感想一覧
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[良い点]
お久しぶりです。代表作読ませていただきました。といってもまだ前半も前半ですが。
冒頭から引き込まれますね。どこか狂気を帯びた宴会の様子を描写しておきながら、それについての詳細は後回しにし、まず事件後の主人公を描く。いったい主人公はどんな体験をしたのか。読者が一番気になっている情報をじらしにじらしておきながら、事件のあらましを小出しにする語り口は軽妙で、読んでいて退屈することもありません。
非常に文章力が高いと感じました。
[気になる点]
偶然私も最近、本作でいうところのウラシマ現象を題材にした話を書きました。内容が被っていなければいいのですが。(ここまで読んだ限りではおそらく大丈夫だと思います)
お久しぶりです。代表作読ませていただきました。といってもまだ前半も前半ですが。
冒頭から引き込まれますね。どこか狂気を帯びた宴会の様子を描写しておきながら、それについての詳細は後回しにし、まず事件後の主人公を描く。いったい主人公はどんな体験をしたのか。読者が一番気になっている情報をじらしにじらしておきながら、事件のあらましを小出しにする語り口は軽妙で、読んでいて退屈することもありません。
非常に文章力が高いと感じました。
[気になる点]
偶然私も最近、本作でいうところのウラシマ現象を題材にした話を書きました。内容が被っていなければいいのですが。(ここまで読んだ限りではおそらく大丈夫だと思います)
エピソード3
返信が遅れて申し訳ありません。
年度末の忙しさに今まで疲労困憊し、最近まで創作活動どころではありませんでした。毎年この時期はサイレント状態でして……。
いまだリアルの仕事は多忙ですが、ピークは越えています(そういう職場なのです)。まずは短いのを投稿して、ぼちぼちエンジンを温めていこうかと。夏ホラーで完全復帰したいですね。
本作は映画『インターステラー』でもウラシマ効果が表現されていたように、現代の浦島太郎を描いてみたいという案のもと、2022年の夏のホラーのお題目である『ラジオ』と絡めてみた意欲作のつもりです。
けれど今読み返すと、前半はいい流れなのですが、中盤は息切れし、やや冗長だったかもしれません。
異界の先にある『龍宮城』は意外性あると思いますが……。
このたびはお読みいただき、ありがとうございました!
年度末の忙しさに今まで疲労困憊し、最近まで創作活動どころではありませんでした。毎年この時期はサイレント状態でして……。
いまだリアルの仕事は多忙ですが、ピークは越えています(そういう職場なのです)。まずは短いのを投稿して、ぼちぼちエンジンを温めていこうかと。夏ホラーで完全復帰したいですね。
本作は映画『インターステラー』でもウラシマ効果が表現されていたように、現代の浦島太郎を描いてみたいという案のもと、2022年の夏のホラーのお題目である『ラジオ』と絡めてみた意欲作のつもりです。
けれど今読み返すと、前半はいい流れなのですが、中盤は息切れし、やや冗長だったかもしれません。
異界の先にある『龍宮城』は意外性あると思いますが……。
このたびはお読みいただき、ありがとうございました!
