エピソード2の感想一覧

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[一言]
なろう系は所謂ストーリーを重視しないギャグ作品だと思ってる。スレイヤーズで言えばすぺしゃるの方。昨今本編とすぺしゃるが混ざってる場合が多いがこの場合はストーリー重視じゃないとしてなろう系と見做す。
  • 投稿者: 通りすがり
  • 2023年 03月01日 16時10分
[一言]
さすがに他にも指摘する人がいらっしゃると思いますが、ライトノベルで殺人や暴力どころかドラッグなども忌避されたことはありません。もっと以前の少年少女小では控えめでしたが、しっかり扱ってましたし。
反例としては「A君の戦争」「魔術師オーフェン」「バッカーノ!」「ストレイトジャケット」etc枚挙にいとまがないので、いわゆる「名作」と言われるラノベをいくつかお読みいただければと思います。

ちなみに私が考える「ライトノベル」と「WEB小説」の最大の違いは、「ライトノベル」が「少年少女小説→ジュブナイル小説」の系譜にあるのに対して、「WEB小説」は一次二次問わず同人文化の延長上にある点ですね。やれジオシティーズだ個人HPだと懐かしんでいる人々が大きな主語で何か語っているのがその証拠です。

もし「なろう系」がWEB小説の一亜種とするならば、やはり同人文化の延長上にあるわけで、商業的文壇の一派である「ライトノベル」とは違った世界にあるのは間違いありません。
「ライトノベルで殺人や暴力どころかドラッグなども忌避されたことはありません。」
→他にも「スレイヤーズ」や「魔術師オーフェン」等のタイトルを例に反論される声を多数頂いています。
私の記憶する限り「スレイヤーズ」の頃はライトノベルの呼称はまだなく、あっても一般的ではなかったかと思います。
「青年期の憧れを原動力とする」という定義からも微妙に外れている気もします。あの当時の作品は"いまでない時、ここでない場所"ファンタジー世界そのものへの憧れを読者を惹きつける原動力にしていたように私個人は感じます。
ですので、それらの作品はライトノベルの源流となった黎明期的存在、強いて名を付けるなら「ライトファンタジー」ともよぶべき存在とみなすことも可能かと思います。
「スレイヤーズはライトノベルなのか?」という提題でまた一本エッセイを書けば面白い考察ができるかもしれませんね。(今回一回でめちゃくちゃ疲れたのでしばらく私はやりとうありませんが……)

また「バッカーノ!」や「博多豚骨ラーメンズ」などのピカレスク的な作品は、殺人という行為を特別視するから描けるという逆説的な見方もできるかと思います。

とはいえ、これだけ幾度も他の方々からもご指摘頂くということは、私の仮説の立て方自体が誤りであったのかもしれません。
それは近年の書籍化・もしくはランキング上位のウェブ作品はある程度ランダムに読み漁ったのに対し、ライトノベルはそれなりの冊数を読み、読者歴も長いことから、自身の好みの作風をある程度嗅ぎ分けられるようになり、読書傾向が偏っていたゆえの誤謬なのかもしれません。


ちなみに私が考える「ライトノベル」と「WEB小説」の最大の違いは、「ライトノベル」が「少年少女小説→ジュブナイル小説」の系譜にあるのに対して、「WEB小説」は一次二次問わず同人文化の延長上にある点ですね。

→やはり源流をさかのぼってみても、起源は分かれるというお考えなのですね。
この史学的なアプローチということについても私なりに考えることがあるのですが、頂いた感想の数倍量のご返信となってしまうので、ひとまず止めておくことにします。別々に定義するという私のアプローチ法もおおむね間違っていなかったんだ、と思っておくにとどめさせてもらいますね。
[一言]
>なろう系ではセックス、殺人、飲酒などラノベが描くことを避けた事物がタブー視されていない

昔の作品でもAくん(17)の戦争とか星くず英雄伝とか無責任艦長タイラーとかスレイヤーズとか。
正直ラノベでセックス殺人飲酒が避けられていたイメージは特にないです。割と殺人も飲酒も見かけたような。かなり古い人気作のオーフェンやキノの旅の主人公だって割と必要ならさっさと人は殺していたことはありますし。ついでにキノやスレイヤーズのリナはかなり利己的なタイプの主人公だったはず。これらがラノベじゃないというなら何も言えませんが。先生はどんなラノベで育ったんですか?
  • 投稿者: エッセイランキングくらいしか見ない
  • 2023年 02月13日 17時38分
エッセイランキングくらいしか見ない 様

拙作をお読みいただき、感想もありがとうございます。
どんなラノベで育ったのか、とのご質問ですが、まさに私が最初に出会った作品が「スレイヤーズ」でした。確かに、テレビアニメの「スレイヤーズ」と引き比べ、原作の本編初期(二、三巻あたりまで)は特にグロテスクな表現も厭わない作品でしたが、小学生の私は夢中になってスレイヤーズにどっぷりとハマっておりました。

「Aくん(17)の戦争」「星くず英雄伝」「無責任艦長タイラー」につきましては、もう少し世代が上なのか読んでおりません。
そして、「スレイヤーズ」「魔術師オーフェン」の時代は、まだライトノベルという呼称が存在しないか、メジャーなものではなかったかと記憶しています。
以降、ライトノベルという呼称がメジャーとなり、特に電撃文庫さんの作品が隆盛を誇る中で、ライトノベルは中学生・高校生が主に購読対象となるものとはっきり位置づけられ、表現もどんどんマイルドなものになっていったのではないかと体感しています。

ですので、なろう系作品はライトノベル作品がそう呼ばれる前の作品群への先祖帰りという見方もできるかと考えましたが、今回はそれとは違うアプローチ法で考察致しました。ご笑覧頂けたのでしたら幸いです。

また、一旦脇に置きました「キノの旅」につきましては、キノや静、あるいは師匠たちが殺人を厭わないのも「それをしなければあの世界では生きていけない」ということを、読者も納得できるだけの確かな構成力と説得力を持った作品のため、そのような表現が順当なものとして受け入れられるのではないかと思います。
「キノの旅」は大変メジャーな作品ではありますが、説話的短編集の趣が強く、ライトノベルの典型からは外れた作品ではないかと私は考えますので、逃げを打つようではありますが、例外とさせていただきたいと思います。

これで答えになっているかは定かではありませんが、もとより私のアプローチ法が唯一絶対の正解だ、などとは思っておりません。
様々な定義の仕方、前提の建て方が存在し、それに基づいた論考が種々あるのが小説としては健全なありかたではないかと愚考致します。
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