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[良い点]
騎士が魔人となってしまった魔騎士の回となり、リランの語り口が変わりましたね……。
極力感情を排したような。
その抑えられた文章がいっそう、騎士リランの心情を表しているかのようで、胸に迫りました。

この回で終わるのだなぁ、というのが、騎士魔人紳士録が単純な紹介で終わらず、またわくわくするだけの図録に留まらず。
魔人との戦いが決して興行ではなく、生死と名誉とをかけた、真摯なものであったのだと再確認させられた気がします。

単純な人物(?)紹介ではなく、読み物としておもしろく、その上で資料としてもわかりやすく、新たな発見もあり、『騎士ユリウスの文通』の総まとめとして、感慨深かったです。
[一言]
振り返って改めて、魅力的なキャラクターばかりでした!
またどこかで彼等の物語を拝読できたら嬉しいです。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月23日 21時31分
ありがとうございます。
こんなところまで読んでいただいて、丁寧な感想をいただけて本当に嬉しいです。恋愛ジャンルだというのに、実はヒーローものの文脈で物語を綴っていました。騎士が仮面ライダーで、魔人が怪人、というイメージで……
なので、怪人図鑑まで書いて完成かな、と。恋愛ジャンルにはあるまじき添付資料ができてしまいました。

こちらこそ、空原様の感想で改めて気付かされたことも多く、とても励みになりました。ありがとうございました!
またどこかでずんぐりとした騎士が歩いている物語を見付けたら、ぜひお読みいただければ!
[良い点]
ナーセリ王の勇猛さ、ナーセリの騎士たちが忠誠を集めるに足る御仁であることがよくわかるエピソードだなぁ、と。
今の玉座にある王も風格がありますが、王子であった頃のナーセリ王も、これまたカッコよかったんだろうなぁ、と偲ばれます。

魔人『詩人』については、意味のある言葉を吐いてくれたおかげで、魔人とはなんぞや、という不可思議に触れてくれるような存在だったなぁ、とシミジミ。
読者として、その深みに触れる機会を得られた代償として、亡くした騎士達の存在は、あまりに大きかったですが。

魅力的な魔人でした。

アーガ、ラザ、テンバー。
特に私個人的にはテンバーなのですが、贔屓にしていたテンバーという騎士の命が、この魔人の前に失われたという悲しさはあるのに、しかし魔人『詩人』を恨みには思わず、憎しみは感じないです。

もっと戦いが見たかったような、そんな心地にまでなる魔人でした。
[気になる点]
>再度“北風”討伐

記録としてはそうなるんですよね……。
過去にあったことというのは、現代伝わるもののうち、どれほど事実が歪曲されているのかなぁ、なんてことを思ったりしました。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月23日 20時54分
ありがとうございます。
ガチムチマッチョの王様でした。
魔王“詩人”は私も気に入っている魔人でして。邪悪というよりも、「意思を持つ災害」みたいなイメージで書きました。空原さまにも気に入っていただけて良かった。
[良い点]
改めてリランが、魔人との戦いについて解説をしてくれるおかげで、本編を思い出すのと共に、その戦いについて、より理解が深まります。

蟷螂についてリランが語り、そして声を大きく同情を集めることを好みそうにないリランの言葉

>今でもこいつとの戦いは、時々夢に見るよ。

これは重く響きます。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月23日 20時10分
ありがとうございます。
恋愛ジャンルということを意識して、本編の戦闘シーンは最後のラクレウス以外はあれでもできるだけさらっと書くことを心掛けていました(多分ジャンルをハイファンタジーにしていたら魔人も騎士もあと三倍くらい登場して、魔人が組織化して魔王以外の幹部みたいなのとか出てきたかもしれません)。読み返してみると、それくらいの塩梅でちょうどよかったなあと思います。
[良い点]
あー!
そんなやついた!と思いながら拝読して、そしてテンバー(´;ω;`)

