感想一覧

リアルタイムで読んでましたが、先ほど何故か唐突に再読したくなり、検索で探して来ました。
「お祖父様の活躍をもう一度読みたい！」と思っていたのですが…ミラベラの魅力に嵌まりました。
良妻賢母であり、貴族としての矜持も高く、男爵家や家族を護るためなら愛する娘に背を向ける事も厭わない。娘と再会出来なかったのは気の毒ですが、その哀しみも乗り越えるのでしょう。格好良い女性ですね。
もう探さなくていいように、ブクマしときます(笑)

とても面白かったです。
いろいろな作品で過剰な報復では？と感じることがありましたが、今作主人公の、手を尽くすこともできず娘を失った父親の嘆きと悲しみと怒りはここまでやっても晴れるかはわからないよなぁと納得できる展開でした。そんなに簡単に許せないよなぁ。
転生主人公の珍しい立ち位置も発想が素晴らしい。手際のいい権力者は話が早くてテンポもよくていいですね！最後まで興味深く楽しく読ませていただきました！
また、権力者に利用され家族を守るためにも抵抗できないミラベラの屈辱や妥協や苦悩も伝わりました。指示されたとは言えそりゃ絆されちゃうよ……。彼女も彼女で娘を失ってしまったけれど、それでも落ち着いた決着になりほっとしました。ここらへんの主人公とはまた違った貴族らしい割り切りの描写や表現はお見事でした。
これからのお祖父ちゃんには、独り立ちする孫に「まあまあ落ち着いて」って言われながらどうか穏やかな余生を過ごしてほしいです。

ピンクブロンドのザンバラな毛がついた頭蓋骨くらいは発見されて欲しかったですね。

[一言]
権力持ちの海千山千な爺さまが知識を得たら？というのが最高でした。
面白かったです。

[良い点]
「愛人」にならざるを得なかった、ヒロインの母親視点の語りが泣けました。女性蔑視の強い価値観の世界でなんとか生き延びようとしたひとだなぁと…
こういった転生の設定はたいへん新鮮で、とても面白く読ませていただきました。
元王子が一介の護衛騎士になってるのには笑いました。

[気になる点]
ミラベラは原作と性格は変わっていないんですか？
[一言]
原作の方には公爵の直系無視かい！とか、何もかも奪ってるのはヒロインの方だろ！とかツッコミ入れたくなりました。

性別違いの転生だとどうなるのだろうと考えていましたが
潜在意識だけというのは上手いですね。
転生者の行動原理も分かりやすくて面白かったです。

[良い点]
作中物語のヒロインの祖父が転生者で大活躍というのが斬新で面白い。
[気になる点]
個人的にはクレリアの殺害が阻止できて健康も回復し、ざまあも軽めだと尚良かったです。

[良い点]
悪役娘の母がまともなだったのがよかったです
私生児を産んだら社会から弾き出される時代に婚前交渉を強いる男は悪党だけど、受け入れる女は悪女というよりただのリスクの軽重を考えられない馬鹿か、お人好しの馬鹿かのどちらかだしな…
理知的なのに権力に強いられて愛人になるパターンは新鮮でした

いちばん悪いクソ親父（主人公は爺だからクソ婿と書くべきか？）の親もまともだったことも
[気になる点]
悪役娘への罰が重すぎる
公爵令嬢の腕を掴んだ不行儀で修道院へ、というならギリギリあり得ますが（それでも厳しい）鞭打ちなんて使用人（＝平民）が貴族の品を盗んだ時に与えるような重罰です

爺のした処置は皇帝即位時に兄弟を幼児に至るまで殺すような行為と同じで、苛烈なまでにリスクを低減する効果的な方法ではあるけど、これで爺と孫は正義ではなくなった。殺人者のクソ婿にやった報復はいいけど、既に殺人を犯した奴とまだ刑罰に値することは何もしてない奴への仕打ちは分けなくては。

ナーロッパでは勘違いされがちだけど修道院って別に綺麗な牢獄じゃないんで…逆に権力に追われた罪人を匿ったり学術振興に貢献したりする場でもあるので……あまり汚れ仕事を押し付けるのは気の毒かなと

あと悪役娘が名目上従僕の子であっても、諸悪の根源であるクソ婿がしでかして作った子なんだから、父親の生家は悪女娘の母にある程度仕送り等する責任はあるんじゃないかと思った

[一言]
「全ての話で視点が変わる」ってどんなだろうと読み始めましたが、「異世界藪の中」という風情でとても面白かった。
記憶を持って転生しているのに「表に出ない」という選択をする転生者、というのも新しいですね。

次回作も楽しみにしております。

[一言]
今作１番の被害者は間違いなくヒロイン母。
可愛かったはずの娘をどこぞのクソ女に殺されたようなもんたもんなあ。実際これ転生じゃなく憑依乗っ取りだし。