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[良い点]
●盟主の部屋に招かれてからの描写が特に緻密で、映像としてイメージしやすく表現されていました。

●馴染みのない楽器を登場させる際、「七九弦のカーヌーン」「山羊皮のトンバク」と書くことで、どんな楽器か知らない読者に何となく察させるあたりが上手いと感じました。

●短文の連続で動作を一つ一つイメージさせる部分が効いていて、
ヒュッ、と剣が風を鳴らす。
首をはねる軌跡を三日月刀が描く。
手首を返す。使い込まれた剣が朝日を浴びた。
鍛錬を終えた己の顔が、澄んだ刀身に映る。
↑ここが好きです

●山場になる部分に台詞の連続を多く取り入れ、特に
「シャーディヤ、そうじゃない。君は――」
「それなのにっ、わたしが選んだことなのにっ、あのとき、怖くて、恐ろしくて、苦しかった。私は、弱かった」
↑ここのシャーディヤの台詞は脳内で再生できました。
[気になる点]
●序盤~中盤前半にかけて抽象描写が多く、水の町の規模や文化的な特徴、二人の歩んできた旅程の長さ、「この世界の魔女は魔法使いなのか、比喩的な存在なのか」をすぐには掴みにくいと感じました。
●「人々は舞台袖から現れた十にも満たない少女にマユをひそめると口々にヤジを飛ばしはじめた。」
のように、読点をあまり打たず、多くの情報をふくむセンテンスを一気に続けるのが気になりました。
●シャーディヤとシャリーファで語頭・文字数・雰囲気がかぶっており見間違いやすいと感じました。
[一言]
踊り子が主人公の小説を書いているので、舞踊を表現する語彙がとても参考になりました。
くるまえびさま
はじめまして、ご感想お寄せいただきありがとうございます。
お礼が遅くなり失礼いたしました。

自分の中にある映像をなんとか出力しようと文を綴っているので、盟主の館での場面が読み手の方に伝わるイメージになったと聞き嬉しい思いです。
普段馴染みのない場所文化、どうやって伝えるかというのは難しい問題ですよね。私なりに工夫している点を汲んでいただけて嬉しいですし、課題として頂戴した箇所は自分の感性とすり合わせながら今後の学びにしたいです。
良い点、気になった点率直にご感想いただくのはなかなかないことなので、大変ありがたくご感想拝読しました。
踊り子が主人公の小説をご執筆なさっているとのこと、ご健筆をお祈りいたします。
[一言]
前に進むために必要不可欠だった“復讐”は、どちらか一方だけでも欠けていたら成し遂げられなかったんですね…。
シャーディヤの一心に突き進む強さと、ファジュルの優しさが(優しさが最後はシャーディヤを守るための強さに変わったのもとてもよかった…)が、互いには必要だったんだなって思うと…思うと…!
業を背負ってもラストの二人はどこか朝日を思わせる晴れやかさ。たくさんの困難が訪れても、二人ならきっと大丈夫なのだろうと思わせてくれます。
でもまずは服の調達を…!笑
物語のそこかしこに散りばめられている、安息日の挨拶やカーヌーン、美しい衣装やナツメヤシなど、砂漠の国らしい単語の数々も、いっそう雰囲気をかきたててくれて素敵でした…!
読み終えたときの、一夜の夢から醒めたような読後感、すばらしかったです。ありがとうございました。
  • 投稿者: さかな
  • 2022年 12月10日 17時19分
ごめんなさい誤字っておりました。
返信画面の文字めっちゃ小さいんだもの><といいわけ…。
まさに不肖の字書き…。そのままですねぇ、お恥ずかしいことです。
ふたりだからこそ、の復讐でしたね。お読みいただきありがとうございます。
甘さや幼さ、押し殺すことが容易でない自分の弱さ、人を憎み呪うこと、良心の呵責、思い出、苦しみ、哀しみ、恐怖、いろんな感情があの時あの場所で渦になっていたのだと思います。
呑まれた淵から抜け出すことができたのは、やはり「二人」があの場にいることができたからなのだろうなと思います。
さかなさんおっしゃるように、きっと彼らは大丈夫です。
二人がたどり着けるところまで、二人で、歩んでいくのではないかなぁと思います。