- 尾妻 和宥
- 2024年 05月04日 17時21分
[一言]
始めて流し読みしました
他の作品感想書きましたが
横溝正史より西村寿行に近いような気がしました
私はスマホ専用なので1ページが少し長めに感じますが
パソコン利用なら気にならないのでしょう
(;^ω^)
始めて流し読みしました
他の作品感想書きましたが
横溝正史より西村寿行に近いような気がしました
私はスマホ専用なので1ページが少し長めに感じますが
パソコン利用なら気にならないのでしょう
(;^ω^)
- 投稿者: 彷徨(さすらい)のJOKER
- 2023年 08月05日 16時18分
エピソード17
彷徨(さすらい)のリベンジャー(JOKERモドキ)さん、感想ありがとうございます。
あいにく西村寿行とは縁がありませんでした。どちらかというと、リベンジャーさんもご存知の、大薮春彦なら多大な影響を受けましたが……。
いつか機会があれば、尾妻版『野獣死すべし』『蘇える金狼』『唇に微笑 心に拳銃』に挑戦してみたいところです。
>私はスマホ専用なので1ページが少し長めに感じますが
ひとつのセンテンスがやや長い傾向があるので、そう感じるのでしょう。検討してみます。
あいにく西村寿行とは縁がありませんでした。どちらかというと、リベンジャーさんもご存知の、大薮春彦なら多大な影響を受けましたが……。
いつか機会があれば、尾妻版『野獣死すべし』『蘇える金狼』『唇に微笑 心に拳銃』に挑戦してみたいところです。
>私はスマホ専用なので1ページが少し長めに感じますが
ひとつのセンテンスがやや長い傾向があるので、そう感じるのでしょう。検討してみます。
- 尾妻 和宥
- 2023年 08月05日 18時13分
[良い点]
書き方含め、助教説明の列挙とその引き出しの多さに感銘。参考になる部分だらけなのに出来ないレベルの高さを理解できるだけにちょっと悔しい
自分もこんな風に書いてみたい、そろそろサボらずに書くか! そんな気分にさせてくれる
[気になる点]
なろう向きじゃないからpt低いけど気にせずエタらず続けて欲しいかな・・・って気にするような人柄ではないのは文章から伝わってくるから生存報告的な更新だと思って読んでます
[一言]
自費出版したら? 買いますよ
書き方含め、助教説明の列挙とその引き出しの多さに感銘。参考になる部分だらけなのに出来ないレベルの高さを理解できるだけにちょっと悔しい
自分もこんな風に書いてみたい、そろそろサボらずに書くか! そんな気分にさせてくれる
[気になる点]
なろう向きじゃないからpt低いけど気にせずエタらず続けて欲しいかな・・・って気にするような人柄ではないのは文章から伝わってくるから生存報告的な更新だと思って読んでます
[一言]
自費出版したら? 買いますよ
- 投稿者: 魔道士
- 2023年 03月01日 09時54分
魔道士さん、感想ありがとうございます。
じょっ、助教説明……? なんのことやらさっぱりですぅ^^;
引き出しは多いのでしょうか? 異様に偏った引き出しですが。
>自分もこんな風に書いてみたい、そろそろサボらずに書くか! そんな気分にさせてくれる
千里の道も一歩から。サボっていては上達しません。リアルの仕事が忙しくても、せめて名著でもしこしこ筆写して研鑽に励むべきです。
>なろう向きじゃないからpt低いけど気にせずエタらず続けて欲しいかな・・・って気にするような人柄ではないのは文章から伝わってくる
なぜ気にしない人柄特有の文章だと決めつけるのですか? もしかして喉から手が出るほどptが欲しくて、夜ごと涙で枕を濡らしているかもしれないのに……。
>自費出版したら?
いろいろトラブルも多い文芸社で見積してもらったら、びっくらこいたことがあります。
ライトノベル系ではなく、せめて文芸寄りのコンテストにでも送るべきなのに、いささかモチベーションが足りません。機会があれば挑戦したいと思います。
いずれにせよ、お読みいただきありがとうございました^^
じょっ、助教説明……? なんのことやらさっぱりですぅ^^;
引き出しは多いのでしょうか? 異様に偏った引き出しですが。
>自分もこんな風に書いてみたい、そろそろサボらずに書くか! そんな気分にさせてくれる
千里の道も一歩から。サボっていては上達しません。リアルの仕事が忙しくても、せめて名著でもしこしこ筆写して研鑽に励むべきです。
>なろう向きじゃないからpt低いけど気にせずエタらず続けて欲しいかな・・・って気にするような人柄ではないのは文章から伝わってくる
なぜ気にしない人柄特有の文章だと決めつけるのですか? もしかして喉から手が出るほどptが欲しくて、夜ごと涙で枕を濡らしているかもしれないのに……。
>自費出版したら?
いろいろトラブルも多い文芸社で見積してもらったら、びっくらこいたことがあります。
ライトノベル系ではなく、せめて文芸寄りのコンテストにでも送るべきなのに、いささかモチベーションが足りません。機会があれば挑戦したいと思います。
いずれにせよ、お読みいただきありがとうございました^^
- 尾妻 和宥
- 2023年 03月04日 16時25分
[一言]
こんばんは、つぶらやこーらです。
作品、拝読いたしました。
30年を時を経ての元彼女との再会、その変わりようの心痛は想像にあまりありました。
そして島にいる女たちの姿……イテテテ……!
