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[良い点]
こんにちは。佳穂一二三です。
とてもわかりやすいあとがき追記ありがとうございます!
あとがきを読んだうえでの感想です。

【柱一】道の前で万物はカス。
【柱二】けど我々は、確かに生きている。
【論法】証明しきれないものは検討に値しない。

荘子についてなんか言おうと思ったのですが
完全同意過ぎてなにも論ずるとことがありません。。
じつに素晴らしいまとめだと思いました!

『余剰物』も道家の歴史を思えばなのでしょう。
そもそも道に到達した人は歴史には残らないでしょうし、
言語化した時点で陳腐になると言ってしまっているのですから。
一方で「これでメシを食おう」と選択した人々がいなければ
書物として残らなかったと思えば必要悪ともいえるでしょう。

なみまさんのまとめを踏まえたうえで、
婦好戦記の作者として言えることは、
『荘子』×『婦好戦記』の教訓は
「他者に運命を委ねるな」ですね。
「他者の志を自分の志と思うな」とも言えるでしょう。

サクは第七章までは婦好さまに対して信奉するのですが、
これが世界の真理だと思い込んでしまっています。

しかしどこまでいってもそこに真理などないということでしょう。

婦好戦記でいうと、150話部分で、弓弦の会話。
この対話が近いのかなぁと思いました。

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「なぜそこまで心酔できる? 女は剣戟を振るうためにできていない。現に、ずっとつらかっただろう? 力の差を考え、策を弄ろうし、男に対抗する……そのような行いは天の定めた理(ことわり)に反するからだ」
「天の定めた理とは、何のことでしょう」
「朝がきて、夜がくることだ」
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生き方の正解が
「生まれた理由も、目的も、到底わかりようがない。ならば自分が偶然授かったいまを満喫するしかない」であるのであれば、最終話にして彼女たちが選択した生き方は正解だったのかなと思います。

何度でも書きますが、なみまさんという読者と出会えたこと、『婦好戦記』という作品にとって幸せなことでした。
心から感謝いたします!
本当にありがとうございました!
佳穂 一二三 様

こんな想いの上に想いが暴走してしまった代物にまで
お付き合い下さり、誠にありがとうございます!

本編でも書きましたが、婦好戦記が完結するタイミングで
自分の荘子読みが進み、更にこうしてその思想を
自分の生涯向けに磨けるに至ったのは、
もはや巡り合わせの妙としか言いようがありません。
このタイミングで、作品の完結を
見届けることができたこと、嬉しく思っております。

「他者に運命を委ねるな」
「他者の志を自分の志と思うな」

は、とても重要ですね。
見失われることも多いかとは思いますが、
自分は自分の足でしか歩けないのだ、と、
定期的に言い聞かせていきたいものです。


「天の定めた理とは、何のことでしょう」
「朝がきて、夜がくることだ」

産業革命以前は、まさしく「天の定めた理」
でしかなかったものが、人為によって覆された。
それにより女も男も、従来課せられていた鎖から
解き放たれることが許された。

これにより、「偶然授かったいまを満喫する」ことが
より果たしやすい時代を生きられているのではないか、
と思います。
いまという時代を生きられていることの幸運さを思います。
(正確には「この日本に」もつけねばなりませんが)

こちらこそ、佳穂さんが婦好戦記をお示し下さったことで、
より考えを深めることができました。
ありがとうございます!
[良い点]
浪間丿乀斎様
『婦好戦記』の考察をいただき、ありがとうございます!
深いところまで掘り下げてくださり、とても光栄です。

ひとえに浪間さんが膨大なる勉学を重ねられたうえに、本質を鋭く見抜くセンスを持ち主だからだろうと思います。
このサイトを通じて、出会えたご縁に感謝です!

考察の内容はごもっとも、おっしゃるとおりです! 
正直意図しない偶然の産物であることも多く、
作者以上に理解いただいて嬉しいです。

二、三の補足をしたいことがございますので、
のちほど!のちほど!こちらも考察に対する回答を挙げてゆきます。

完結に際してこのような素敵な考察をいただけるなんて思ってもみませんでした。

本当にありがとうございます!!
佳穂 一二三様

改めて、素敵なお話をありがとうございます!
最後にも描きましたが、
荘子を読むのが間に合ってよかった、と言う気分です。
もちろんなしでも完結までには
もろもろごとを考えたのでしょうけれども。

続きの解説も正座待機しております!
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