感想一覧
▽感想を書く[良い点]
ボタニカルの全5作品、全て拝読させていただきました。どの詞も繊細で美しく、その観察眼と生命に対する知見から来る丁寧な表現に魅了されました。私上の都合て申し訳ないのですが、ここにすべての感想を載せることをお許しください。
『あじさい』
何気ない「低木」という単語や文頭の「雨」という単語が、紫陽花の景色をを鮮明に映し出し、土の香りまで漂ってくるようでした。「私の心の土壌」が、自分にどんな花の色を与えるかまだわからないという部分に、若いフレッシュさを感じます。
『ひまわり』
「太陽を追う」という表現は本当に良いですね。「向き合い立っている」という言葉のリズム感も好きです。そして何より、この詞に流れる人類に対する愛と、それゆえの悲壮が何とも言えません。人の悲しさを、ひまわりは癒しているのでしょうか。
『薔薇』
「絢爛」と言う言葉で薔薇がくっきりと脳裏に浮かびました。窓辺の一輪の薔薇が、夜風に揺れる様子が浮かび上がったかと思うと、その薔薇を揺らした風に、「何者か」の気配を感じる。血と薔薇の縁を感じます。
『びわ』
「ましてや親の木の下では」という言葉にハっとさせられました。子供の頃、琵琶の木に登った思い出の中の、あの可愛らしい白い花を思い出しました。目立たずともそこに凛として咲いている花の姿と、その花に心を寄せる愛情に心が温かくなりました。
『あさがお』
冒頭三行、特に三行目の「運んでいきます」という表現で、今まさに子供がそうしているという情景をありありと思い浮かべることができました。成長への期待感、わくわく感、そして小さいあさがおだからこそ表すことのできる「生」の壮大スケールを感じさせられました。
[一言]
どの詞においても、「隠し味」がたまりません。私は、このような作風が大好きです。(今流行りのものは、全部語ろうとしてしまうから……)
また、他作品ではありますが、「想い」を「赤子」と見立てて、「目覚めればまた泣き喚くから」という風に持ってくる、その表現には感動を覚えました。何と鋭い表現なのかと、思わずモニターの前で唸ってしまいました。
私は、詞の専門的な勉強はしてこなかったもので、その「型」というものはわからないのですが、その表現の背景にある丁寧な推敲を感じ、よりいっそう、しみじみと感じ入ってしまいました。
ボタニカルの全5作品、全て拝読させていただきました。どの詞も繊細で美しく、その観察眼と生命に対する知見から来る丁寧な表現に魅了されました。私上の都合て申し訳ないのですが、ここにすべての感想を載せることをお許しください。
『あじさい』
何気ない「低木」という単語や文頭の「雨」という単語が、紫陽花の景色をを鮮明に映し出し、土の香りまで漂ってくるようでした。「私の心の土壌」が、自分にどんな花の色を与えるかまだわからないという部分に、若いフレッシュさを感じます。
『ひまわり』
「太陽を追う」という表現は本当に良いですね。「向き合い立っている」という言葉のリズム感も好きです。そして何より、この詞に流れる人類に対する愛と、それゆえの悲壮が何とも言えません。人の悲しさを、ひまわりは癒しているのでしょうか。
『薔薇』
「絢爛」と言う言葉で薔薇がくっきりと脳裏に浮かびました。窓辺の一輪の薔薇が、夜風に揺れる様子が浮かび上がったかと思うと、その薔薇を揺らした風に、「何者か」の気配を感じる。血と薔薇の縁を感じます。
『びわ』
「ましてや親の木の下では」という言葉にハっとさせられました。子供の頃、琵琶の木に登った思い出の中の、あの可愛らしい白い花を思い出しました。目立たずともそこに凛として咲いている花の姿と、その花に心を寄せる愛情に心が温かくなりました。
『あさがお』
冒頭三行、特に三行目の「運んでいきます」という表現で、今まさに子供がそうしているという情景をありありと思い浮かべることができました。成長への期待感、わくわく感、そして小さいあさがおだからこそ表すことのできる「生」の壮大スケールを感じさせられました。
[一言]
どの詞においても、「隠し味」がたまりません。私は、このような作風が大好きです。(今流行りのものは、全部語ろうとしてしまうから……)
また、他作品ではありますが、「想い」を「赤子」と見立てて、「目覚めればまた泣き喚くから」という風に持ってくる、その表現には感動を覚えました。何と鋭い表現なのかと、思わずモニターの前で唸ってしまいました。
