エピソード6の感想一覧

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[良い点]
シャルル王子が冒頭から、カーテシーをする淑女にボウ&スクレイパーで返さずふんぞり返っている、王族としての教育を受けたのかも不明な無教養野郎だったので
むしろこいつが再教育された方がいいのでは…?と思っていたところ、ほんまに男性陣も妃教育を受けていて笑ったw
(ちなみに元ネタと思われるフラウ・ロッテンマイアは家庭教師ではなく、イギリスの使用人序列で言うと家政婦長/執事的な立場にいる人です)

・コリンヌとシャルル、どちらの責任が重いかといえば当然シャルルなのでコリンヌに救いがあってよかった。貴族としての地位は剥奪されたが、実際は貴族女性が務める相手役/女官的立ち位置に置くというのはとてもバランスが良いと思う。途中、身分差イジメに感じて読もうか迷う箇所もあったが、最後まで読んで良かった。
[気になる点]
・現実には王侯貴族で婚約破棄が起こっても次々に新しい婚約を結んでいくものなので婚約破棄したら傷物(しかも女側限定)だとか、知ったら死なねばならぬ妃教育などは戸惑います…
主に女性に人気の婚約破棄ものの流行なのかと思いますが、なぜ現実より更に同性を苦しめるような設定が好まれるのでしょうか
  • 投稿者: 遠矢
  • 2022年 05月19日 17時39分
感想ありがとうございます。


冒頭でシャルルがブランディーヌに返礼をしてないのは、相手が礼を守るに値しない存在だと思いこんでるからですね。彼はいわゆる残念系の王子ではありますが、それでも教育はきっちり受けてきているので、王子として恥ずかしくないだけの振る舞いはできる子です。
彼や側近候補たちまで含めてお試し教育に付き合わされているのは、開催までの7日間で国王や王太子、重臣達が裏で協議して決まったことであり、ロッチンマイヤー女史はそれをいちいち説明する必要なしとみなしているので有無を言わせませんでした(笑)。


かの名作のロッテンマイヤーさんが「家庭教師」ではなく「執事/家政婦長」であるのは当然理解しています。この物語における「ロッチンマイヤー女史」が家庭教師であるのは単に話の都合だけですね。
ついでに言えばロッテンマイヤーさんは逆三角形眼鏡をかけてないです(笑)。検索頂ければ分かりますが、彼女がかけてるのは楕円形の眼鏡ですね(^_^;


身分差いじめと取れるような記述はしてないつもりでしたが、もしもそう捉えられたのなら作者の表現力不足です。その点はお詫び申し上げます。

婚約破棄されたご令嬢が傷物になる、という点もこの作品ではそうは書いてないと思っています。ブランディーヌが受けた婚約破棄に関しては冤罪まででっち上げているので、ブランディーヌ側に瑕疵をつけることを目的にしているため、これ自体は「傷物」にする意思が働いていると読んでもらって構いません。
というのも、シャルルは自分が悪くなることを避けなければならないため、より不当にブランディーヌを貶める必要があったからで、それでこういう展開になっています。まあブランディーヌには効かなかった(というかある意味ウヤムヤにされた)ですけれど。

シャルルの言い出した婚約破棄に関しては、コリンヌに王子妃(王太子妃)としての資質があるか見極めるためのお試し教育の実施が優先されていて、そのため処理が一旦ストップしています。結果としてコリンヌに王子妃は務まらないと判断され、それをシャルルに通告して彼の断罪がなされる前に王太子妃ジェニファーが「独断で」先に伝えてしまいました。それでシャルルは首の皮一枚繋がった感じですね。


本編はお読み頂いたと思いますが、その後に続く公爵家侍女編までぜひお読み頂ければと思います。よろしくお願い致します。
[良い点]
単なるざまぁではなく、皆が救われている点。
無為に残酷にしたがる風潮は疑問だったんですよね。

[一言]
優しい読後感にほっこりさせて頂きました。
ありがとうございました。
感想ありがとうございます。

まあ全員が救われているわけでもないですが、死んだり破滅したりする人はいなかったですね。みんな何かしら更生の余地を残されて再起のチャンスを与えられていますね。

私もどちらかというとキツいざまぁが好みではなくて、できれば登場人物みんなに幸せになってもらいたいクチです。なのでこういうオチになりましたし、「優しい読後感」と言ってもらえて大変嬉しいです。ありがとうございました!
[良い点]
ブランディーヌが、貴族令嬢の仮面を外して素直になれるお相手ローランと婚約できた事が良かったなぁ、と。
年下なのにグイグイくるキャラって新鮮です。いそうであまりいないかも。
[気になる点]
私も読んでいて「王太子ではないのに廃嫡?」と引っかかり、この言葉が出るたびに違和感が……。
現代日本では「嫡子」は認知された子供全員ですが、江戸時代などの家族制度や貴族制度では、家を継ぐ嫡子一人ですよね。
このお話の世界観は現代ではなく貴族社会をもとにしているのですから、廃嫡は跡継ぎである王太子のみに適用されるんじゃ、と思いました。

