感想一覧
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[良い点]
単純なハッピー・エンドになってないこと
[気になる点]
作者のコメント返しにあった「婚姻はリュクレース自身の希望」ってのをちゃんと伝えられてたら違ってたのかな
[一言]
やっは専制君主制は駄目ですね。
立憲君主制なら議会が王太子が成人するまで後見人となって、って手も取れたのかなぁ。
単純なハッピー・エンドになってないこと
[気になる点]
作者のコメント返しにあった「婚姻はリュクレース自身の希望」ってのをちゃんと伝えられてたら違ってたのかな
[一言]
やっは専制君主制は駄目ですね。
立憲君主制なら議会が王太子が成人するまで後見人となって、って手も取れたのかなぁ。
過去作にも感想をありがとうございます。
ウェルジー伯爵アルフォンスとの縁談がリュクレース自身の希望であったとしても、何も変わらないですね。「王家との和解と融和を目指すならば、ロタール公爵家と今縁を繋ぐべきではない。そして王家と訣別するならば、今に限らず永遠にロタール公爵家と縁を繋ぐべきではなかった」と本文にある通りです。
仮に婚姻によってリュクレースが実家を捨てる(ウェルジー家とロタール家の連携を意味しない)つもりがあったとしても、やはり結果は同じです。その縁談を見た王家をはじめとする全ての家がそう受け取らないので。
ちなみに作中で書いていませんが、アルフォンスは親族から妻を迎えています。王家や筆頭公爵家と事を構えるつもりがある以上、他家から妻を得てその家を巻き込むことができなかったので。
あとこれも作中に書いていますが、ガリオン王国は立憲君主制(立憲王政)ですよ。老いた王が幼児の孫に摂政なり後見役を置かなかったのは、そうした地位に就いた家が力を付けて、相対的に王家の力が弱くなるのを恐れたためです。
王家は総意として、ロベール王家の力が相対的優位でしかないことを理解しています。そのため王家の力を削がれる事態は可能な限り回避したいわけです。作中の王太子(第一王子)だけが、そのことを理解していませんでした。
そして王家がウェルジー家を滅ぼしたのもそのことに起因しています。王家に逆らうならば、王家の力を削ごうとするならば、名門伯爵家であっても毅然とした態度を取ると、容赦はしないと、そういうスタンスなわけです。それが後々どう影響するかはともかく、ウェルジー家を滅ぼしたその直後では王家の思惑通りに事が運びました。だからガリオン王国はウェルジー家の滅亡から百年以上経っても、まだ存続しているのです。
ウェルジー伯爵アルフォンスとの縁談がリュクレース自身の希望であったとしても、何も変わらないですね。「王家との和解と融和を目指すならば、ロタール公爵家と今縁を繋ぐべきではない。そして王家と訣別するならば、今に限らず永遠にロタール公爵家と縁を繋ぐべきではなかった」と本文にある通りです。
仮に婚姻によってリュクレースが実家を捨てる(ウェルジー家とロタール家の連携を意味しない)つもりがあったとしても、やはり結果は同じです。その縁談を見た王家をはじめとする全ての家がそう受け取らないので。
ちなみに作中で書いていませんが、アルフォンスは親族から妻を迎えています。王家や筆頭公爵家と事を構えるつもりがある以上、他家から妻を得てその家を巻き込むことができなかったので。
あとこれも作中に書いていますが、ガリオン王国は立憲君主制(立憲王政)ですよ。老いた王が幼児の孫に摂政なり後見役を置かなかったのは、そうした地位に就いた家が力を付けて、相対的に王家の力が弱くなるのを恐れたためです。
王家は総意として、ロベール王家の力が相対的優位でしかないことを理解しています。そのため王家の力を削がれる事態は可能な限り回避したいわけです。作中の王太子(第一王子)だけが、そのことを理解していませんでした。
そして王家がウェルジー家を滅ぼしたのもそのことに起因しています。王家に逆らうならば、王家の力を削ごうとするならば、名門伯爵家であっても毅然とした態度を取ると、容赦はしないと、そういうスタンスなわけです。それが後々どう影響するかはともかく、ウェルジー家を滅ぼしたその直後では王家の思惑通りに事が運びました。だからガリオン王国はウェルジー家の滅亡から百年以上経っても、まだ存続しているのです。
- 杜野秋人
- 2024年 06月13日 13時00分
[一言]
面白かったです( ´∀` )b
ハッピーエンドの大団円よりも生々しく良かったですヽ(・ω・´)ノ
面白かったです( ´∀` )b
ハッピーエンドの大団円よりも生々しく良かったですヽ(・ω・´)ノ
エピソード4
感想ありがとうございます。
この話は元々、他の方の感想返信でも書いています通り、拙作『王子妃教育1日無料体験実施中!』の作中でチラッと言及された過去のエピソードを描いています。結末ありきの物語なので、どう頑張ってもハッピーエンドにはならないのが確定していました。
まあ書き始めた時はそのエピソードにするつもりはなかったんですけどね(笑)。そして書いてる途中で「世の中って理不尽ばっかでハッピーエンドのほうが少なくない?」って思っちゃったので、逆張りしてとことんバッドエンドを目指しました(爆)。
元々なろうをはじめ小説投稿サイトに投稿される作品には、多少無理矢理でもハッピーエンドにしちゃう系の作品が多かったし、自分でもそういう作品は好きなんですが(というか自分でも書いてる)、どうせなら理不尽を極めて、読後感の世知辛くて物悲しい話にしてみようかなと。
なので、「大団円よりも生々しく良かった」と言っていただけたのは最高の褒め言葉です!ありがとうございました!