私は、詞の専門的な勉強はしてこなかったもので、その「型」というものはわからないのですが、その表現の背景にある丁寧な推敲を感じ、よりいっそう、しみじみと感じ入ってしまいました。
とても過分なお言葉をいただきまして、お礼の言葉もないほどです。
色々お読みいただいたのも、ありがたいことです。基本的に詩は大昔に書いたものを上げる、だけのつもりだったのですが、なんだかとち狂って今作を少し上げるようになってしまいました。お読みいただいたのはほとんど今作ですね。
特にボタニカルについては、「浮き雲」さんの自然な話し言葉で書かれた今様風定型詩に感銘を受けて、自然な言葉で書いてみた、という所があると思います。そうでないと、それこそ「最後に一度」、みたいな7拍定型になってしまったりしますので。
すみません。個々の感想についてちゃんとお返事書きたいところなのですが、まだ体調がすぐれませんので、簡単に裏テーマ/wについてのみ、触れさせていただきます。
ひまわり: これはもうご理解いただけていると思いますが、映画のひまわりとウクライナの話ですね。ウクライナの話も、最近はすっかり話されなくなってしまいましたね。
ばら: これはポーの一族を踏まえて、です。読まれたことが有ればお分かりになるとは思うのですが、だから血のイメージがあらすじ含めてちりばめられることになります。
バンバネラと人生が交錯した少女が、自らを迎えに来てもらう事を望んで開けていた窓を、いつしか閉じたという話。そしてそれを読んだ読者である「私」も物語としての結末を付けて窓を閉じたという過去を、あくまで過去として懐かしみ振り返ってみる。そんな感じの話となります。
びわ: これは別の方のコメントにも書いてしまったのですが、時流に合わないということで触れられることすらなかった言の葉たちへの哀悼、ということですね。およそ全てが、そちら側の暗喩ともとらえられるかと。
あさがお: 進化の袋小路にはまり込んで消えてしまって行った、諸々の技術や人々に対しての思慕と追悼みたいな感じで。変わり朝顔を維持していくのは大変な手間が必要なようです。それが続いていくことを願っています。
再度になりますが、今回は感想をいただき、本当にありがとうございました。
色々お読みいただいたのも、ありがたいことです。基本的に詩は大昔に書いたものを上げる、だけのつもりだったのですが、なんだかとち狂って今作を少し上げるようになってしまいました。お読みいただいたのはほとんど今作ですね。
特にボタニカルについては、「浮き雲」さんの自然な話し言葉で書かれた今様風定型詩に感銘を受けて、自然な言葉で書いてみた、という所があると思います。そうでないと、それこそ「最後に一度」、みたいな7拍定型になってしまったりしますので。
すみません。個々の感想についてちゃんとお返事書きたいところなのですが、まだ体調がすぐれませんので、簡単に裏テーマ/wについてのみ、触れさせていただきます。
ひまわり: これはもうご理解いただけていると思いますが、映画のひまわりとウクライナの話ですね。ウクライナの話も、最近はすっかり話されなくなってしまいましたね。
ばら: これはポーの一族を踏まえて、です。読まれたことが有ればお分かりになるとは思うのですが、だから血のイメージがあらすじ含めてちりばめられることになります。
バンバネラと人生が交錯した少女が、自らを迎えに来てもらう事を望んで開けていた窓を、いつしか閉じたという話。そしてそれを読んだ読者である「私」も物語としての結末を付けて窓を閉じたという過去を、あくまで過去として懐かしみ振り返ってみる。そんな感じの話となります。
びわ: これは別の方のコメントにも書いてしまったのですが、時流に合わないということで触れられることすらなかった言の葉たちへの哀悼、ということですね。およそ全てが、そちら側の暗喩ともとらえられるかと。
あさがお: 進化の袋小路にはまり込んで消えてしまって行った、諸々の技術や人々に対しての思慕と追悼みたいな感じで。変わり朝顔を維持していくのは大変な手間が必要なようです。それが続いていくことを願っています。
再度になりますが、今回は感想をいただき、本当にありがとうございました。
- あいなめ
- 2022年 08月08日 06時51分
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