ピンポイントで奪われる例は民話などでもちらほら見受けられますが、ヴァギナ・デンタタはより男性の本能的な恐怖を沸き立たせてしまいますね。
ややもすれば、どこかに転がるかもしれない不思議なきっかけ。
それをどのように受け止めていくか、私たちにかかっている。
それこそ、let it beですね。
興味深く読ませていただきました。
こんばんは、つぶらやこーらです。
作品、拝読いたしました。
30年を時を経ての元彼女との再会、その変わりようの心痛は想像にあまりありました。
そして島にいる女たちの姿……イテテテ……!
ピンポイントで奪われる例は民話などでもちらほら見受けられますが、ヴァギナ・デンタタはより男性の本能的な恐怖を沸き立たせてしまいますね。
ややもすれば、どこかに転がるかもしれない不思議なきっかけ。
それをどのように受け止めていくか、私たちにかかっている。
それこそ、let it beですね。
興味深く読ませていただきました。
エピソード17
つぶらやこーらさん、感想ありがとうございます!
現代の浦島太郎を表現するにあたり、あらかじめこう設定しました。
――唯一の頼みの綱である恋人が老いているばかりだけでなく、主人公のことをよく憶えていないこと。しかも直接口にされることほど酷なことはありますまい。主観ですが、人の記憶から忘れ去られることの方がホラーだと思います。
総じて男は失恋しても過去ばかりふり返りがちですが、女は潔く吹っ切れ、前を向いて進むもの。その違いを描きたかったのです。
作中、言及しているように現代の浦島太郎というと、横井さん小野田さんのエピソードを思い出さずにはいられませんでした。
他にも2002年の小泉元首相が拉致被害者である5人を帰国させた件や、昔を遡れば、1785年、土佐の船乗り長平たち5人を乗せた船が漂流し、伊豆諸島の鳥島にたどり着きサバイバル。そこから約13年ぶりに奇跡的に帰国した話も絡めたかったのですが、いささか詰め込みすぎなうえ、物語がピンボケしてしまうのでカットしました。
Vagina dentataは前々から書きたいネタでした。運営にダメ出しされる恐れもありますが。
比喩表現として、『ヤツメウナギの口を思わせた』云々も用意しておりました。ヤツメウナギ……魚類にして、あんな怖い顔はありません。
還るべきところに還っていった三村君に幸あれ、ですね^^
現代の浦島太郎を表現するにあたり、あらかじめこう設定しました。
――唯一の頼みの綱である恋人が老いているばかりだけでなく、主人公のことをよく憶えていないこと。しかも直接口にされることほど酷なことはありますまい。主観ですが、人の記憶から忘れ去られることの方がホラーだと思います。
総じて男は失恋しても過去ばかりふり返りがちですが、女は潔く吹っ切れ、前を向いて進むもの。その違いを描きたかったのです。
作中、言及しているように現代の浦島太郎というと、横井さん小野田さんのエピソードを思い出さずにはいられませんでした。
他にも2002年の小泉元首相が拉致被害者である5人を帰国させた件や、昔を遡れば、1785年、土佐の船乗り長平たち5人を乗せた船が漂流し、伊豆諸島の鳥島にたどり着きサバイバル。そこから約13年ぶりに奇跡的に帰国した話も絡めたかったのですが、いささか詰め込みすぎなうえ、物語がピンボケしてしまうのでカットしました。
Vagina dentataは前々から書きたいネタでした。運営にダメ出しされる恐れもありますが。
比喩表現として、『ヤツメウナギの口を思わせた』云々も用意しておりました。ヤツメウナギ……魚類にして、あんな怖い顔はありません。
還るべきところに還っていった三村君に幸あれ、ですね^^
- 尾妻 和宥
- 2022年 09月06日 07時06分
[一言]
三村さんに何が起きたのか……は冒頭で明かされているのですが、現代版浦島太郎ということで、どのように展開していくのだろうと面白く読ませていただきました。
そこにラジオのパーソナリティがリスナーが関わっていくと言う展開で、ラジオのお題を効果的に使われているなぁと思いました。
それぞれの登場人物に味があり、背景があり、本当にいそうと物語にどんどん引き込まれました。
他の方の感想の返信にて、帳尻合わせは分かったのですが(私はてっきり人魚姫のように「生還」という魔法が解けて、あぶくになっちゃったのかと思ってしまいました)、玉手箱を開けてしまったと言うことですが、彼のせいで他の方の玉手箱も空いてしまったのでしょうか? そこが気になりました。
それにしても、痛そうです。よく海に入って泳げたなぁと……。擦り傷でも塩水に入ると染みて痛いのに……。あと、血に誘われてサメが来なくて良かったなぁと……。ご無事で何よりでした。
テンポ良く進む答えあわせのようなおとぎ話。素敵なホラーをありがとうございました!
