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[良い点]
本編の方の感想で「合成されたバダの存在はどこまで本人を表しているものなのか」と書きましたが、シャロンの魂はシャングリラで再生されたのですね。
シドアが彼なりの哲学でシャングリラへ置かれることを拒否したこともあって、また考えさせられました。

そして、意識共有アプリ『MIROKU』の登場で、さらに個人の意識は肉体からかけ離れる次元へ進んだ感じがしました。
意識の境界を超えることで他者と融合していく、というのは、現実の我々には想像のつかない感覚があり、読んでいてとても不思議な気分になりました。
ただマイケルが心配していたように「シャングリラは独りぼっち」の状態にはならなかったのですね。
他者と融合して高次意識になることが素晴らしいことだとしても、一人ではなく、対話する他者は必要であり、またシャングリラ・システム自体を外から意識するスワニ・ロビタのような存在も必要なのでしょうね。
7賢人が出てきて、ようやく「再会? あるいは・・・」とつながり、読み返してみるとスワニ神官 の話すことがよく分かって、面白かったです。
全編を通じて、大変興味深く拝読させていただきました。
石江京子 さん

嬉しい感想をありがとうございます。

「外伝」は、本編からさらに妄想を暴走させた結果です。(笑)
でも結局、問いの答えは出てきません。
問いだけがあって答えがない。
そんな物語のあり方が好きで、そういう感じで他のものも書いています。
中でもこれは、自分でもよくできたかな、と思っていて「代表作」にしています。

問いはプロローグのムムニイの問いのままですもんね。
 自分——とは何だろう? 生きている。とはどういうことだろう?

答えは読んだ人がそれぞれ考え続けてもらう。
それがいいんじゃないか、と思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  • Aju
  • 2024年 05月30日 19時03分
[一言]
シャロンの死のタイミングに立ち会ったのはシドア達だけで
この場にいる第1世代は誰もその場に立ち会っていないから
その記憶は再生されないはずなのに
シャロンはそれを知っている
だとしたら、このシャロンは……

ってことですね。
実際、クオリアの再生と魂の結びつき
また、本編でもありましたが、
本来なら記憶の再生機にしか過ぎない
再生された意識が
成長する様子を見せるなど
まだまだ謎、というか意識の持つ可能性は未知のもので
そう考えると面白いですね
そこを匂わせただけで終わりにしてます。
読者が好きに想像して行けるように。

「その先」を読者が描いてゆけるような書き方や終わり方をよくやります。
お話の途中にも、そういう空白を作ります。
それを埋めるようないろんな空想を、自分自身も楽しんでます。(^ ^)
  • Aju
  • 2022年 10月08日 18時01分
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