この話は元々、他の方の感想返信でも書いています通り、拙作『王子妃教育1日無料体験実施中!』の作中でチラッと言及された過去のエピソードを描いています。結末ありきの物語なので、どう頑張ってもハッピーエンドにはならないのが確定していました。
まあ書き始めた時はそのエピソードにするつもりはなかったんですけどね(笑)。そして書いてる途中で「世の中って理不尽ばっかでハッピーエンドのほうが少なくない?」って思っちゃったので、逆張りしてとことんバッドエンドを目指しました(爆)。
元々なろうをはじめ小説投稿サイトに投稿される作品には、多少無理矢理でもハッピーエンドにしちゃう系の作品が多かったし、自分でもそういう作品は好きなんですが(というか自分でも書いてる)、どうせなら理不尽を極めて、読後感の世知辛くて物悲しい話にしてみようかなと。
なので、「大団円よりも生々しく良かった」と言っていただけたのは最高の褒め言葉です!ありがとうございました!
- 杜野秋人
- 2023年 06月29日 22時30分
[良い点]
なんでこんなに良い小説に気づけなかったんだワシャ……
[気になる点]
王家と公爵はお前らのガキが婚約関係で大問題起こしたのに、なんで問題を収めてくれた伯爵に対してお前らのガキとの婚約が詫びになると思った?と。
そら伯爵も王家を含めた国の筆頭貴族に愚弄されたと思うわと、そんな感じですわ。
[一言]
本当に王家と公爵の対応がバカというかアホというか、愚かでしたわな。
王家は伯爵に対して唯一にして最初で最後の勲章(王家の愚行を止めてくれたという意味の)を新しく作って授与する。
公爵は自身の領地で採れる、何らかの特産品を使った一番の高級品を造りソレを詫び状と共に送れば良いだけなのに。
まあ王家に関しては各種名鑑の書き換えを含めた手間はありますが、その手間をかけてでも伯爵への誠意を示したと出来ますからね。
貴族は名誉と体面で生きる者ですから、これを怠ったら駄目です。
公爵は論外、まずは王家の動きを見て対応を決めるべき所を、王家の動きが分かる立場でありながら独断で勝手に動いて引っ掻き回して終わる。
害悪ってレベルじゃねーぞという凄まじさ、良く今まで公爵を維持できたなと言いたいです。
もしも双方とも伯爵へ娘を嫁がせたいたなら、詫びが澄んだ時に【社交シーズンになって王都に来た時で良いから、家の娘の話し相手になってくんね?(意訳)】で良いんですよね。
なんで婚約で大問題を起こした者達の家と婚約を結ぶのが、詫びになるのかという基本的な事が抜け落ちてますよねぇ……
王家も公爵家も互いに婚約者に歩み寄ろうとしなかった、そんなイメージを持たれている段階なのに。
なんでこんなに良い小説に気づけなかったんだワシャ……
[気になる点]
王家と公爵はお前らのガキが婚約関係で大問題起こしたのに、なんで問題を収めてくれた伯爵に対してお前らのガキとの婚約が詫びになると思った?と。
そら伯爵も王家を含めた国の筆頭貴族に愚弄されたと思うわと、そんな感じですわ。
[一言]
本当に王家と公爵の対応がバカというかアホというか、愚かでしたわな。
王家は伯爵に対して唯一にして最初で最後の勲章(王家の愚行を止めてくれたという意味の)を新しく作って授与する。
公爵は自身の領地で採れる、何らかの特産品を使った一番の高級品を造りソレを詫び状と共に送れば良いだけなのに。
まあ王家に関しては各種名鑑の書き換えを含めた手間はありますが、その手間をかけてでも伯爵への誠意を示したと出来ますからね。
貴族は名誉と体面で生きる者ですから、これを怠ったら駄目です。
公爵は論外、まずは王家の動きを見て対応を決めるべき所を、王家の動きが分かる立場でありながら独断で勝手に動いて引っ掻き回して終わる。
害悪ってレベルじゃねーぞという凄まじさ、良く今まで公爵を維持できたなと言いたいです。
もしも双方とも伯爵へ娘を嫁がせたいたなら、詫びが澄んだ時に【社交シーズンになって王都に来た時で良いから、家の娘の話し相手になってくんね?(意訳)】で良いんですよね。
なんで婚約で大問題を起こした者達の家と婚約を結ぶのが、詫びになるのかという基本的な事が抜け落ちてますよねぇ……
王家も公爵家も互いに婚約者に歩み寄ろうとしなかった、そんなイメージを持たれている段階なのに。
エピソード4
感想ありがとうございます。
そこまで絶賛して頂けると、なんか面映いです。
実はこの話は拙作『王子妃教育1日無料体験実施中!』のスピンオフとでも言うべき物語で、そこで語られた「ウェルジー伯爵家が謀叛して、男爵位に降格の上取り潰された」という過去の歴史を描いたものです。なので、結末が定まっている中で辻褄を合わせた格好になっています。
