感想一覧

[一言]
なぜ令嬢を殺して遺産入るのか？
という謎は解けましたが
肝心の殺人の謎は解けない。

[一言]
難しい。
常識的に考えて、飛行機に乗ったり火災を自ら通報したりしたら、早晩捕まると思われます。
身分を隠して飛行機に乗れるかとか、消防の通話は録音されてるのかとか、詳しくは知りませんが。

[一言]
～もしかしたらネタバレを含んでいる場合があります。ご注意下さい～


こんばんは。記念すべき如月恭助ミステリーシリーズ10作目が来たとのことで、しかも難易度☆2…これなら僕の頭でも解ける、かもしれない！平山明神山のリベンジだ！という意気込みで挑戦させていただきました。

まず注目したのが、挑戦状の手前で如月警部が語るスタンガンの購入と宝塚歌劇団の話です。この手掛かりから、犯人は車で妻を誘い出し、スタンガンで気絶させた後に扼殺したのではと考えました。鍵もハンドバックの燃え滓から発見されています。
つまり最後は車に乗っていたということです。しかし、航空機と自動車、新幹線と自動車の組み合わせや、または何らかの方法で時刻表トリックを看破出来ないかと試行錯誤してみましたが、思い付きませんでした。自分が交通機関に疎いことで盲点があるのかもしれませんが、irisさんが載せた地図以外の方法を解答にするとも思えません。若干メタ読みです…ｗ
なので別の観点から考えてみることにしました。
挑戦状に書かれている、
『１４．ＡＮＡ１８１２便を利用した際、たとえ二輪車で高速道路を突っ走っても、現場への到着時刻は午後三時一五分以降となる。』
を最大限利用するとして、午後3時15分以降、火災通報のあった20分から遅くても35分前には着けたと仮定しておきます。犯人の『背筋に冷たい何かが走った』ことからも重要そうです。
それと本文と挑戦状で、気になる言葉がありました。そのまま抜粋すると『１６．時限発火装置などの機械トリックが使用された痕跡は、現場には一切残されていなかった。』です。
消防隊や警察によって時限発火装置は見つからなかったとのことですが、それは少なくとも消防隊が消火活動にあたった午後3時35分のことです。つまり、その時間までに回収してしまえばいいわけです。
犯人は予め灯油を撒き、時限発火装置をセット。消防隊の言う午後3時05分前に発火させ、自身が到着後に車内で殺害した妻の遺体を家屋に……。
と思いきや、しかしこの説では、
『１０．あらかじめ放火をした後になって、遺体を屋内へ持ち込むことは、物理的に不可能である。』
で否定されてしまいます…。
これを覆すには、放火よりも前に妻の遺体を運びこむ必要があり、どの交通機関を併用しても無理に思えます。
だとしたら、遺体はそれ以前に家屋に存在していたのではないだろうか。それはどういった場合なら可能になるのか。
再び本文から抜粋すると、
『鑑識が申すには、奥さんのご遺体が発見された時刻よりも前なら、殺害はいつでもあり得た――とのことでした』
検死結果がどうなるのか見当が付きませんが、発想を飛躍させて、早朝に殺してから朱鷺メッセに向かった、あるいは前日すでに殺していたと考えると、難題となっていた挑戦状の１０をクリア出来そうです。
さらに妻の両親は他界、祖父は東京暮らし。使用人も雇っていない。という描写はこの説を後押ししている気がします。
表現に甘えて、妻は前日殺されたと仮定して結論を出してみます。
誕生日当日はどうしても外せない仕事がある、だから宝塚は前日に見に行こう、というふうに伝えておく。火災の前日に妻の実家に普通車で向かい、呼び出して殺害。当日の火災で屋外から遺体を運び込めない場所に遺棄する。灯油を撒き、時限発火装置をセットする。翌日、通常通りアパートから朱鷺メッセに行き、10時50分に公演が終わると直ぐさま空港に。ＡＮＡ１８１２便で中部国際空港に到着すると、二輪車で実家へ向かう。15時05分に発火装置作動。到着前後のどこかで消防署へ通報する。35分の消防隊が来る前に発火装置を回収して、何食わぬ顔で5時半に再び実家を訪れる。
本文でも問われた、なぜ放火をしたのかという謎については、時限発火装置によるアリバイ工作、そして死亡推定時刻を誤認させる二つの意図があったのではないでしょうか。
警部が狙いを定めた理由は犯人が扼殺と断言したところ。コロンボや古畑らしく、犯人の失言かなと思いました。
うーん、合ってますでしょうか、それとも……。他の方の回答も見てしまおうと思います。

長文失礼しました。解答編、楽しみに待ってます！

[一言]
現場への到着を文章中の方法以上に早くできるウルトラＣ的な手段があるとは考えられません。にもかかわらず、時限式発火は用いられず、かつ、共犯者もいないとなれば、放火は妻の仕業と考えるほかありません。夫は、火災保険の取得などを口実にして妻に放火を促して、合流したところを殺害。死体は、炎の圧力ですでに割れていた窓から、ロープなどを使って外から運び入れたのではないかと。

私の地元の新潟市を舞台にしていただけた嬉しさから、ない知恵を振り絞って挑戦を受けてみました。
解答編を楽しみに待っています！

[一言]
はじめまして、いつも如月恭助ミステリーシリーズ楽しみに見ております。
いつもは推理が思いつかず感想欄に書くことはないのですが、これじゃないかというものが思いついたので推理を述べさせていただきます。