魔人の章となった途端、どことなくナントカ図鑑みたいな様相を呈してきたような……。
あるいはコレクションするカードの類。
昔のアニメで、最後(かな?)に、怪人だか敵役だかの紹介みたいなコーナー……コーナーかなぁ……があったような。

そんな懐かしい気持ちになりました。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月23日 20時05分
ありがとうございます。
怪人図鑑、いいですよね! 子供のころ大好きでした。
私は敵の「組織」に萌えるたちでしたので、単品怪獣の多いウルトラマンよりも戦隊とかライダーとかの方が好きでした。
[良い点]
あらあら♡
まあまあ♡

なんでしょう。この二人のやり取りは……。
拝読していて、ニヤニヤしてしまうような、それでいて小っ恥ずかしいような、妙な心地になりました。

なんというか、一人前の男として相手を尊重ひながらも、少年らしい心で互いに相対しているような。
うまく言えないのですが、瑞々しさを感じました。
[気になる点]
>奥方に、リランのどこが良くて夫婦になったのか聞いてみたい

うんうんうんうん!
是非ともノロけまくってほしい!!!!

>私もリランの良いところをいくつも挙げるつもり

夫にこんな友人、同僚がいると知れれば、めっちゃくちゃ嬉しくて幸せでしょうね。
そして夫のいいところを分かち合いたいだろうなぁ。
いいなぁ。
[一言]
ユリウスの手紙でツッコミたいところは、ほとんど全部、リランがツッコんでくれました。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月20日 22時28分
ありがとうございます。
自分の仕事を全部リランに丸投げしたナーセリ第一の騎士の唯一の仕事がこれです。
ユリウスはリランのことを信頼しているし、大好きなんでしょうね。そんな感情が空原さまにも伝わっていたのであれば、何よりです……
ユリウスとラーシャ(リランの奥さん)が再会したら、どっちがたくさんリランのいいところを言えるか勝負みたいになってリランが渋い顔をしそうです。
突っ込みどころはリランが全部網羅しておりましたか、よかった!
[良い点]
一つ一つのエピソードについて、ああ、あのときの騎士か、と思い出し、これは読み返したくなりますね。
ユリウス本編においては、さほど目立った出番の騎士ではなかったかもしれませんが、こうひて一人一人にスポットをあててみれば、なるほど彼等は懸命に生き、為すべきことを為そうと最善を尽くしていたのだと。

誰もが生きていたのだなぁ、と改めて感じます。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月20日 22時19分
ありがとうございます。
地味な騎士たちの部分にまで感想をいただいて……恐縮です。
ああ、こんな人いたね、程度に思い出していただければ……
[良い点]
>ずっと変わらずに力を発揮し続ける

何事においても、これは本当に難しく、称賛されるべきことだと思いますが、それが騎士とあっては、他の平和な事柄より比較にならないほど難しいことだろうと思います。
こういったことを、しっかりと取り上げ、地に足のついた表現でラザの偉業を称え、認められるリラン、かっこいい。

あれっ。
ラザの話では……。

そしてコキアスの話となり、他国の騎士であるがためか、なんとなくリランのコキアスの扱いについて、やや遠慮が見えるというか、距離を感じるような気がしました。
気の所為かもしれません。

コキアスを認めてはいるとのの、どことなく懐に入り込んで忌憚なくアレコレ言う、というのとは違うなぁ、みたいな感じで。
コキアスというシエラの騎士を認め、大まかなくくりでいえば仲間、なんだけど、やっぱりちょっと違う、みたいな感じ。

