感想一覧

[一言]
止まった時間、閉じ込められた想い、強い思慕。
真帆の心情がぐるぐる回っている様を描いたこの作品にとても魅せられました。
風景と心情の描写がすてきすぎて、読み返してしまいました。

[一言]
先輩が目を覚まして一番始めに尋ねたかったことが、真帆ちゃんだったということが、なんだか胸いっぱいになりますよね。それだけで充分と思えるということは、きっと本気で心配していて、彼女の思っていた下心的なものは単に自分を納得させるための言い訳だったのかもしれないな、とも思いました。
彼女さんも悪くないと思えますが、なんとなく、先輩は事実を聞かされても、空笑いで「仕方ないよな」くらいを言いそうな気がします。彼女を呼び戻そうとはしないだろうな……（すみません、勝手な妄想です）と思えます。
読ませていただきありがとうございました。

[良い点]
航さんは家族から、入院中も理奈さんと真帆さんがどのような行動をとっていたかは聞くでしょうから、真帆さんにもチャンスがありそうですね。
[気になる点]
前書きに置いたタグは、ランキングタグに書いて、後書きに「同じ企画の参加作品は下のバナーでリンクしています」などと書くといいかも。

[良い点]
これから、主人公と先輩との関係はどうなっていくんでしょうね。先輩はやっぱり理奈先輩のところへ戻ってしまうのか。
でも先輩が目を覚ましてくれた以上、これから自分の人生を好きに生きていくことができるのは先輩だけじゃない、主人公自身だってそうなんだよ、ということに気付いてほしいですね。
優しい主人公にも幸せがありますように。

[良い点]
主人公が、綺麗ごとだけでなくほの暗い情念を持っていて、それがチラチラと見えるところが良いですね（チラリズムってやつ？）


[気になる点]
剣呑、剣呑

一見美談。でも主人公は、囲いこむ女、命を飲み込む女へ変化する一歩手前に見えて危なっかしいなぁと感じてしまう自分は穿ち過ぎなのか？（誤読する勇気！）

最近、宮沢賢治先生の詩を読んでいるので、ここにも1人の（己の欲望と闘っている）修羅がいると思うのです。

色々と考えさせられる深みのある作品でした。

ありがとうございます