、ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです!
[一言]
 こんな思いまでしたら、奇跡が起きてせっかく生まれ変わったレスティアに危害を加えようとした奴や、危険にさらした奴らのことは、決して許せないのでしょうね。
 ディーが溺愛する理由が、理解できた気がします。
いつも感想ありがとうございます!
ディーの執着溺愛理由が伝わったようで嬉しいです。
彼はレスティアの死が完全にトラウマになってるので、囲い込むためには手段を選びませんし、本人も自覚してますが内心では相当必死です。
しかしアルマの意思は尊重したいので、強硬手段に出るのは最終手段にしている辺り、苦労が偲ばれます(笑)
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