感想一覧

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[良い点]
別れの季節、淡い色の情景が浮かんでくるような文章回しが素敵でした。
[一言]
『私は来年度も同じような坂を登ることになる。丁度山向こうには私が通う予定の学舎があるのだ。そしてその時には一人なのだ。傍らに彼女はいないのだ。』
『いつか私の円が途切れるまでその事実は終わらないのだろう。』
この辺りの表現が心に沁みました。
仙石寛子の百合漫画は私も読んだことがあるのですが、文章から感じる儚さというかパステルカラーっぽい空気は、なんとなく共通している部分があるように思えます。
少女二人の別離を巧く描いたよい短編でした。
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