リランから見たコキアスって、こういう風なのだなぁと興味深かったです。

コキアスについては、是非ともルイサに語ってほしいですね……。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月20日 22時13分
ありがとうございます。
現役バリバリのリランだったらラザの地味な功績は一顧だにしなかったかもしれません。片目になって逆に見えてきたものも多いのだと思います。
コキアスについての書きぶりは、そうですね。ナーセリの騎士たちほどあけすけな評価ではないかもしれません。尊敬すべき仲間ではあるけれど、やっぱり他国の騎士であることに違いはないわけで。
ルイサに語らせたら、それはもう長々と語るかもしれません……
[良い点]
テンバーは最初から最後まで、飄々として掴みどころのない、でもとてつもなく魅力的な騎士だったなぁ、と改めて思います。
実際、鬱陶しく感じるほどに女性からチヤホヤされたら、テンバーはどうしたのだろうか。
器用に捌いたのかな。
既に旅立ってしまった彼について、こうだったら、ああだったら、というのは切ないです。
しかしリランの語り口が切ないながらも心温まるような感があり、惜しむばかりでなく、天寿をまっとうしたのだ、という感想もあります。

>おそらく生きては帰れぬ、と細君にだけは言い残したそうだ

これは、つらい。
アーガの心情というより、この台詞を受け止めたときの奥方の衝撃について、どうしても考えてしまいます。
希望の欠片すら残してくれないのか、と絶望し、狂いたくなりそう。
子供がいるから、狂うことも許されませんが。
アーガ、酷い夫です……。
弱音を吐ける奥様の存在は、アーガにとっては救いかもしれませんが、奥様にとっては地獄なのでは……。
騎士の妻とは、どれほど強くなければいけないのでしょう。
結婚した始めから、夫は伴侶でありながらも、その命のほとんどが伴侶ではあらず、と覚悟しなければいけないのでしょうね…。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月20日 21時33分
ありがとうございます。
テンバー、実際にもてたらどうなったんでしょうね。色んな女性にいい顔して修羅場になっちゃって、王都に帰れなくなって、そのくせ平然と魔人討伐の地方巡業に出かけたりするかもしれません。
アーガの奥さんは、いや他の騎士の奥さんもでしょうが、つらいでしょうね。言い方が難しいですが、騎士が騎士であることに誇りを持つように、騎士の妻も騎士の妻であることに誇りを持つ、そういう風に己を律していくしかない、そんな時代なんだと思います。
[良い点]
>他国の騎士との共闘を好かぬ

ああ、リランらしいなぁ、なんて勝手な感想を抱きました。
こういった細やかな描写がキャラクターらしさを紡いでいるのだなぁ、とか。

拝読していて、自分が当初イメージしたキャラクター像と、作者さまがその後物語が進むにつれて変化する可能性のあるキャラクター像とがブレないというのは、とても心地よいものです。

書き始める前に、物語進行のための使い捨てのキャラクターではなく、しっかりとリランという人間が出来上がっているからなんでしょうね。
本当に魅力的です。

ラクレウスを語る回でリランを語ってどうするんだ、ですが。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月19日 20時58分
ありがとうございます。
リランは割と身内びいきというか、外の人間に対しては最初冷たいところがあるちょっととっつきづらい男なんだと思います。
コキアスのように親しくなれば、他国の騎士といっても隔てなく付き合ってくれるので最初の壁だけなのでしょうが。
そんなリランでさえ、一緒に戦ってもいいな、と思わせるラクレウスの懐の深さ、というところで。えへへ。
[良い点]
王様!
やっぱり伝説的人物だった!
かっこいい!

実力のある覇者というのはいいですね。
ただ玉座にしがみついているだけの愚者もまた、その滑稽さが味わい深くはありますが。

そしてもう。
ユリウスの話となったとたん、うふふ、とニヤニヤしてしまいました。
ああ、本当にリランってば、決めるときは決める人ですね。
なんだかこう、拝読しながら口元が自然にゆるんでしまいました。
[気になる点]
ジャム。
なぜその台詞を取り上げた……。
[一言]
リランとユリウスの絆、その繋がりをひしひしと感じました。
  • 投稿者: 空原海
  • 2022年 12月19日 20時50分
ありがとうございます。
そうなんです、ナーセリ王は生粋の武人……だからあの国は脳筋国家なんですね。隣のシエラも大概ですが。
何だかんだ言ってもリランはユリウスが大好きですからね。筆が進んだことでしょう。
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