三村さんに何が起きたのか……は冒頭で明かされているのですが、現代版浦島太郎ということで、どのように展開していくのだろうと面白く読ませていただきました。
そこにラジオのパーソナリティがリスナーが関わっていくと言う展開で、ラジオのお題を効果的に使われているなぁと思いました。
それぞれの登場人物に味があり、背景があり、本当にいそうと物語にどんどん引き込まれました。
他の方の感想の返信にて、帳尻合わせは分かったのですが(私はてっきり人魚姫のように「生還」という魔法が解けて、あぶくになっちゃったのかと思ってしまいました)、玉手箱を開けてしまったと言うことですが、彼のせいで他の方の玉手箱も空いてしまったのでしょうか? そこが気になりました。
それにしても、痛そうです。よく海に入って泳げたなぁと……。擦り傷でも塩水に入ると染みて痛いのに……。あと、血に誘われてサメが来なくて良かったなぁと……。ご無事で何よりでした。
テンポ良く進む答えあわせのようなおとぎ話。素敵なホラーをありがとうございました!
瑞月風花さん、感想ありがとうございます!
本作を書くにあたり、1つの『縛り』を課しました。地の文で、徹底して状況を説明しないことです。
むしろラジオ放送によって客観的に聞かされ、三村がいかに異常事態に巻き込まれたかを知り、愕然とさせることに重きをおきました。
リアリティの観点からすれば、いくらディスクジョッキーの大泉が、『ハイボールを一杯引っかけたような軽薄なノリ』で放送しているとはいえ、メディアの人間が特定の事件・事故を、推測で、さも井戸端会議のように議論するのはあり得ないと思います。間違いなくプロデューサーからダメ出しを食らいます。スポンサーがご立腹されることでしょう。
なにかと批判の多いテレビ業界も、そのへんは徹底されているはず。
日曜朝6時30分から7時まで放送している、フジ系列である関西テレビ『カンテレ通信』(中部地方出身なもので……)で解説しているのを観たことがあります。
ですので、本作のラジオ番組はあり得ないっちゃあり得ない。まあ、エンターテイメントとして割り切っていただければ幸いというわけです。
>それぞれの登場人物に味があり、背景があり、本当にいそうと物語にどんどん引き込まれました。
嬉しいお言葉。光栄であります。
>彼のせいで他の方の玉手箱も空いてしまったのでしょうか? そこが気になりました。
島での秘密をしゃべった場合に限り、だと思います。黙っておいた方が長生きできるのかと。
>それにしても、痛そうです。よく海に入って泳げたなぁと……。
そりゃもう、必死のパッチですって。
>血に誘われてサメが来なくて良かったなぁと……。
迂闊でした。熊本県の八代海にサメは……しっかり棲息しているようですね^^;
きっと男たちは漂流物の縄やらナイロンを細く解いて、それで縛って血止めしてから泳いだにちがいない。きっとそうだと思います。全欠損の人の場合だと、アダムとイブみたくイチジクの葉をくっつけたにちがいない。きっとそうだ!