ただそれはそれとして、【一言】でお書きになった内容は全くもってその通りだと思います。王家も公爵家も、アルフォンスそして伯爵家に対する対応を間違いました。それで攻め滅ぼされたのだから、ウェルジー家にとっては理不尽以外の何物でもなかったですね。
作中で書いていない裏話としては、ロタール公爵家からの縁談はリュクレース自身が望んだためだったりします。彼女は言葉も交していないのに、自身の窮地に味方してくれたアルフォンスを好ましいと考えて、父公爵を通じて縁を結ぼうとしたわけです。
その辺り、リュクレースが全ての縁談を断ったということと、アルフォンスに拒否されて残念がったという記述で匂わせていますが、改めて読み返すと分かりづらかったですね。
そして王家の方は、ロタール公爵家が婚姻でウェルジー伯爵家を取り込もうとしたことで同じく婚姻を結ぼうとしたわけです。力のあるロタール家とウェルジー家が繋がるのは、王家にとってはまずいと考えたわけですね。そういう意味で、アルフォンスが縁談を断った理由は的を射ていたわけです。
王家とロタール公爵家がともに縁組を利用しようとしたのは、残りのふたつの公爵家への牽制も含んでいます。そのどちらかとアルフォンスが結びつく可能性、特に国の南を支配するアクイタニア公爵家(作中では出てませんが、『王子妃教育〜』のヒロインの家系です)と繋がることが危惧される状況でした。
ただアルフォンスとウェルジー伯爵家が叛旗を翻したのは、死んだはずの第一王子の王太子復帰ですね。あれさえなければウェルジー伯爵家も不満を飲み込んで大人しくしていたことでしょう。つまり王家の対応としては、現王が頑張って第二王子の息子の成人まで十数年頑張るしかなかったんですね。
本作は『王子妃教育〜』からおよそ100年ほど前の話で、舞台となったガリオン王国は国内に不穏の種を抱えながらも永らえている、というのが大きなバックボーンとして存在します。
そのうちにプロットがまとまればガリオン王国の滅亡の物語も書きたいところですが、今のところはまだ手がついていません。今後そうした話を書いて公開した時に、またお目にかかれれば幸いです。
ありがとうございました!
そこまで絶賛して頂けると、なんか面映いです。
実はこの話は拙作『王子妃教育1日無料体験実施中!』のスピンオフとでも言うべき物語で、そこで語られた「ウェルジー伯爵家が謀叛して、男爵位に降格の上取り潰された」という過去の歴史を描いたものです。なので、結末が定まっている中で辻褄を合わせた格好になっています。
ただそれはそれとして、【一言】でお書きになった内容は全くもってその通りだと思います。王家も公爵家も、アルフォンスそして伯爵家に対する対応を間違いました。それで攻め滅ぼされたのだから、ウェルジー家にとっては理不尽以外の何物でもなかったですね。
作中で書いていない裏話としては、ロタール公爵家からの縁談はリュクレース自身が望んだためだったりします。彼女は言葉も交していないのに、自身の窮地に味方してくれたアルフォンスを好ましいと考えて、父公爵を通じて縁を結ぼうとしたわけです。
その辺り、リュクレースが全ての縁談を断ったということと、アルフォンスに拒否されて残念がったという記述で匂わせていますが、改めて読み返すと分かりづらかったですね。
そして王家の方は、ロタール公爵家が婚姻でウェルジー伯爵家を取り込もうとしたことで同じく婚姻を結ぼうとしたわけです。力のあるロタール家とウェルジー家が繋がるのは、王家にとってはまずいと考えたわけですね。そういう意味で、アルフォンスが縁談を断った理由は的を射ていたわけです。
王家とロタール公爵家がともに縁組を利用しようとしたのは、残りのふたつの公爵家への牽制も含んでいます。そのどちらかとアルフォンスが結びつく可能性、特に国の南を支配するアクイタニア公爵家(作中では出てませんが、『王子妃教育〜』のヒロインの家系です)と繋がることが危惧される状況でした。
ただアルフォンスとウェルジー伯爵家が叛旗を翻したのは、死んだはずの第一王子の王太子復帰ですね。あれさえなければウェルジー伯爵家も不満を飲み込んで大人しくしていたことでしょう。つまり王家の対応としては、現王が頑張って第二王子の息子の成人まで十数年頑張るしかなかったんですね。
本作は『王子妃教育〜』からおよそ100年ほど前の話で、舞台となったガリオン王国は国内に不穏の種を抱えながらも永らえている、というのが大きなバックボーンとして存在します。
そのうちにプロットがまとまればガリオン王国の滅亡の物語も書きたいところですが、今のところはまだ手がついていません。今後そうした話を書いて公開した時に、またお目にかかれれば幸いです。
ありがとうございました!