感想ありがとうございます。

年下でグイグイ来るヒーローキャラ、そういえばあまり見たことないような気がしますね。そもそも女性側が年下のパターンが多いですしね。



「嫡子」の件、他の方からも指摘がありまして改めて調べてみたりもしたんですが、そもそも「嫡」という字は「正夫人(正妻)」を意味するんですよ。であるならば正妻の産んだ子は全て「嫡子」でなければおかしいわけです。そして嫡子が正妻の子である以上、正妻の子は全て後継ぎたる資格を持つ者であるべきなわけです。
江戸時代、というか武士の時代に世継ぎのひとりのみを「嫡子」と言ったのは、単独相続が制度として定められていたからであって、それをもって「嫡子=世継ぎ限定」とするのは誤りです。そしてそうなる前、例えば律令時代などは現代と同じで正妻の子が「嫡」、それ以外の妾(側妻)の子が「庶」ですので、時代によって変わるものです。
地球の西洋においてはキリスト教の影響で一夫一妻制が広く採用されたこともあって、正妻の子以外の子は「nobuddy」(何者でもない)などと呼ばれたりして、そもそも「人間扱いされてない」ですね。

というか、「嫡子」というのが世継ぎである王太子のみを指すとして、王太子に同母弟(つまり王妃の子)がいたらそれはなんと呼ぶんです?「庶子」になるんですか?そっちの方が違和感ありませんか?

あと、この話では作中でも「ガリオンでは第二王子にも王太子と同様の教育(王太子教育)を施す」としっかり書いています。他の作者さんの作品でどう設定されてるかはさておくとしても、この作品にそう書いてある以上は「第二王子も王太子と同等=つまり嫡子」と読むべきではないかと思いますがいかがでしょうか。
明確に誤りであるのであれば指摘に従って改めますが、少なくともこの件に関しては訂正すべき誤りではない、というのが個人的な意見です。
[一言]
コリンヌが死刑になりました。
おわり

で、なくて反省してあとに学んでる姿勢に好感がもてました。
学ぶ機会があれば人は変われる!
  • 投稿者: こもり
  • 2022年 04月27日 14時31分
感想ありがとうございます!

ざまぁして破滅させて終わり…では救いがないなあ、というのが個人的な意見ですね。よっぽど悪辣なやり口だったり反省が全く見られないようだとそれもやむなしですが。
でもコリンヌは筆に任せて書いてると自分からごめんなさいしたので。なのでああいうラストになりました。

学ぶ機会があれば人は変われる。本当にその通りだと思いますね!
[一言]
冤罪に荷担したと思われるモロー子爵家令嬢アルメルの処罰は?
  • 投稿者: TAKA
  • 2022年 04月27日 03時21分
感想ありがとうございます。

モロー家のアルメルさんについては、ブランディーヌではなくコリンヌに弱みを握られて嘘の証言をしただけなので、ほぼほぼ結果に影響しないというか。
まあ処罰があったとして、王族(シャルル)に対する偽証ということで厳重注意程度ですかね。下手すると学園を退学(自主退学含む)ぐらいはあったかも知れないです。
[気になる点]
王太子ではないのに廃嫡?
スペアとして王太子教育されているのはわかりますが、本来廃嫡とは【跡取りから外す】と言う意味です。王太子、皇太子の場合は廃太子という言葉もありますが。
次代の王たる王太子が居るのに、いくら王太子教育を受けていても第二王子に廃嫡という言葉は違和感しかないです。
  • 投稿者: 彩羽
  • 2022年 04月26日 11時00分
感想ありがとうございます。

「廃嫡」で間違っていませんよ。

「嫡子」というのは後を継ぐひとりだけを指すのではなくて、「実子の中で後継ぎになりうる資格を持つ全員」を指します。なので王太子(第一王子)だろうが第二王子だろうが「嫡子」です。シャルルはその「後を継ぐ権利」を放棄すると表明したわけで、言葉通りに「廃嫡」です。
もしも王子としての地位や権利まで剥奪するということであれば、それは「除籍」とか「廃籍」になりますね。

実子でも後を継ぐ資格を持たない者を「庶子」と言います。具体的には法的に婚姻関係にある夫婦の子が「嫡子」で、婚姻関係にない、つまり不倫などの子が「庶子」です。王太子レオナールと第二王子シャルルはどちらも王妃アレクサンドリーヌの子で嫡子、第三王子ローランは第一側妃の子でやはり嫡子です。
ただし、私の設定したガリオン王国は対外的には「王位継承権を持つ者は王太子と第二王子」だとしていて、今までローランは王位継承権を持っていないとされていました(実際は持っているので、順位が繰り上がったことで普通に継承権が周知されました)。
廃嫡により、今後はシャルルは王位継承権のないただの「王子」(名実ともに持ってない)になります。次代のレオナールもしくはローランが即位した段階でシャルルは臣籍降下する、ということになるでしょう。
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