感想一覧

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[良い点]
こんにちは、初めまして。掲示板で依頼を任されました、姫条です。早速感想を書いていきます。

展開のテンポ、文章の書き方、文法や接続詞の適切さ、どれを取っても読みやすく、文章を書き慣れていらっしゃるような印象を受けました。

『小さな女の子のような花』や『冴え冴え』などの繊細な表現が、物語に柔らかな雰囲気を作り出しています。単語の選択にもセンスがあり、心地よい語感でした。
[気になる点]
悪い点という訳ではありませんが、幾つか気になった点を。

まず、他の方も仰っているように、主人公の性別が途中まで分かりませんでした。『俺』という一人称が出てくるまでずっと女の子だと思っていたので、「この木って何の木~」の台詞の前に、『俺の少し昔の話だ』などの一文を入れてもよかったのではないかと思います。

次に、『葉の数が少なく、根も十分に伸びていなく、土地に馴染んでいないせいだ』という一文ですが、『なく』という言葉が繰り返されることで、やや語感に違和感を覚えました。ここは『根も十分に伸びていない』で切ってしまっても意味は通るし、読みやすいと思いました。

最後に誤字、脱字の指摘を。

『肝心のおばあちゃんがいてくれなきゃ、実なんてつけても意味ないのに。お祖母ちゃんが世話してくれたから~』と花梨が話す部分。花梨はおばあさんのことを『おばあちゃん』と呼んでいるのに、繰り返し呼ぶ時に『お祖母ちゃん』となっていたのが気になりました。ここは仕様だったら申し訳ありません。

続く文章の『花梨だけは辺りはばらず大泣きしていた』は、『辺りはばからず』の方が適正かと。

最後に花梨が慌てて逃げ出す場面。『こけつまびろつ』とありましたが、『こけつまろびつ』が適正です。
[一言]
読ませて頂きましたが、内容も話の長さも全体的に読みやすかったです。私はこういう不思議な雰囲気が包むストーリー、大好きです。

この話は『俺』から見た花梨とおばあさんのお話と私は受け取りました。だから『俺』の心理描写を少なくすることで、より花梨やおばあさんの心が明らかになっていると感じます。

それだけではなく、あくまで『第三者』を通した目線だからこそ、ナレーションによる淡々としたものでなく、人間的な温かみも感じられます。

少女のような純粋で真っ直ぐな花梨がおばあさんを思い泣く場面では、その情景が瞼の裏に浮かび、思わず目頭が熱くなりました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 女性
  • 2011年 08月25日 11時57分
管理
姫条さん、さっそくのご感想をありがとうございます。
これは、我が家の小さな花梨を眺めているうちに生まれたSSでした。
少しの不思議が混ざり込んだストーリーって良いですよね。
花梨とおばあさんと、主人公をめぐる優しいお話になっていたなら、嬉しいです^^

ご指摘をいただいた主人公の性別については、執筆時から悩んでいたのですが省いてしまいました。
重要な要素ではなかったことと、そのほうが雰囲気出るかなぁ、と思いまして。

誤変換や誤字も修正いたしました。ご指摘ありがとうございます。


>展開のテンポ、文章の書き方、文法や接続詞の適切さ、どれを取っても読みやすく、文章を書き慣れていらっしゃるような印象を受けました。

>『小さな女の子のような花』や『冴え冴え』などの繊細な表現が、物語に柔らかな雰囲気を作り出しています。単語の選択にもセンスがあり、心地よい語感でした。

こちらで、そんな風にお褒め頂いたのは初めてです。
最後に改めて、丁寧なご感想をありがとうございました。
[良い点]
文章、お上手ですね。感動しました。
[気になる点]
途中まで、主人公が男性だとわかりませんでした。
[一言]
ボリュームの多さは気にしなくていいと思いますよ。
結末の花言葉ですが、実をどうすればいいか調べていて、花言葉を見つけた、などの一文があってもよかったと思います。急に花言葉が出てきたので、ちょっと不自然に感じました。あと、私が無知なだけなんですが、花梨の読み方がわかりません。ルビがあるととてもありがたいです。ちなみに、私はずっと「はななし」と読んでいました。間違っていたら恥ずかしい限りです(苦笑)
  • 投稿者: 退会済み
  • 23歳~29歳 男性
  • 2011年 05月31日 15時52分
管理

返信が遅くなってしまいました。
留意すべき箇所はまだまだあるなぁ、と反省中です。
花言葉は、削ってしまっても良かったかもしれません。

花梨はカリンと読みます。
あまりメジャーな木ではないのですが、手のひらほどの実を付けます^^

ご感想をありがとうございました^^
[良い点]
描写と作品の雰囲気、主人公がマッチしていますね。
堅実な描写が読み易く、内容も違和感なく入ってきました。
花梨の描写が凝っていますね。
良く描かれていたと思います。

[気になる点]
序盤、出来れば冒頭付近に主人公の性別が分かると、尚、良かったと思います。
『いつしか俺は木への興味など失せて、存在さえ忘れていたように思う。』
の部分で一人称が判明するまで、女の子かなとも思ってしまっておりましたので。

また、『そして祖母は、その年の冬に他界した。』から
『夜、わんわんと泣く声が、聞こえた。』までの間に、祖母の死を主人公がどう受け止めたのか、(おそらく前後の文から葬儀の雑務で機械的に受け止めたんじゃないかと類推しますが)もう少し書かれていると、その後につられて泣くことへの説得力が増すのではないでしょうか。
[一言]
作品、拝読させて頂きました。
詩的な導入部分から、しっかりとした内容へと続いて行くスタイルで書かれたのですね。
前作とは違った雰囲気ですが、上手く書けていますね。

ボリュームは、むしろこのぐらいで良いのではないかと思います。習作なら、尚のこと意識すべきは精度だと思いますから。

全くの余談となってしまいますが、自分もノリで植えた枇杷の種が一年にも足りないのに木になりつつあります。寒い地域の生まれ育ちで、枇杷珍しかったんですよね……。
こうして感想を書いていて、隣の鉢を見ると、……何か感慨深いです。
  • 投稿者: 退会済み
  • 23歳~29歳 男性
  • 2011年 05月28日 21時54分
管理
この作品にもご感想をありがとうございます。

規定のため、を言い訳に完成度が低くても読み手は納得しないのだなぁ、と反省中です。
ただ、短編ではなくSSを書く必要があるので、ボリュームは削っていきたいところです。両方かなえられるネタは降ってこないものか、頭を悩ませています。

基本的にこういうお話ばかり書いているので、ラブコメやSF、バッドエンド作品にもチャレンジ中です。(ラブリーキューティ! なんかはラブコメの習作でもありました)
作品の幅を持つためにもっと他ジャンルも開拓したいのですが……道は険しいようで^^;

この作品の花梨は、我が家に植えられているものがモデルでした。本当にかわいい木なので、描写にもつい力が。(今回のこれは流行の擬人化ってやつでしょうか。笑)

枇杷は案外にょきにょき育つようで、知人も木を育てていました。
実をつけるほどに育つと良いですね^^
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