- 杜野秋人
- 2023年 03月27日 12時53分
[気になる点]
>若き伯爵のこれ以上ない鮮烈な社交界デヴューは人々の話題となり、彼は一躍時の人になった。
デビュー debut、では?
(vではないので違和感が……)
楽しく読ませていただきました。
>若き伯爵のこれ以上ない鮮烈な社交界デヴューは人々の話題となり、彼は一躍時の人になった。
デビュー debut、では?
(vではないので違和感が……)
楽しく読ませていただきました。
エピソード4
感想ありがとうございます。
>デビュー debut、では?
この件につきましてはすでに全く同じご指摘を頂いておりまして、そちらの方への感想返信にてご説明申し上げてございます。ですので大変手抜きながら、そちらをご一読頂けますと幸いです。
今後もぼちぼちと新作を公開すると思いますので、もし見かけましたらまた読んで下さると有り難いです。
>デビュー debut、では?
この件につきましてはすでに全く同じご指摘を頂いておりまして、そちらの方への感想返信にてご説明申し上げてございます。ですので大変手抜きながら、そちらをご一読頂けますと幸いです。
今後もぼちぼちと新作を公開すると思いますので、もし見かけましたらまた読んで下さると有り難いです。
- 杜野秋人
- 2023年 02月25日 21時04分
[一言]
まぁ一度芽生えた不信感を拭うのは大抵じゃ無いですからね、
第一王子廃嫡して次男を立てたらからって、そもそもアホな事した王太子の教育陣が同じ可能性もあるし、
それなら結局同じ思想や思考してるんじゃ?と言う疑惑も出てもおかしく無いですし、
実際王家と王家の分家の公爵家の行動が同じと言うこと考えるとそれより近い兄弟なら思考同じと言う補強になってしまう訳で・・・
余計にこの国ダメなのでは?、と言う不信感募らせたんじゃ?
更にトドメで第一王子処刑せず残してその後復帰、必要だったからとは言え言い方変えると必要になれば平然と契約破る宣言にも見えますからね、
それら考えると王家について行けないと判断しちゃったのかなと
まぁ一度芽生えた不信感を拭うのは大抵じゃ無いですからね、
第一王子廃嫡して次男を立てたらからって、そもそもアホな事した王太子の教育陣が同じ可能性もあるし、
それなら結局同じ思想や思考してるんじゃ?と言う疑惑も出てもおかしく無いですし、
実際王家と王家の分家の公爵家の行動が同じと言うこと考えるとそれより近い兄弟なら思考同じと言う補強になってしまう訳で・・・
余計にこの国ダメなのでは?、と言う不信感募らせたんじゃ?
更にトドメで第一王子処刑せず残してその後復帰、必要だったからとは言え言い方変えると必要になれば平然と契約破る宣言にも見えますからね、
それら考えると王家について行けないと判断しちゃったのかなと
感想ありがとうございます。
>必要だったからとは言え言い方変えると必要になれば平然と契約破る宣言にも見えますからね
まさに仰るとおりなんです。伯爵にとっては、いくら必要だからと言っても簡単に約束を反故にしてくるなんて不信感しか持てないわけです。
伯爵が不支持を表明したのはあくまでも第一王子個人であって、第二王子や王家そのものまで不支持になったわけではありません。それはつまり、あの時第一王子が「自分の意向だ」と宣言したからに他なりません。なのにいくら第二王子(王太子)が死んでその子がまだ王位を継げないからといって、第一王子を出してきた=伯爵家の支持は必要ない、と宣言されたに等しいわけです。
その時点で伯爵は国も王家も見限りました。そして王家でもそれが分かっていたからこそ、伯爵家を「総力を挙げて」滅ぼしたわけです。
>必要だったからとは言え言い方変えると必要になれば平然と契約破る宣言にも見えますからね
まさに仰るとおりなんです。伯爵にとっては、いくら必要だからと言っても簡単に約束を反故にしてくるなんて不信感しか持てないわけです。
伯爵が不支持を表明したのはあくまでも第一王子個人であって、第二王子や王家そのものまで不支持になったわけではありません。それはつまり、あの時第一王子が「自分の意向だ」と宣言したからに他なりません。なのにいくら第二王子(王太子)が死んでその子がまだ王位を継げないからといって、第一王子を出してきた=伯爵家の支持は必要ない、と宣言されたに等しいわけです。
その時点で伯爵は国も王家も見限りました。そして王家でもそれが分かっていたからこそ、伯爵家を「総力を挙げて」滅ぼしたわけです。
- 杜野秋人
- 2023年 02月07日 20時59分
[良い点]
一つの王朝の黄金期から衰退期に代わるキッカケがあまりにもくだらものであることと、その過程がとにかく暗いものとして描写されていること
