感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[良い点]
 基本、主役として描かれることのない人々の物語という部分に興味を惹かれました。
 小さなところなのですが『板敷きに座る』の表現一つとっても、歴史ものとして期待が高まります。その他にも時代考証を重ねたであろう地の文や台詞回しが本作の空気感を支えていて、没入していきました。
 村人側と野武士の視点が交互に進むことで各々の思惑が見える戦前にも読み応えを感じましたが、両軍入り乱れる戦の様子が臨場感たっぷりで、泥の跳ねる音や血飛沫の舞う様子がまざまざと想像できます。
 そして戦後の漂う無常感に、一つの時代が終わりゆくことを実感しました。
 結末でこの人たちの物語でもあったのかと唸らされます。
 素敵な作品をコンテストにご応募いただきありがとうございます。
[一言]
ふと思い立って再読しました。やはりよく書けている作品だと思います。特に戦闘シーンは上手で臨場感があります。それが苦手な私にとっては羨ましい限りです。心情も丁寧に書かれていて好感が持てますね。特に烏丸を通じて物語を結末に誘導していくのは見事だったかなと思います。

別件ですが、しょうもない短編(ショートショート)を書きまして(まだ推敲中です。投稿は年明けになるかと)可能であれば主人公に「ハシモト」の名等々を使わせて頂きたいかと。いかがでしょうか?
  • 投稿者: yaasan
  • 2023年 12月25日 16時40分
はい。もちろんオーケーです。楽しみにしております。m(__)m
[一言]
とても良かったかと思います。戦闘シーンも臨場感がありましたし、全編に流れる死生観というか無常感というか。それを凄く感じました。文体もそれらに非常に合っていたかと思います。
そして、様々な背景を抱える登場人物。それらが最後、一点に向けて集約していく流れ。見事でした。
この作品、長編とし登場人物たちのその背景を丁寧に掘り下げていけば、傑作になる気がします。
個人的には面白さで言えば、世界の終わりを上回りました。

女神と魔女〜も面白く拝見させて頂いております。頑張って下さいね。
  • 投稿者: yaasan
  • 2023年 09月28日 13時59分
感想ありがとうございます。少しでも楽しんでいただけたなら何よりです。

個人的にはエンタメとは何ぞやというのに悩んでいた時に、120%エンタメ側に振って書いたつもりの作品でもあります(まあ、なろう的作品からは遠い存在ですが……)。

それでも自分が書きたいものを書いたうえで、うまくまとめられた作品かと自分では勝手に思っています。

活動報告でも書きましたが、ハシモトにとっての主役は左馬之助ではなく実は鶴でした。そして鶴に朝日という対照的なヒロインを出せたことが書いていた何より楽しかったです。



[一言]
この作品を書くにあたって相当な量の資料と本を糧とされてきたのだなと感じる程、重厚なお話でとても素晴らしかったです!
モデルとした侍達へのリスペクトもさることながら、戦国の世の不条理、ただ生きる事の難しさ、そして色んな視点からの戦が胸に迫る表現で、堪らなかったです。主人公側と敵側(というより攻め入られる側)のどちらにも感情移入出来たため、戦におけるそれぞれの結末がなんとも物悲しいものでした……!
感想ありがとうございました。最近は孤独な日々を過ごしておりまして、とても糧になりました。奥州の土の匂いと、そこに染み込んでいる何かを少しでも感じて戴けたなら、作者冥利につきます。こちらも先を楽しみに読ませて頂きます。
[良い点]
動きや心情描写など、自然な流れになっていたと思います。苦手と仰られているところほど、気にならない気がしました。
[一言]
まえとおなじパターンと仰っていましたが、ある意味でまったく別パターンではないでしょうか。
終盤を淡々と描かれているので、鶴が主役という意味がわかって驚きました。海に象徴される部分も、想像とちがうのですね。

  • 投稿者: 坂本悠
  • 2022年 06月25日 22時56分
そうですね。最後に救いがあるところがちょっとはましになったところでしょうか(笑)。

戦国の世の市井女性たちを色々と調べたところ、戰場に小屋をかけて男性の袖を引く一団もいたそうです。その様な人々がどのような運目でそうなったのかも含めて、色々と考えて書いた部分もありました。



[一言]
以前「糸」のときに話題にした漫画の鼻の大きな魅力的な登場人物のエピソードを思いだしたりしました。
そこはかとないせつなさのような。

いよいよな感じになっていますね。
  • 投稿者: 坂本悠
  • 2022年 06月15日 13時38分
感想、ありがとうございます。やはり時代物は無常感ではないかと個人的には思っています。なので、とりあえず「敦盛」も出してみました。ある意味で自分のダークサイド全開の様な気もします(笑)。
[一言]
おぉ!?まさかの時代物!!

私も歴史の授業は大好きだったので、そういう分野の話はめっちゃ興味あります!
ただ好きすぎる分、自分の表現力の無さに挫折するのがみえてしまうので手を出せませんでした…。

視点を偉い人(←語彙力無…)でもなく、家来でもなく、農民。
面白い着眼点だなぁと思います。
今後も楽しみにしてますね!
  • 投稿者: 葵 ふぅ
  • 2022年 05月23日 22時12分
はい。まさかです。自分でも書くとは思っていませんでした。ですが地の語り口でかけるので以外と書きやすかったです。

ですが時代考証という別の難関が、、そこだけはファンタジーという事で目を瞑って下さい。戦国末期もいいですが、戊辰戦争辺りも、いつか書いて見たく思っています。何れも時代に取り残され滅びゆく何かがあり、そう言うのが大好きなのです!

まあ、東北自体が常にそういう土地柄ですね。
[良い点]
 いやいやいやいやっ!めちゃめちゃカッコよく書けてますぞ!
 橋本氏!!

 
[一言]
 橋本さんの思惑とは合わないかも知れませんが、文章と設定、漢字、名前、時代背景などがとてもマッチしてる様に感じます。

 今までで一番かも……。ごめんなさい僕がそう感じてるだけかも
かっこいい言って頂きまして、とても嬉しく思います。

カッコいい主人公を目指した「記憶」ですが、そのテーマと「 赤い月」 の謎的な部分がごっちゃになって自分でも訳が分からない状態に陥り、気がつくと書き始めていました。

設定を色々と説明する必要がないのは楽ですね。自分の素の語り口書きやすいです。
[一言]
流石、細かいところの考証がお見事ですね。
今後のこの小説への期待が高まります。
時代物は好きで一時期良く読んでいました。大体一世代以上遅れていた奥州で戦国がいきなり終わりを告げたこの頃ってどんな感じだったのかなと思って使ってみました。

伊達や最上いった戦国大名も居ましたが、まだ小さい領主も残っていて、それでいて中央なら下剋上で淘汰された鎌倉初期に関東から入ってきた家が残っている場所でした。

何はともあれ、期待を裏切らぬ様に頑張ります。
↑ページトップへ