エピソード5の感想一覧

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[良い点]
本編の方の感想で「合成されたバダの存在はどこまで本人を表しているものなのか」と書きましたが、シャロンの魂はシャングリラで再生されたのですね。
シドアが彼なりの哲学でシャングリラへ置かれることを拒否したこともあって、また考えさせられました。

そして、意識共有アプリ『MIROKU』の登場で、さらに個人の意識は肉体からかけ離れる次元へ進んだ感じがしました。
意識の境界を超えることで他者と融合していく、というのは、現実の我々には想像のつかない感覚があり、読んでいてとても不思議な気分になりました。
ただマイケルが心配していたように「シャングリラは独りぼっち」の状態にはならなかったのですね。
他者と融合して高次意識になることが素晴らしいことだとしても、一人ではなく、対話する他者は必要であり、またシャングリラ・システム自体を外から意識するスワニ・ロビタのような存在も必要なのでしょうね。
7賢人が出てきて、ようやく「再会? あるいは・・・」とつながり、読み返してみるとスワニ神官 の話すことがよく分かって、面白かったです。
全編を通じて、大変興味深く拝読させていただきました。
石江京子 さん

嬉しい感想をありがとうございます。

「外伝」は、本編からさらに妄想を暴走させた結果です。(笑)
でも結局、問いの答えは出てきません。
問いだけがあって答えがない。
そんな物語のあり方が好きで、そういう感じで他のものも書いています。
中でもこれは、自分でもよくできたかな、と思っていて「代表作」にしています。

問いはプロローグのムムニイの問いのままですもんね。
 自分——とは何だろう? 生きている。とはどういうことだろう?

答えは読んだ人がそれぞれ考え続けてもらう。
それがいいんじゃないか、と思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  • Aju
  • 2024年 05月30日 19時03分
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