王家の個人が暴走しただけだけど見事に国の土台を揺らがせたって意味で個人を処分して終わりね、なテンプレ物より好みでした
[気になる点]
伯爵が結婚相手を内々に声かけられたらだけで怒ってること
単に失礼or感謝の気持ちとして支援込みで会社の業務提携しませんか?(娘は契約書)くらいの意味に読み取れたんだけど
それにプンスコした伯爵が微妙に時代?文化?にそぐわない価値観持ち主でそりゃあ滅ぼされるわと感じたので
一つの王朝の黄金期から衰退期に代わるキッカケがあまりにもくだらものであることと、その過程がとにかく暗いものとして描写されていること
王家の個人が暴走しただけだけど見事に国の土台を揺らがせたって意味で個人を処分して終わりね、なテンプレ物より好みでした
[気になる点]
伯爵が結婚相手を内々に声かけられたらだけで怒ってること
単に失礼or感謝の気持ちとして支援込みで会社の業務提携しませんか?(娘は契約書)くらいの意味に読み取れたんだけど
それにプンスコした伯爵が微妙に時代?文化?にそぐわない価値観持ち主でそりゃあ滅ぼされるわと感じたので
エピソード4
感想ありがとうございます。
好みだったと言って頂けて良かったです。
伯爵が婚約の打診に腹を立てたのは、1に自分を安易に婚姻関係で取り込もうとしたこと、2に将来の王太子妃として育てられた才媛であるリュクレースを簡単に差し出そうとしたこと、そういったあたりにあります。
元々伯爵家(国の南東部)と公爵家(国の北部)とはそれまでなんの繋がりもなく、政略の旨味も縁もない関係でしかありません。そして成り行きとはいえ両家とも王家に反抗した立場にあるわけです。ひとまず王家が折れて収まったとはいえ、まだほとぼりも冷めないうちから水面下でそういう打診をするというのは、一旦は矛を収めた形のアルフォンスにしてみれば、公爵家が内乱を起こそうとしているとしか思えないわけです。そして公爵家が反乱した暁には味方につくよう求められている、そうとしか受け取れないわけです。
この時点で伯爵は将来的な亡命も視野に入れつつ、王家の誠意を認めて国を裏切るまでは考えていない状態です。
そんな状態で内々とはいえ国を(王家を)裏切るよう打診されれば、そりゃ怒りますよ。
後に伯爵が敵国に内通したのは、王太子(第二王子)の死去に伴って死んだと思われていた第一王子が再び出てきたからです。伯爵にとっては何よりも手酷い王家の裏切りで、それがどうしても彼は許せなかった。公爵家からの婚姻(同盟)の誘いよりも許せなかったわけです。
そして王家の方では、第一王子を公の場に戻すことで伯爵が決定的に離叛するのが解っていて、それでも繋ぎとして第一王子を戻さざるを得なかった。つまり伯爵家と王家の統治継続とを天秤にかけて、伯爵家を切ってしまったわけですね。
好みだったと言って頂けて良かったです。
伯爵が婚約の打診に腹を立てたのは、1に自分を安易に婚姻関係で取り込もうとしたこと、2に将来の王太子妃として育てられた才媛であるリュクレースを簡単に差し出そうとしたこと、そういったあたりにあります。
元々伯爵家(国の南東部)と公爵家(国の北部)とはそれまでなんの繋がりもなく、政略の旨味も縁もない関係でしかありません。そして成り行きとはいえ両家とも王家に反抗した立場にあるわけです。ひとまず王家が折れて収まったとはいえ、まだほとぼりも冷めないうちから水面下でそういう打診をするというのは、一旦は矛を収めた形のアルフォンスにしてみれば、公爵家が内乱を起こそうとしているとしか思えないわけです。そして公爵家が反乱した暁には味方につくよう求められている、そうとしか受け取れないわけです。
この時点で伯爵は将来的な亡命も視野に入れつつ、王家の誠意を認めて国を裏切るまでは考えていない状態です。
そんな状態で内々とはいえ国を(王家を)裏切るよう打診されれば、そりゃ怒りますよ。
後に伯爵が敵国に内通したのは、王太子(第二王子)の死去に伴って死んだと思われていた第一王子が再び出てきたからです。伯爵にとっては何よりも手酷い王家の裏切りで、それがどうしても彼は許せなかった。公爵家からの婚姻(同盟)の誘いよりも許せなかったわけです。
そして王家の方では、第一王子を公の場に戻すことで伯爵が決定的に離叛するのが解っていて、それでも繋ぎとして第一王子を戻さざるを得なかった。つまり伯爵家と王家の統治継続とを天秤にかけて、伯爵家を切ってしまったわけですね。
- 杜野秋人
- 2023年 02月07日 20時47分
[気になる点]
デヴューではなくデビューではないでしょうか?
debutと書くのでv発音はおかしい気がします。
[一言]
誤字報告ではどうして誤字なのかの説明ができない為感想欄から失礼いたします。
デヴューではなくデビューではないでしょうか?