とりあえずの推理の出発点として、文章内からこの犯人はかなり計画的に犯行を練ったと考えました。そうなると、5分で殺人と放火を成し遂げるといった計画はたてないかなと思い、放火を15時ちょうど、犯行現場の到着時刻を14時20〜40分で計画したのではないかと考えました。
(殺人及び放火準備などなどの実行時間は20〜40分で設定)
これでもかなりタイトなスケジュールになり、初犯であることを考えると実行時間は予備で60分は欲しいが、「一〇時五〇分まで、確実に朱鷺メッセにいた。」という一文から、移動時間を考慮するとこれが現実的なラインかなと推察しました。

問題となる移動時間のアリバイトリックとして、まず最初に僕が思いついたのは、新幹線の臨時ダイヤを作ったです。これは、高校生クイズ第20回大会の時にミステリートレインの旅として大会を行うために実際にそれ用の臨時列車を走らせたという話から思いつきました。
しかし、「一一時二〇分新潟駅発の新幹線に乗れば、一五時三一分に名古屋駅へ到着できる。」という一文から考えると直通運転で走っても名古屋駅に13時50分に到着後高速爆走は現実的でないうえ、そもそも大金持ちだとしても個人が臨時ダイヤを作れる訳がないし流石にバレると思いこのトリックは断念しました。

そこで次に空からのルートを考えました。
「新潟空港を一三時一〇分に発つ航空機ＡＮＡ１８１２便に搭乗すれば、一四時一五分に中部国際空港へ到着する。」
この一文を見た時に11時20分から13時10分の約2時間の待ち時間が惜しいなと感じました。とはいえ臨時ダイヤは現実的でないし、この待ち時間を黄金のような大金で買えれば犯行は可能なのになーーーーあああ！！！分かった！！！、突然に閃きました。

ネタバレ回避で分かる人だけに言うとダブルブッキング　狂言のパターンです。(ネタバレを知りたい人は個人の責任で検索してください。)
新潟空港を11時30分発でダブルブッキングし、13時30分に中部国際空港へ到着する。そこから、高速爆走すれば14時20〜40分に犯行現場到着で犯行可能というのが僕が考えた推理です。現実でも似たようなことが可能なのだからこの世界の犯人でもおそらく可能でしょう。
(犯人の体力面が心配なのと警察がそれを調べないのかがこの推理の穴ですが、僕が気づいてないだけで他にもあるかも………)

ミステリーで当てた試しがないので多分違うとは思いますが、初正解を祈って解決編を楽しみに待ってます。見にくくて分かりにくいような長文失礼しました。

[良い点]
読者への挑戦が不敵で素敵です！　こんなに早く読めて嬉しいし、真犯人自ら直々に堂々と挑戦できるなんて、倒叙作ならではの特権でカッコイイですね。

やはりタイトルが決まっていてシンプル・イズ・ベスト。鉄壁に崩れない、まさに黄⚡️金ですので

如月刑事は一週間ののち、証拠を掴んで、すべて解けたから再び先生の前に現れたのでしょう。最後の追い込みと通達のために。怖いですね、老警部・・・・

こういうシンプルな謎解きは好きです。最近は異界ミステリーばかりなので、原点に還れる本格推理小説はホッとします。
[一言]
肝心の推理ですが、時限発火は思いついた矢先、如月刑事に打ち消されたので成す術無しです。
ですが火事のことはともかく、今回のトリックは自動遠隔操作と、直接の手動殺人を両方組み合わせた犯行なのではなかろうかと考えました。
◎先生は前日に奥さんを睡眠薬で眠らせてから首に縄を掛け、ゆっくり絞め殺していく遠隔殺人を行った。
◎火災は犯人が直接行った。

列車を使ったアリバイトリック、『宗谷本線秘境殺人』のようにバリバリのトラベルミステリーになるかと思えば、もっと広い視野での推測が必要だと感じました。本作は飛行機、自家用車、バイク、すべて目眩ましなのではないかという気がします。
しかし空の便を如月刑事が口にした時、犯人は焦っていたのが気になります。
◎新幹線降りてから、持参した気球かパラグライダーで跳んだ！
◎奥さまの自宅付近で、気球から火を起こしたマッチや小枝とかを投下し、火災発生。燃えたら証拠が消える素材にて！

と。

面白く読ませていただいたのですが、これ以上の推理は私の脳みそでは無理です。
難易度★二つじゃ足りないと思いますの。待ち遠しいです、解答編……！　
できればヒントをいただきたいのですが(×_×;)

[良い点]
まず、シンプルで大胆。冒頭から、犯人らしき男性vs刑事の一対一の対談形式と、登場人物が二人しかいないことに、驚きと新鮮味と斬新さを感じました。
私は登場人物が多いのが苦手なので、極力キャラクターが少ないほうが助かります。平山明神山同様、覚えやすくて作者様の配慮を感じます。

アリバイ崩し…面白そう！犯人は如何にして被害者を殺したのか。まだ何にも分からないので、見当がつかないけど楽しみ。
犯人はわざと、自分を疑わせるような痕跡を残しているのでしょうかね。割れた窓ガラスの痕跡とか。絶対に捕まらない自信を感じるので、簡単には襤褸を出さないと踏みました。

個人的には「毒入りカップ麺事件」を思い出します。錯綜する謎と、大胆不敵なシンプル・イズ・ベスト。
「平山明神山」も「人狼ゲーム」も惨敗したので、今回こそは、読者への挑戦に必ずリベンジします。