……今さらその描写を足すのも野暮かと思うので、このままにしておきます。
何はともあれ、きっちり読んでいただき、ありがとうございます^^
本作を書くにあたり、1つの『縛り』を課しました。地の文で、徹底して状況を説明しないことです。
むしろラジオ放送によって客観的に聞かされ、三村がいかに異常事態に巻き込まれたかを知り、愕然とさせることに重きをおきました。
リアリティの観点からすれば、いくらディスクジョッキーの大泉が、『ハイボールを一杯引っかけたような軽薄なノリ』で放送しているとはいえ、メディアの人間が特定の事件・事故を、推測で、さも井戸端会議のように議論するのはあり得ないと思います。間違いなくプロデューサーからダメ出しを食らいます。スポンサーがご立腹されることでしょう。
なにかと批判の多いテレビ業界も、そのへんは徹底されているはず。
日曜朝6時30分から7時まで放送している、フジ系列である関西テレビ『カンテレ通信』(中部地方出身なもので……)で解説しているのを観たことがあります。
ですので、本作のラジオ番組はあり得ないっちゃあり得ない。まあ、エンターテイメントとして割り切っていただければ幸いというわけです。
>それぞれの登場人物に味があり、背景があり、本当にいそうと物語にどんどん引き込まれました。
嬉しいお言葉。光栄であります。
>彼のせいで他の方の玉手箱も空いてしまったのでしょうか? そこが気になりました。
島での秘密をしゃべった場合に限り、だと思います。黙っておいた方が長生きできるのかと。
>それにしても、痛そうです。よく海に入って泳げたなぁと……。
そりゃもう、必死のパッチですって。
>血に誘われてサメが来なくて良かったなぁと……。
迂闊でした。熊本県の八代海にサメは……しっかり棲息しているようですね^^;
きっと男たちは漂流物の縄やらナイロンを細く解いて、それで縛って血止めしてから泳いだにちがいない。きっとそうだと思います。全欠損の人の場合だと、アダムとイブみたくイチジクの葉をくっつけたにちがいない。きっとそうだ!
……今さらその描写を足すのも野暮かと思うので、このままにしておきます。
何はともあれ、きっちり読んでいただき、ありがとうございます^^
- 尾妻 和宥
- 2022年 08月27日 20時42分
[良い点]
またマイナーなテーマに挑戦されたことでしょうか
面食らいますよね
[気になる点]
多分、書きたかったテーマのは異なるのでそれを指摘するのは無粋なのでしょうな……
結局のところ、あれはなんだったのか、なにかしたかったのか、どうして主人公はああなってしまったのか、が気になるところです
そんな話がありました、だと恐怖が半減な気もするのです(個人的な意見です)。読んでいる我々に波及するぞ、って仕掛けが欲しかった気もするのですよね。
後、細かな話で恐縮ですが、ラスト前、主人公がラジオ局に入るのを見送るヒロインのシーンでよくある、『それが彼をみる云々』フレーズを入れられてますが、あれの意義が気になった。ラストの唐突感を軽減されようとしたのでしょうか?
だとしたら、少し、直接的すぎたようにも感じました。まあ、個人的に『それが~』フレーズが嫌いなだけなのかもしれませんが……
[一言]
前半のドライブとラジオのくだりはリアリティーと緊張感があり、感心しました。
また、最初に記しましたがテーマがユニークだと思います。今後もこの路線をつきすすんでもらいたいと思います。
頑張ってください。
またマイナーなテーマに挑戦されたことでしょうか
面食らいますよね
[気になる点]
多分、書きたかったテーマのは異なるのでそれを指摘するのは無粋なのでしょうな……
結局のところ、あれはなんだったのか、なにかしたかったのか、どうして主人公はああなってしまったのか、が気になるところです
そんな話がありました、だと恐怖が半減な気もするのです(個人的な意見です)。読んでいる我々に波及するぞ、って仕掛けが欲しかった気もするのですよね。
後、細かな話で恐縮ですが、ラスト前、主人公がラジオ局に入るのを見送るヒロインのシーンでよくある、『それが彼をみる云々』フレーズを入れられてますが、あれの意義が気になった。ラストの唐突感を軽減されようとしたのでしょうか?
だとしたら、少し、直接的すぎたようにも感じました。まあ、個人的に『それが~』フレーズが嫌いなだけなのかもしれませんが……
[一言]
前半のドライブとラジオのくだりはリアリティーと緊張感があり、感心しました。
また、最初に記しましたがテーマがユニークだと思います。今後もこの路線をつきすすんでもらいたいと思います。
頑張ってください。
風風風虱さん、感想ありがとうございます!