debutと書くのでv発音はおかしい気がします。
[一言]
誤字報告ではどうして誤字なのかの説明ができない為感想欄から失礼いたします。
感想ありがとうございます。
ええとですね、ガリオン王国の公用語の設定がありまして、この国では西部ガロマンス語系のガリオン語という言語が公用語になります。ぶっちゃけてしまうとフランス語に準じる言語になりまして、それでガリオン王国を舞台にした作品群ではルビもフランス語で振っています。
ただ、フランス語そのままというのも芸がないというか、独自の言語だということを示すためにルビにもひと工夫してあります。「デビュー」を「デヴュー」と書くのもそのひとつです。フランス語そのままなら「デビュ」と書くべきなんですよね。
詳しい発音がどうなっているのか、そこまで設定していないので(細かく気を使っている割に作者は語学が壊滅的)、スペルや発音記号の矛盾まで気を回しておりません。なのでここは「そういうもの」だとして納得して頂くしかないわけです。大変申し訳ない。
ちなみに「デヴュー」の表記は同じガリオン王国を舞台にした『熊男爵の押しかけ幼妻』でも用いています(というかこちらが先)。こちらでは「門出」にルビを振って「デヴュー」と読ませています。
ただ、同じ意味合いのデビュタント(淑女が社交界デビューする時のお披露目)のことは他作品で「デビュタンテ」と書いてしまっていますから、もしかしたらどちらかを書き改めるかも知れません。
ええとですね、ガリオン王国の公用語の設定がありまして、この国では西部ガロマンス語系のガリオン語という言語が公用語になります。ぶっちゃけてしまうとフランス語に準じる言語になりまして、それでガリオン王国を舞台にした作品群ではルビもフランス語で振っています。
ただ、フランス語そのままというのも芸がないというか、独自の言語だということを示すためにルビにもひと工夫してあります。「デビュー」を「デヴュー」と書くのもそのひとつです。フランス語そのままなら「デビュ」と書くべきなんですよね。
詳しい発音がどうなっているのか、そこまで設定していないので(細かく気を使っている割に作者は語学が壊滅的)、スペルや発音記号の矛盾まで気を回しておりません。なのでここは「そういうもの」だとして納得して頂くしかないわけです。大変申し訳ない。
ちなみに「デヴュー」の表記は同じガリオン王国を舞台にした『熊男爵の押しかけ幼妻』でも用いています(というかこちらが先)。こちらでは「門出」にルビを振って「デヴュー」と読ませています。
ただ、同じ意味合いのデビュタント(淑女が社交界デビューする時のお披露目)のことは他作品で「デビュタンテ」と書いてしまっていますから、もしかしたらどちらかを書き改めるかも知れません。
- 杜野秋人
- 2023年 02月06日 23時11分
[一言]
途中まで面白かったのですが、最後にウェルジー伯爵家が滅んだうえ、聡明な伯爵が何を考えていたのかはっきりしないままで、終わり方だけが残念です。
途中まで面白かったのですが、最後にウェルジー伯爵家が滅んだうえ、聡明な伯爵が何を考えていたのかはっきりしないままで、終わり方だけが残念です。
エピソード4
感想ありがとうございます。
モヤっとする終わり方で本当にスミマセン。
あらすじにも書いてありますが、この作品は去年書いた『王子妃教育1日無料体験実施中!』という作品の中でチラッと言及されている、ガリオン王国の過去の出来事を描いたものになります。つまり「ウェルジー伯爵家が謀叛して、他国に内通して滅んだ」というのが確定事項にあって、そこに結末を合わせてあるので多少強引に感じる部分はあるかと思います。
元々書き始めた時はそのエピソードにするつもりがなかったので、なるべく矛盾のないように工夫はしましたが、バッドエンドは避けられなかったです。
アルフォンスが何を考えていたかについてですが、彼は王家の対応に失望し、他国への一族を挙げての亡命を図ったわけです。その成功率を高めるために侵略戦争を起こさせるように仕向け、表向きはそれに呼応するように動きました。
亡命そのものは王太子(第一王子)と問答した直後から考えていて(準備しておけと命じるシーンがありますね)、タイミングと踏ん切りがつくのを待っていた感じです。
ただ、王家の方でもその動きを察知していて、王家よりも歴史の長い名門の亡命だけは何としても阻止したかったわけです。それで「総力を挙げて討伐した」という表現があるわけです。
ラストの後味の悪さに関しては、ひとつの国の最盛期から末期に移り変わる時期の独特な「不穏な空気感」を意識したつもりです。小さな不協和音がいくつもあって、それが次第に降り積もってゆく……とでも言いますか、そういう良くない将来への暗示を心掛けたもので、そういう意味では「残念な終わり方」だとお感じになったのなら、作者の意図する通りに描けているということになりますね。
基本的には作者はハッピーエンドが好きなので、本作のような後味の悪い終わりの作品はそう多くはありません。その数少ない中に当たってしまったことについては、ただお詫びするしかありません。
モヤっとする終わり方で本当にスミマセン。
