感想一覧

[良い点]
優しさと左利きの話がこの話で1番心の訴えられました
そして優しさとは…なんなのか考えさせられる不思議な話だった感じがします
[気になる点]
猫は優しくされた事が無ければ優しさを知れず優しく出来ないと言っており、その前に優しい人間しか居なくなった世界の前提を話してた事も相まって
もし優しい人間しかいない世界になって懸念していた優しい人間だけになっても優しさだけにはならないとう言う問題を全て置いておいて
もし全てが優しい世界になったら、優しいのが当たり前であり優しいという評価や言葉すら無くなる程の前提の世界になったら…それはもう優しいであるのか?優しいを洗脳し強制する世界なのか?とちょっと違う意味で優しさを考えてしまい

優しさとは厳しいさや理不尽という対比できる者があるから出る言葉であり、そして優しさがあると生きづらいと言う左利きの論がありながらも左利き者より優しい者は尊く敬らわれる存在というのを考えると、それには優しさが無いものに取っても(悪露的に言うなら利用し騙しやすい人であるという)価値がありまた救われる人が居てそれを伝える人がいて、かつ失われやすい思いである優しさだからこそ貴重で尊いものであるのかと、悪意を持っても善意を持っても全ての立場で意味は違えど価値があり
この話で優しさの象徴である先生はどちらの意味だったのか…そしてそれを受け継ごうとしている語り部の本人はどうなるのか…
優しいの定義そして価値が問われる話で優しさを第三者が冷徹に評するととても何か恐ろしくそれこそ冷凍庫に居るような刺す程の寒気を感じられました…
[一言]
優しさとは…なんだか悪寒を感じる怖い話に感じられました

  • 投稿者: 夢桜
  • 30歳~39歳 男性
  • 2023年 04月26日 14時33分
夢桜さま、感想ありがとうございます。

左利きの話を気に入っていただけて嬉しいです。私もそこの部分が一番好きかもしれません。
普段何気なく優しいという言葉を使ってますが、考えてみるとなかなか難しい概念だなと思います。優しさが強制されるものになったらそれは本当に優しさと言えるのかも謎ですし、優しくない人がいるからこそ存在する概念なのかもしれないとも考えてしまいます。
ですが、それでもこの主人公には優しい人間になって欲しいなとは思います。
[良い点]
理屈を超えて、好きな作品だと思います。
村崎先生の静かなトーンの文章も好きですし、詩を読んでいるような穏やかさも、この長さの文章で俳句を鑑賞しているようなスッキリ感も、いいなと思いました。
はちみつレモンさま、感想ありがとうございます。

気に入っていただけて嬉しいです。雰囲気勝負の作品かなと思っていたので、そのように好意的に受け取っていただけてホッとしました。
[良い点]
いいです。語彙力消失してしまいました。
江古左だりさま、感想ありがとうございます。

気に入っていただけて嬉しいです。こちらこそ読んでいただき、ありがとうございました。
[一言]
優しさって、何でしょうね。
他の命のためにその身を差し出せることなのでしょうか。結果、自分の命を落とすのなら、その人の周りの人たちにとっては悲しみが与えられるので、最終的に優しさがもたらすものは良いものなのでしょうか。
主人公にとって、未だに割り切れない、消化できないまま残っているものが、冷凍保存された湯島先生そのものなのかなぁと思いました。他の人たちは、もう湯島先生の優しさの最後の姿を思い出すこともなく、ある意味大人になっていってしまったのかな、と思いました。
主人公は、優しい人をずっと待っているのかな。
くまの ほたりさま、感想ありがとうございます。

優しさって普段何気なく使ってますが、考えてみると難しいですよね。行為の意図に注目するのか、行為の結果に注目するのかでまだ考え方は変わってきますでしょうし。
ある意味、この社会に順応していくのが大人で、大人になるというのはある程度そこら辺を割り切れるようになるということかもしれませんね。主人公は確かに、湯島先生のような人を今でも待ってるようにも見えますね。
[一言]
 連作オムニバスのような、読み応えがありました。
 現実世界なのに、SFのような、ファンタジーのような、不思議な要素の入った世界。

 優しさと、左利き。

 左手を使うたびに思い出しそうです。

 元猫。恩返しではなく、お礼を言いにきただけなのが(笑)
歌川 詩季さま、感想ありがとうございます。

気に入っていただけて大変嬉しいです。右利きでも左手を使うことはありますもんね。自分で書いておいてなんですが、私も左手を使うたびに思い出してしまいそうです。
元猫については、相手が死んじゃってますから、恩返しはできなかったんでしょうね。でも、お礼を言いにきただけでも偉いのかな?
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