あえてテーマ『ラジオ』に、サブテーマ『浦島太郎』を組み合わせたのは、単体『ラジオ』だと、必ず没個性に埋もれてしまうにちがいないと想定したからです。
夏のホラー企画参加作品を片っ端からお読みになってください。案の定、よほどの技量がない限り、似たり寄ったりの作風になってしまっているような気がします。
それにしても幽霊ネタのなんと多いこと。いつからホラー=幽霊(怪談)となったのでしょうか? 良くも悪くも『リング』と『呪怨』の功罪は大きく、嘆かわしくすら感じます。
個人的には、幽霊を出すのはあまりにも安直すぎる。僕は極力、幽霊モノは避けているつもりです(過去作に例外もありますが)。
そこから独自性を出すには、いわゆる三題噺みたく、別のテーマを合体させる(デメリットとして長くなってしまうきらいはありますが)しかありますまい。
もうお気づきかと思いますが、本作のみならず、僕の過去の夏ホラーは、同じ手法で作っています。
テーマから逸脱してしまったのではないかというツッコミは言いなさるな^^;
プロ作家によるホラーアンソロジーである井上雅彦監修の『異形コレクション』でさえ、ひとつのお題目に対し、「これ、テーマから逸れてるんとちゃうか?」みたいな作品はいくらでもあります。
プロといえど、いかに他の人と被らないように苦心しています。よって本作も許容範囲内かと。
むしろみなさんはテーマ『ラジオ』に固執しすぎているような気がします。どうせ参加するからには、もっと意外性ある、ぶっ飛んだものを生み出すべきです。
>結局のところ、あれはなんだったのか、なにかしたかったのか。
『丹後国風土記』版の浦島太郎だと、『浦島太郎は龍宮城で乙姫と契りを交わす』とあります。
すなわち児童文学では表現するのも憚れるほど、濃密な性の交渉であるとされています。必然、現代ホラーに焼き直すと、こんな描写になったというわけです。
……と言いながら、『Vagina dentata』をネタとして使いたかったからです(運営からレッドカードを突き付けられる恐れはありますが)。
なにがしたかったのか。女たちの狙いはなんだったのか?――これに関しては、参考文献の『PDF見るなの禁止 ―説話における禁忌の役割について― 景山 史織(山 愛美ゼミ)』に、やんわりヒントが隠されています。作中、感じられなかったとすれば、僕の表現力、筆力が足りなかっただけです。これも不徳の致すところ。
>どうして主人公はああなってしまったのか、
三村はなぜ消えてしまったのか?――島での秘密をしゃべることで、止まっていた三村の『時』が動き出しました。
彼は正常な時間軸で30年生きていれば真智子と同じ56歳になっていたのですが、人の寿命は時として若くして尽きてしまう例がいるように、実は三村は短命だったという設定。
病死か事故死か、あるいは自殺とまでは設定しておりませんでしたが。
それでスイッチが入ったとたん、衣服を残して存在が消えてしまったというオチ。
文字どおり浦島太郎が玉手箱を開けて、一瞬にして老人に変わり果ててしまったとは別に、『時の帳尻合わせ』が起きたのだと思います。
あえて本作で老人に変えてしまうのはあざとい。こんな形で辞退していただいたというわけです。
一度きりの過ちに、いくらなんでも惨い仕打ちだと作者としても心苦しく思いましたが、他に名案が浮かばなかった……。
僕は、人の運命とは、『予定調和』が存在すると思っております。
ほんのささいな事象すべてまでとは言いませんが、人生の決定的な運命の分かれ目であったり、畢竟、死そのものは、ある程度決められているのではないかという考えを持っております。むろん、努力によって軌道修正できる柔軟性はあると思いたいですが。
飛行機事故で亡くなる方は、あらかじめ定められているのではないか。→何に?