もちろん、服を着てから…!笑

どこか遠く、魔女が人と生きる遥かな砂漠の国、思い描いていただけたなら幸いです。
単語集めもがんばったからうれしい…!
一夜の夢から覚めたような読後感、お言葉にぶるっとふるえちゃいました。
ご感想、とても幸せな気持ちで読みました。
不詳の字書きより、さかなさんに愛と感謝をこめて!
[良い点]
ファジュルの詰めの甘い優しさもシャーディヤが恐怖に震えたのも、ここまで同じ気持ちで歩いてこられたから乗り越えられたのですよね……
この先はどうかどうか静かに二人暮らせますように!
踊り終わったら、服は着るのよ!!(笑)
  • 投稿者: ながる
  • 2022年 11月26日 20時55分
本当にそうですね。すっぽんぽんの余韻(Yさんが言ってた!)を経てのご感想ありがとうございます!
多分、大慌てで保護者がなにか被せに行ったと思います笑
明けない夜のような日々を乗り越え、二人見た朝日は、どんな色だったのでしょうね。
二人の中の弱さを、お互いに見て、補って、そうやって彼らは歩いていくのかなぁと思います。
[良い点]
復讐を二人で負うことではじめて、彼らは過去を清算することができたんだなぁ……。
迷いのない目的が、切っ先が、二人ともそれぞれの情ゆえに鈍るところがすごく好きでした。鈍ったがこそ、背中を預けた相手が果たしてくれるところも。
共犯者二人のこの先の道行きは、明るくはなくともけして孤独ではないのでしょう。
薄暮のような、あるいは朝焼けのような鮮やかな紅のイメージのある短編でした。楽しかったです。ありがとうございました。
由さんの感想を読んで、私が今作で書きたかったものは見せることができたのかも、と思い、無事昇天しました。
恨み、憎む誰かを、無情に殺す。
カッコいいけれど、本当になんの戸惑いもなく実行できるものだろうかと私の中にずっと疑問としてあって。
多くの感情が絡み合った末に鈍り迷う瞬間が、個人的には人間らしいと思うし、その弱さに思いを馳せていたいと思いました。
おっしゃる通り、彼ら孤独ではありませんね。朝焼けの中をふたりで歩んでいくのでしょう。
色合いのイメージもすごくうれしかったです。
ご感想、ありがとうございました。幸せです。
[一言]
ああ……やっぱりそうなのか。
それでもファジュルは迷わない気がするな……
  • 投稿者: ながる
  • 2022年 11月26日 00時48分
そうだったんですよ!
ファジュルの内側、さてどうなっておりますことか。
あと一話!
[一言]
絶好の機会ですね!
うまくいくだろうか……座して待つ!
  • 投稿者: ながる
  • 2022年 11月24日 21時07分
ですね、いよいよです。
さて、どうなりますか……。
[一言]
ずいぶん幼い姿だと思ったけれど、そういういきさつだったとは……
ファジュルは元の姿を知らないから、余計ためらいがあるのだろうな……
  • 投稿者: ながる
  • 2022年 11月23日 22時35分
そうなのです。もう正解を探すこともできない彼女の必死が、この結果を導いていたのでした。
ファジュルにとってはあどけない幼女ですからね…!
ふたりは秘密をもち、この先へ。
[一言]
ああ。彼らの思惑通りにいくのかしら……
このまま二人でひっそり暮らす道もないわけじゃないけど、そうするにはシャリーファの死は哀しすぎるものね……
  • 投稿者: ながる
  • 2022年 11月22日 20時32分
ふたりでね、静かなところにそっと隠れて。
そうできなかった旅路の答え、果たしてどうなるのでしょうね。
ふたりで、シャリーファを想いながら。
[一言]
そうか、妹さんなのか……
覚悟の旅行き。どうなるのかドキドキ!(≧◇≦*)
  • 投稿者: ながる
  • 2022年 11月21日 20時00分
なのでした…!
さてさて、二人の運命やいかに!
[一言]
訳ありの二人!
シャーディアの年齢に見合わぬ舞や彼がそれを嫌ってそうなのも気になるぅ。
二人に何があったのか、楽しみに追いかけます!
  • 投稿者: ながる
  • 2022年 11月21日 07時45分
ご感想ありがとうございます。ほんとに…本当に…!
ですです、訳がね……!あるのですよ。
砂漠と舞とこの二人の物語、見守っていただければ幸いです。
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