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初めましてでこんな感想で失礼いたします。
久しぶりのハーレクイン作品について、かつて私が読んでいたハーレクインが近代化してるようで衝撃でした。
30年ほど前にハーレクインを読み漁り卒業してたので、読んで知ったつもりのジャンルが更新されてる可能性に気付かされました。
年末年始は電子書籍の大海原へ舞い戻ります、ありがとうございます。
 感想ありがとうございます。


 わたしはこの数年で、恋愛ものを書く参考になるかな? と読み始めたクチなので、本当はこんなに偉そうなことを書けないのかもしれません(-_-;)
 最初期のものから最近のものまで、成る丈舞台設定偏らずに読んできたつもりですが、やはり近代化はしているかと思います。
 古い時代のものはしっかりとした「良妻賢母」タイプのヒロインが、「わがまま娘」のライバルに邪魔されるパターンが幾つかありました。最近のものは良妻賢母の亜型とでもいえばいいのか、家事などを一通りこなせる上に「自立した女性である」という設定が多いですね(ライバル的な女性が出るとしたら、愛をお金にかえようとするタイプ)。
 ヒストリカルではもう少しマイルドですが、古い時代のものと最近のものとを比べると、ヒロインは「遺産持ち、頭でっかちの本好き、実は美人」が多いような。現代ものになると女社長だったりもします。
 ヒーローはあまり変化がないように思います。冷酷な暴君タイプ、女たらしで真実の愛を知らないタイプ、恋愛田t家族のことで傷付いて周囲に壁をつくっているタイプのみっつが多いと思います。

 堺 さかいさまのおきにいりが増えますように祈っております。
[一言]
おもしろい考察で、大変興味深く読ませていただきました。前回の感想で、強い言葉を使ってしまい申し訳ございません。覚えていらっしゃらないかもしれませんが、謝罪いたします。

さて、ハーレクインはよくわからないので、そうなんだと思いましたが、なろう小説の恋愛モノについては、いろいろと読みまくりました。恋愛は複雑なので、正直なかなかまとめることができないところですが、相手方の男についての主人公(女)の態度はけっこうハーレクインとは違うかもという印象です。

以下、例をあげてみます。
1,不遇な皇太子(などのトップ)を幼少期に助けて、依存させるパターン。
2,不遇な皇太子(などのトップ)を聖女的に癒して、依存させるパターン。
3,主人公の才覚で惚れさせるパターン。

このあたりが適当にブレンドされて恋愛に至るというパターンが多いような。

つまり、逆源氏物語というか、女性の方がなんらかのパワー(才覚や地位、あるいは転生前の感性で幼いうちから依存させる)で、精神的に弱い男を引き上げるといった印象を持ちます。

一方、最初から完璧超人な男がグイグイ迫ってくるというパターンもありえます。上記の3つの例からははずれるのですが、この場合も、主人公(女)は、基本的には自らのパワー(地位や名誉、財力など)を拡張する方向に腐心しており、完璧超人から溺愛されているという状況を、言ってしまえば利用している例が多いように思います。

そのため、主人公(女)にとってみて、男に付随しているパワーは棄てるものではなくて、むしろ自らのパワーに重ね合わせるもののように思うのです。

どっちが純愛かというと、ハーレクインのほうが純愛っぽいですが、主人公(女)が能動的であるという点では、なろう小説のほうが、今の時代にあってるのかなと思います。
 感想ありがとうございます。

 あげてらっしゃる2,3のパターンは、ハーレクインでも多く見られますね。
 ハーレクインのヒーローは大概完璧超人なのですが、やっぱり大概「ネグレクトされていた」「初めの妻が浮気性で愛人をつくっていた、もしくは子どもをつくることに非協力的で、子どもがいるとしても非常に冷徹だった」「恋愛に失敗したことがあり、自分に男性的な価値がないと思っている」「お金・地位目当て、もしくは単純に火遊びの相手としてしか女性から評価されていない(と思い込んでいる)」などなどの周囲には隠された弱点があり、ヒロインがしらずしらずのうちにそれを刺激して表出させ、そのあと癒す……というパターンはありがちです。

