エピソード25の感想一覧

[一言]
家族との別れ……　切ないながら、ごく普通の家族として、穏やかに流れていったであろう日々を思わせられる心情描写がお見事でした。
じんわりと染みいるようなラスト、いいねボタン連打したいです！

[一言]
静かに流れる喪失感が、亡くなった妻への深い愛情を強く感じさせてくれます。これまで奥様と幸せな日々を過ごしてこられたのでしょう。
穏やかな風のような哀しみを、庭の花々がそっと癒やしてくれますように。

[良い点]
奥さん、亡くなってしまったんですね……。
花しか植えなかった彼女の思い出の庭に、「ただ花が風に揺れるのを見ていたい」という思いは、ぼく自身の気持ちでありながら、亡くなった奥さんが日々思ってきたことのような気がします。それを娘さんも感じ取っているのかなと思います。
奥さんと笑顔のそっくりな娘さん、きっと東京で暮らしながらもお父さんを心配して訪ねてきてくれそうに思います。しんみりとしたよいお話でした。

[良い点]
そこに流れる空気感というか、妻や母の死が「そこ」にあったにもかかわらず、全体を通して軽やか。
詩、ということになるのでしょうか。不思議な読後感でした。
ある程度の年齢に達した男性ならではの視点を感じます。

ふふふ、と笑った娘さん。
その笑顔は、どんなものだったのでしょう……。
手がかりは冒頭からの庭に関する、生きていたころの妻について語る、思い出だけ。

きみ、と語る奥さんへの喪失感がゆらゆらと揺れている。
そんな風にも感じました。

読ませていただいてありがとうございました。

[良い点]
詩のようなリズミカルな文体で、亡くなった妻と夫の関係性、娘と父親の関係性が、庭という視覚的な装置を通じて豊かに描き出される構成が見事でした。
この限られた言葉数で、一つの物語を描き切られているのが、本当にすごいです。
研ぎ澄まされた言葉選び、感情的にならずに状況を伝える語りに、逆にその背後にある心の深い動きを伝える迫力と読み応えがありました。
読ませていただいてありがとうございました。　　　　　

[良い点]
これで完結ということでしたら、短編というよりは、詩のような印象の作品でした。

一人称が平仮名でぼくだと、若いイメージになりますね。実際は成人した娘を持つご年齢ですが。
　この部分に何か意図があるのかなぁと推察したくなります。

[良い点]
人生の秋が来た。

でも、庭の花には、春を思わせるような柔らかく穏やかな風が吹いているように感じました。
[気になる点]
小さな庭に咲く花々。
ぼくときみの人生も、きっと慎ましいけれど、陽の光と優しい色と爽やかな風に包まれた、とても幸せなものだったんでしょう。

なんか、亡き父を思い出して、ちょっと涙出ましたー。
[一言]
花が咲く度にきみを思い出して、きっとぼくは幸せな気持ちに!
そして、いつか旅立つその日まで、庭には花が咲いているんだろうなあーと、ジーンと。

心が暖かくなるお話でした。

[一言]
なんだか穏やかな1ページな気がしました。
きっと彼はとても幸せな日々を過ごしていたのでしょうね。そんなことも思います。
読ませていただきありがとうございました。