>――結局、真智子にとって、それが三村を見たのが最後の姿となった。
これについてですが、もろにチャンドラーの影響です。『長いお別れ』の最後の地の文。わりと好きなフレーズなのです。いささか浅はかな流用でしたな^^;
今さら言うまでもないと思いますが、僕の好むテーマは『浦島太郎』(本作)、『見るなの座敷』(【見たら死ぬ!】海難法師~)、『安珍清姫』(日高川という名の~)、『とうせん坊』(〆谷集落~)、『龍の淵』(松茸が生える在り処~)……と、『まんが日本昔ばなし』の題材ばかりです。あれは民俗学の基礎にして、使えそうなネタの宝庫なのです。いくらでも現代風にアレンジすることができます。
……以上、長々とした解説になりましたが、お読みいただきありがとうございました^^
あえてテーマ『ラジオ』に、サブテーマ『浦島太郎』を組み合わせたのは、単体『ラジオ』だと、必ず没個性に埋もれてしまうにちがいないと想定したからです。
夏のホラー企画参加作品を片っ端からお読みになってください。案の定、よほどの技量がない限り、似たり寄ったりの作風になってしまっているような気がします。
それにしても幽霊ネタのなんと多いこと。いつからホラー=幽霊(怪談)となったのでしょうか? 良くも悪くも『リング』と『呪怨』の功罪は大きく、嘆かわしくすら感じます。
個人的には、幽霊を出すのはあまりにも安直すぎる。僕は極力、幽霊モノは避けているつもりです(過去作に例外もありますが)。
そこから独自性を出すには、いわゆる三題噺みたく、別のテーマを合体させる(デメリットとして長くなってしまうきらいはありますが)しかありますまい。
もうお気づきかと思いますが、本作のみならず、僕の過去の夏ホラーは、同じ手法で作っています。
テーマから逸脱してしまったのではないかというツッコミは言いなさるな^^;
プロ作家によるホラーアンソロジーである井上雅彦監修の『異形コレクション』でさえ、ひとつのお題目に対し、「これ、テーマから逸れてるんとちゃうか?」みたいな作品はいくらでもあります。
プロといえど、いかに他の人と被らないように苦心しています。よって本作も許容範囲内かと。
むしろみなさんはテーマ『ラジオ』に固執しすぎているような気がします。どうせ参加するからには、もっと意外性ある、ぶっ飛んだものを生み出すべきです。
>結局のところ、あれはなんだったのか、なにかしたかったのか。
『丹後国風土記』版の浦島太郎だと、『浦島太郎は龍宮城で乙姫と契りを交わす』とあります。
すなわち児童文学では表現するのも憚れるほど、濃密な性の交渉であるとされています。必然、現代ホラーに焼き直すと、こんな描写になったというわけです。
……と言いながら、『Vagina dentata』をネタとして使いたかったからです(運営からレッドカードを突き付けられる恐れはありますが)。
なにがしたかったのか。女たちの狙いはなんだったのか?――これに関しては、参考文献の『PDF見るなの禁止 ―説話における禁忌の役割について― 景山 史織(山 愛美ゼミ)』に、やんわりヒントが隠されています。作中、感じられなかったとすれば、僕の表現力、筆力が足りなかっただけです。これも不徳の致すところ。
>どうして主人公はああなってしまったのか、
三村はなぜ消えてしまったのか?――島での秘密をしゃべることで、止まっていた三村の『時』が動き出しました。
彼は正常な時間軸で30年生きていれば真智子と同じ56歳になっていたのですが、人の寿命は時として若くして尽きてしまう例がいるように、実は三村は短命だったという設定。
病死か事故死か、あるいは自殺とまでは設定しておりませんでしたが。
それでスイッチが入ったとたん、衣服を残して存在が消えてしまったというオチ。
文字どおり浦島太郎が玉手箱を開けて、一瞬にして老人に変わり果ててしまったとは別に、『時の帳尻合わせ』が起きたのだと思います。
あえて本作で老人に変えてしまうのはあざとい。こんな形で辞退していただいたというわけです。
一度きりの過ちに、いくらなんでも惨い仕打ちだと作者としても心苦しく思いましたが、他に名案が浮かばなかった……。
僕は、人の運命とは、『予定調和』が存在すると思っております。
ほんのささいな事象すべてまでとは言いませんが、人生の決定的な運命の分かれ目であったり、畢竟、死そのものは、ある程度決められているのではないかという考えを持っております。むろん、努力によって軌道修正できる柔軟性はあると思いたいですが。
飛行機事故で亡くなる方は、あらかじめ定められているのではないか。→何に?
>――結局、真智子にとって、それが三村を見たのが最後の姿となった。
これについてですが、もろにチャンドラーの影響です。『長いお別れ』の最後の地の文。わりと好きなフレーズなのです。いささか浅はかな流用でしたな^^;
今さら言うまでもないと思いますが、僕の好むテーマは『浦島太郎』(本作)、『見るなの座敷』(【見たら死ぬ!】海難法師~)、『安珍清姫』(日高川という名の~)、『とうせん坊』(〆谷集落~)、『龍の淵』(松茸が生える在り処~)……と、『まんが日本昔ばなし』の題材ばかりです。あれは民俗学の基礎にして、使えそうなネタの宝庫なのです。いくらでも現代風にアレンジすることができます。
……以上、長々とした解説になりましたが、お読みいただきありがとうございました^^
- 尾妻 和宥
- 2022年 08月18日 07時06分
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