感想一覧

[良い点]
思春期特有の、エゴに塗れた煩悶と行き場のない激情は読者に訴えかけてくるものがあったのではないか。

少年期の無力さと大人達への反発は私も身に覚えがあるし、おそらく大人になる課程で皆大なり小なり経験するのであろう。

[気になる点]
小説としては短絡的かつ青臭すぎるきらいがある。

恐らく、作者自身、作中の主人公とあまり年嵩がかわらないのではないかと邪推してしまう。

自己実現についての悩みは皆抱えるものだが、希望の進路に進める人間など一握りで、大多数は現実と折り合いをつけて生きているのではないか。

もしくは、誰に反対されようと己の道へと突き進むだけの勇気が無かっただけではないかとも捉えられてしまう。

結局、結末がこれでは、主人公にしろヒロインにしろ自分自身に向き合わずに逃避してしまっただけと感じてしまった。
[一言]
大変永らくお待たせ致しました。

Twitter RT企画から参りました。

この作品を鑑賞するに当たり、若者特有の自己破滅的なエゴを当事者目線で見せたいのかと推察しました。

しかしながら、作品の最後のフッダーで「こんな生徒が居たって良いじゃないか。」とむしろ自殺した主人公を肯定するかのような姿勢が作者様に見られたので、このような感想となりました。

こちらとしても悪気はありませんので、あしからず。

[良い点]
文から伝わってくる雰囲気と、内容がとてもマッチしていて素敵です。
最後のオチも、重たいはずなのに開放感と青さを感じて良かったです。
ぜひ他の作品も読んでみたいです。