感想一覧

▽感想を書く
[良い点]
 合理的な説明が付くミステリなのか? はたまたホラーなのか? 
 ものすごく面白い! です。
[一言]
 「この世のものではない」というセリフを活かすための、ミステリ寄りの解釈を考えてみました。

 セリフを耳にしたのは作者様なわけですから、そのセリフは作者様に向けて放たれたものでなければなりません。

 すると二人の高校生は「作者様を幽霊だと誤認した」という事になります。
 二人の高校生は、そこで以前自殺が有ったという事実(もしくはウワサ)を――なんらかの理由で――知っていたわけですね。

 そうであれば、血気盛んなイケイケ高校生二人は中学校校舎に「肝試し」目的で侵入したという可能性が高くなる。
 侵入時にフェンスの一部くらいは破損させていたかも知れませんし、もしかすると肝試しは常習的に行われていたのかも知れませんね?

 渡り廊下入口にまでは到達出来たとして、肝心の渡り廊下に入るには鍵が必要。
 そこでマゴマゴしているうちに、巡回中の先生に捕まってしまったのでしょう。

 先生は「お前ら、フェンスを壊したな! 本当なら器物破損で警察を呼ぶところだが、今回ばかりは親へ連絡するだけで済ませてやる。」と高校生をしかりつけ、親が迎えに来るまでの間、渡り廊下で反省しているように言い付けます。
 これが二人がションボリと体操座りをしていた理由です。

 さて作者様が職員室に入った時、先生は高校生の御両親に電話をかけた後でした。
 しばらくすると親御さんが学校までやってきます。

 作者様が「遠足のしおりを忘れました」と申告したとき、先生が教室までアッサリと同行してくれることになったのは、『次の用件が控えていた』からだと思われます。
 高校生の侵入/器物破損事件をオオゴトにしないためには、作者様を御両親が到着するより早く下校させる必要があった。

 だから『体育座りの二人の前を素通り』する時に、『余計なことは何も説明しなかった』わけです。

 作者様は何の説明も受けてないわけですから「変な人が二人も座っているなぁ」と訝しく思われたでしょうが、口を開かずに通り過ぎます。

 けれど反省させられている高校生は違いました。
 中学生が自殺した”閉鎖された”渡り廊下で、無言の”中坊”が目の前を通り過ぎて行くのを目撃することになったのですから。

 高校生は戦慄を覚えたに違いありません。
 教師が高校生を怯えさせるために中学生を『仕込んでおく』はずはありませんから。

 そこで彼らが焦点の合わない目で「この世のものではない」と呟くに至ったと。

 さて、以上のような解釈では如何でしょうか?
えぇぇぇぇぇぇぇぇェェェェエエエエエエエエ!!!!!?!?!?!?

すごすぎます! これ、印刷して額縁に入れて家宝にします! すごいです!
私が幽霊だと勘違いされたということにしたのがまずすごいのですが、先生が私に小言を言わなかった理由、2人が体操座りをしている理由まで細かく考えられていて、感動を通り越してもう、気が狂って壁を舐め舐めするくらいに驚いてます。

すべて辻褄も合っているので、もうこれが正解なんじゃないかと思ってしまいました! いやー、素晴らしいです!

幽霊が出る確率0%に対して、みなみのうお様の説が起こる確率が0.00000000000044%くらいなので、幽霊よりも信ぴょう性が高いです! ここまでスッキリさせていただいたので、これを事実として私の脳に入力させていただきます!

感想と素晴らしい解釈、ありがとうございました!!
  • 七宝
  • 2022年 06月12日 00時28分
[一言]
 たいへん面白い体験ですね。
 基本は唯物論者なのですが、怪談は大好きです。人間はどうしても見えないものを見てしまったり信じてしまったりする、という脳科学のレポートもあります。ヘンな体験と唯物論は矛盾しないのです。

 で、こじつけ解釈をひとつ提案すると、「記憶の置き換え」というのはどうでしょう。
 猫大長老さんはどこかでその男子高校生を見た(映画などでも構いません)。それが実際の記憶と混じって、つじつまの合わない体験に置き換えられたわけです。
「そんなにボケてないわ!」
 と思うかもしれませんが、人間の記憶は動画データの再生ではなく、むしろ小さな手掛かりから過去を再構成する発掘調査にも似たシステムだということが研究で分かっています。
 つまりいくらでも混乱し得るのです。

 このへん興味があれば、やや古い本ですが『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』(ハヤカワ文庫)を推薦します。
 面白い体験談をありがとうございます。
感想ありがとうございますm(*_ _)m

いただいたご意見ですが、まさに「そんなにボケてないわ!」と思ったのですが、さっき遠足の日にその話をした友達に確認したところ「そんな話聞いてない」と言われました。

遠足前日と遠足当日両方の記憶が置き換え攻撃を食らってる可能性が出てきました。ちゃんと頭使ってるつもりなのにこんなことがあるなんて、人の脳って本当に不思議ですね⋯⋯

最近図書館に行くことが多いので探してみますね! 面白そうな本を紹介していただき、ありがとうございます!
  • 七宝
  • 2022年 06月10日 20時19分
[良い点]
いやもうこれね、普通に怖いです。おもっくそ心霊体験だと思います。
ありえるとしたら見回りの先生を驚かそうとしてこっそり渡り廊下に2人で隠れて幽霊感醸し出してたのに、先生が本物の幽霊だと思ってスルーしたくらいです。先生の心臓は実はドッキドキだった説です。
  • 投稿者: 白遠
  • 2022年 06月10日 19時14分
感想ありがとうございます。
なるほど! そんな角度からの考察が!
その先生は体育の先生でもあったので、ドッキドキでも私に弱いところを見られたくなかったのかもしれませんね⋯⋯
  • 七宝
  • 2022年 06月10日 20時12分
[良い点]
不思議な話でした。
私が思いつくような推測はほぼされてしまってるので、
いい意見が思い浮かびませんが、
精霊のような存在だったらさほど怖くないですし、面白いですね。
[一言]
先生に怒られるかどうかが最大の難所というところが共感しました。
こういう想定をしてるとなぜか意外に怒られなかったりします。
感想ありがとうございますm(*_ _)m

なるほど精霊ですか⋯⋯それでも! こわい!(´;ω;`)悪意がないだけお化けよりマシかもですけど、見えるはずがないものが見えてたってのは怖いです。

共感していただけて嬉しいです。なんであんな怖かったんでしようね。今ならひとひねりなのに。
  • 七宝
  • 2022年 06月10日 08時04分
↑ページトップへ