 特に多いのは「両親が愛のない夫婦で、子どもにも愛情を注がない崩壊家庭で育った」でしょうか。
 ヒストリカルではヒーローは(爵位もちであることが多いからなのでしょうが)長男であることが多く、その為母親から「容色が衰えた原因」として冷たくされた、という設定をよく見ます。ヒストリカル以外でも、「お前を妊娠したら夫がわたしへの興味を失った」などを子どもの頃に云われて、ひきずっているパターンならいくらでもあります。
 総じて、ヒーローは「自分は愛される価値がない」と思い込んでいることが多いです。もしくは「愛には価値がない」と思っているか、ですね。「両親は愛し合っていたけれど、片方が死んでから家庭がぐちゃぐちゃになったので愛はいらない」「大事なものを失うのがこわいからもう誰も愛さない」なども。
 ヒロインはそれを理解できずに「このひとは愛されたくないのだ」と思っていったん離れるが、最終的には誤解が溶けて「あなたには価値があるのよ!」的な癒しの言葉をかける……は、まれによくあります。その前段階で、ヒーローは何度も「ヒロインから愛されているような感じがする!」「この子は本当に僕のことを愛してくれているのかもしれない!」と思うのですが、「思い込み」「勘違い」「彼女の打算的な行動」などと考えます(でも、しっかり気にしています)。

 ヒストリカルでも、夫が居ない間に領地経営をする話などもありますし、ヒロインが能動的なものはハーレクインでも結構ありますよ。そして、わたしはそれに、たまに「うっ」となります。ヒロインが「男性並みに賢い」「女性と思えないくらいはきはき意見をいい、知識を必要とする話題なのに相手に通じると思っている」「ラテン語やギリシャ語を理解している」などがやけに「いいもの」として描写されると。この辺、無自覚で最強ななろう系主人公に近いものがあります。

 乙女ゲームに対する不思議な共通認識と同じで、ハーレクインも読んだことがないひとが誤解している節があるのでは、と感じています。
 とある漫画でヒロインの「うぶで男性と話すのも緊張する、エッチなことはなにも知らない深窓の令嬢」がハーレクインロマンスを愛読している、という件があって、「え、すっげエロいけどこれ平気で読めるのこの子?」と不思議になった覚えが。
[良い点]
やっぱりハーレクインは結構違う世界なんですね。
なろう異世界恋愛だと、相手役がなにかを捨てて一緒になるっていうパターンはほとんど見たことないです。
まあ、妙なプライド捨てるとかそれくらいの心理的な変化はあるかもですが。
むしろ、ハピエンによってお金持ちになりましたー!パターンの方が圧倒的に多い印象です。婚約破棄からの最初の婚約者より格上貴公子からのプロポーズ!とか一時期王道でしたし、貴族の婚約者捨てて平民の幼馴染と駆け落ちしたけど、相手はどっかの王族でしたとか、ガチ平民でも大商会の息子でしたとかそんな感じで。そしてシーク物はなろうではほんと見たことないです…側妃とか謎制度が紛れ込んでいる作品は多いですが、ハーレムとはなんか違うんですよね。

なんにせよ、書き手なり読み手なりの願望だったり不満だったりが書き込まれがちというのはおっしゃる通りで、超激務なのに全然評価してもらえないヒロインとか、いやほんと日本の女性は、仕事&家事労働時間長すぎやからね…ってなってます\(^o^)/
  • 投稿者: 琥珀
  • 2023年 03月04日 23時51分
 感想ありがとうございます。

 〉〉婚約破棄からの最初の婚約者より格上貴公子からのプロポーズ

 こういうのは見かけたことがない気がします。本文にも書いてますがむしろ「身分捨ててでも結婚する」パターンのほうがあるような(ほんとに身分捨てるかはあれですが、心意気として)。
 「周りからの評価とかお金はうつろいやすいものだけど、ふたりの愛はそうじゃない」みたいなのはよくあります。あと正直、ヒーローが完璧超人なことが多いので、多分全部失ってもなんとかなるかなって(-_-;)(領地経営とラテン語とマナーしか習わなかった!と断言するヒーローなんかも居ますが)。

 なろうの場合は時代劇的な勧善懲悪が添付されているんでしょう。
 わたしがテンプレ的なものを書いてもいまいちうけないのは、王太子に婚約破棄されて普通に貴族と結婚させちゃうからなんですかね(笑)

 シークものは好き嫌いが激しいジャンルというか、好きな人はすごく好むけれどきらうひとは蛇蝎のごとくきらうイメージがあります。なろうの風土と合わないんでしょうか……。

 ハーレクインでも家事出来る女性、もしくはめっちゃ賢い女性(どっちにせよ大体宝石とかドレスには興味がない)が評価されてるので、なんだかなあです。

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