あらすじにも書いてありますが、この作品は去年書いた『王子妃教育1日無料体験実施中!』という作品の中でチラッと言及されている、ガリオン王国の過去の出来事を描いたものになります。つまり「ウェルジー伯爵家が謀叛して、他国に内通して滅んだ」というのが確定事項にあって、そこに結末を合わせてあるので多少強引に感じる部分はあるかと思います。
元々書き始めた時はそのエピソードにするつもりがなかったので、なるべく矛盾のないように工夫はしましたが、バッドエンドは避けられなかったです。
アルフォンスが何を考えていたかについてですが、彼は王家の対応に失望し、他国への一族を挙げての亡命を図ったわけです。その成功率を高めるために侵略戦争を起こさせるように仕向け、表向きはそれに呼応するように動きました。
亡命そのものは王太子(第一王子)と問答した直後から考えていて(準備しておけと命じるシーンがありますね)、タイミングと踏ん切りがつくのを待っていた感じです。
ただ、王家の方でもその動きを察知していて、王家よりも歴史の長い名門の亡命だけは何としても阻止したかったわけです。それで「総力を挙げて討伐した」という表現があるわけです。
ラストの後味の悪さに関しては、ひとつの国の最盛期から末期に移り変わる時期の独特な「不穏な空気感」を意識したつもりです。小さな不協和音がいくつもあって、それが次第に降り積もってゆく……とでも言いますか、そういう良くない将来への暗示を心掛けたもので、そういう意味では「残念な終わり方」だとお感じになったのなら、作者の意図する通りに描けているということになりますね。
基本的には作者はハッピーエンドが好きなので、本作のような後味の悪い終わりの作品はそう多くはありません。その数少ない中に当たってしまったことについては、ただお詫びするしかありません。
- 杜野秋人
- 2023年 02月05日 23時35分
[気になる点]
第一王子本当に本人なのか?という疑いを持ったのではないか、伯爵家…まぁ身替わりだったとしても大した違いはないでしょうが。
[一言]
なかなかの展開でした。ありうる話と展開ですね。以降の公爵家と王家の対応が割と雑だなぁと思われ…新しい懐柔策が取れなかったんでしょうね。今も昔も婚姻に勝る懐柔策はないもんな~。古い国であればあるほどそうなりがちですもんね。
渋い後味なのもよいですね。
第一王子本当に本人なのか?という疑いを持ったのではないか、伯爵家…まぁ身替わりだったとしても大した違いはないでしょうが。
[一言]
なかなかの展開でした。ありうる話と展開ですね。以降の公爵家と王家の対応が割と雑だなぁと思われ…新しい懐柔策が取れなかったんでしょうね。今も昔も婚姻に勝る懐柔策はないもんな~。古い国であればあるほどそうなりがちですもんね。
渋い後味なのもよいですね。
エピソード4
いつもお読み下さってありがとうございます。
第一王子は幽閉されてた本人が生かされてた設定ですね。そして直接対峙したアルフォンスが見間違うはずもないのです。
なんで第一王子を密かに生かしていたかっていうと、ガリオン王国は直系の血を継ぐ者を常にふたり以上用意しなくてはならない、という王家の内規があるからです。
まあ国王も、まさか幽閉してた第一王子を使うハメになるとは思ってなかったでしょうけどね。そういう意味で、王太子(第二王子)が亡くなったのは誰も望まぬ最悪の展開だったわけです。
てか実は第一王子の復帰パターンは、書いてる途中でそのように変更したものだったりします。ウェルジー家が謀叛することは『王子妃教育〜』で書いた確定事項なので、何をどうしたらウェルジー家が謀叛するほど怒るかな……と考えた時に浮かんだ展開でした。
王家と公爵家の婚姻政策に関しては、対応が雑というよりはそれがセオリーであるからです。そして過去にも伯爵家と王家や公爵家との婚姻歴がある(という設定)なので、別に愚策でもなかったのです。
ただ、アルフォンスがそれに不服を感じたってだけなんですね。
でもまあ、彼が婚姻のカードを切られることに嫌悪感を示すだろうと読み切れていなかった、という意味では確かに失策と言えますね。
第一王子は幽閉されてた本人が生かされてた設定ですね。そして直接対峙したアルフォンスが見間違うはずもないのです。
なんで第一王子を密かに生かしていたかっていうと、ガリオン王国は直系の血を継ぐ者を常にふたり以上用意しなくてはならない、という王家の内規があるからです。
まあ国王も、まさか幽閉してた第一王子を使うハメになるとは思ってなかったでしょうけどね。そういう意味で、王太子(第二王子)が亡くなったのは誰も望まぬ最悪の展開だったわけです。
てか実は第一王子の復帰パターンは、書いてる途中でそのように変更したものだったりします。ウェルジー家が謀叛することは『王子妃教育〜』で書いた確定事項なので、何をどうしたらウェルジー家が謀叛するほど怒るかな……と考えた時に浮かんだ展開でした。
王家と公爵家の婚姻政策に関しては、対応が雑というよりはそれがセオリーであるからです。そして過去にも伯爵家と王家や公爵家との婚姻歴がある(という設定)なので、別に愚策でもなかったのです。
ただ、アルフォンスがそれに不服を感じたってだけなんですね。
でもまあ、彼が婚姻のカードを切られることに嫌悪感を示すだろうと読み切れていなかった、という意味では確かに失策と言えますね。
- 杜野秋人
- 2023年 02月05日 22時48分
[良い点]
誰もハッピーにならないメリーハッピーエンド(@ ̄□ ̄@;)!!
結局伯爵家も滅ぶし、公爵家は引きこもり政策、実は生きていた王子も生涯独身。
もやっとするけど、タイトル回収出来たので納得しました。
[気になる点]
他国も野心あるから攻め込んだのに、伯爵家が滅んだから引いたのなら、他国の目的は伯爵家に無謀起こさせて自爆させる事だったのかなと思います( ・`ω・´)
[一言]
ある国のある終わり方と顛末を見て、一隻の小さな飛行船はゆっくりと離れていく。
商人の乗る小人商船だった。商人はかつて、人間に狩られたり、闘わされたりして滅ぼされた小人国の歴史を見てきた。
「明日の未来がどうなるかは分からない。故に言動一つでも自分の命運を左右する。商人として、息子や孫にも今一度言い聞かさなくては」
飛行船の正面に魔法陣が出現する。飛行船のモニターが示す先は、天空の城を座標としていた。
飛行船は魔法陣の中に突入すると、光の粒子となり消えた。
第三者の商人ショートでした( ゜Д゜)ゞ失礼しましたm(_ _)m
誰もハッピーにならないメリーハッピーエンド(@ ̄□ ̄@;)!!
結局伯爵家も滅ぶし、公爵家は引きこもり政策、実は生きていた王子も生涯独身。
もやっとするけど、タイトル回収出来たので納得しました。
[気になる点]
他国も野心あるから攻め込んだのに、伯爵家が滅んだから引いたのなら、他国の目的は伯爵家に無謀起こさせて自爆させる事だったのかなと思います( ・`ω・´)
[一言]
ある国のある終わり方と顛末を見て、一隻の小さな飛行船はゆっくりと離れていく。
商人の乗る小人商船だった。商人はかつて、人間に狩られたり、闘わされたりして滅ぼされた小人国の歴史を見てきた。
「明日の未来がどうなるかは分からない。故に言動一つでも自分の命運を左右する。商人として、息子や孫にも今一度言い聞かさなくては」
飛行船の正面に魔法陣が出現する。飛行船のモニターが示す先は、天空の城を座標としていた。
飛行船は魔法陣の中に突入すると、光の粒子となり消えた。
第三者の商人ショートでした( ゜Д゜)ゞ失礼しましたm(_ _)m
エピソード4
感想ありがとうございます。
メリバではなく、作者的にはバッドエンドなんですねえこれが。
『王子妃教育〜』や『熊男爵〜』でひたすら明るく楽しいガリオン王国を書いていて、まだプロットだけのものにもそれっぽい、明るく楽しい健全な王国の姿がいくつもあるんですが、実は少し前の世代から不穏な空気感は確かにある、っていうか。
まあガリオン王国だって永遠に続くわけもないですし、滅亡の足音は案外すぐ後ろから聞こえてたりするよ……っていうゾワリとした感覚が表現できてたらいいな、と思っています(^_^;
ちなみに攻め込んだイヴェリアス王国は、伯爵家に呼応する形で攻め込んだわけですが、この国は両国の境にあるとある小国を巡ってガリオン王国とは利害が対立しています。その利害関係で交渉を有利にするための武力行使でしかなくて、伯爵家のほうも謀叛というよりはそれにかこつけての亡命を望んだ形です。
それを事前の情報収集で察知していた王家が総力を挙げて亡命阻止に動いて(ウェルジー家は国家の枠を超えた名家なので亡命されるだけでも痛手)、結果的に武力で滅ぼさざるを得なかったわけです。
そしてウェルジー家を滅ぼしたガリオン王国のロベール王家は、そのことで古代帝国の系譜に連なる諸国からは一定の不信感を持たれています。まあそんな感じですね。
だから本当に、明日がどうなるか分からないわけです。
メリバではなく、作者的にはバッドエンドなんですねえこれが。
『王子妃教育〜』や『熊男爵〜』でひたすら明るく楽しいガリオン王国を書いていて、まだプロットだけのものにもそれっぽい、明るく楽しい健全な王国の姿がいくつもあるんですが、実は少し前の世代から不穏な空気感は確かにある、っていうか。
まあガリオン王国だって永遠に続くわけもないですし、滅亡の足音は案外すぐ後ろから聞こえてたりするよ……っていうゾワリとした感覚が表現できてたらいいな、と思っています(^_^;
ちなみに攻め込んだイヴェリアス王国は、伯爵家に呼応する形で攻め込んだわけですが、この国は両国の境にあるとある小国を巡ってガリオン王国とは利害が対立しています。その利害関係で交渉を有利にするための武力行使でしかなくて、伯爵家のほうも謀叛というよりはそれにかこつけての亡命を望んだ形です。
それを事前の情報収集で察知していた王家が総力を挙げて亡命阻止に動いて(ウェルジー家は国家の枠を超えた名家なので亡命されるだけでも痛手)、結果的に武力で滅ぼさざるを得なかったわけです。
そしてウェルジー家を滅ぼしたガリオン王国のロベール王家は、そのことで古代帝国の系譜に連なる諸国からは一定の不信感を持たれています。まあそんな感じですね。
だから本当に、明日がどうなるか分からないわけです。
- 杜野秋人
- 2023年 02月05日 22時34分
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