エピソード16の感想一覧

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[良い点]
なるほど。
世界が、歴史が広がりますね。

格調高くもシンプルにそぎおとされたやまだ様の文章は、情景描写はもちろん、ひっそりと薄暗い有力者間のやり取りも。
荒々しい戦闘も。
気位の高いひとの矜持、こころのありようも。

すべてがあざやかで、くっきりと映像が見えてきます。

国名だけでなく河や大陸のありかなど、地理やまた種族、その背景についても書いてくださるので(それがまたわかりやすく、説明文にとどまるのではないロマンも感じられる)、世界のつながりが明確で、非常におもしろいです。

ルフレイの豪胆さはもとより、レアの気位の高さが息子ラスコットにどのような影響を与えたのか、本編を戻って読み返し、妄想してしまいました。
ラスコットはモーグだけを従えているわけではないという、その柔軟性など……。

こちらのシリーズに出てくる国のありようが、それぞれどれかひとつだけが善であるとか、ひるがえって悪であるというわけではなく、それぞれ主張があり思惑があり野心があり、という世界の広がり、その説得力がすばらしかったです。
[一言]
こちらの連載作品にシリーズ作品を組み込まれたのですね。
シリーズからたどって後日読もうと心に決めていたのですが、いっしょにまとめてくださり、とても助かりました。

こちらではまだもう一編あるのですね。
楽しみにあじわいたいと思います。
  • 投稿者: 空原海
  • 2023年 06月28日 17時00分
ありがとうございます。
わー。こちらまでお読みいただいて。ありがとうございますー。
そうなんです、独立した短編だとなかなか読んでいただけないので、もういっそのことこっちにくっつけちゃおうと。そうしたら、あっという間に短編についていたイイネの数を越えました。ありがたいことです。
本編ではフレーバーテキスト程度に背景に出てきただけのラスコットなので、覚えていてくれるかな、と不安だったのですが、さすが空原さま。そんなところまで思いを馳せていただけるとは……書き手冥利に尽きます。ありがたや
⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ←昇天
[一言]
ラスコット!

ここでのちのモーグの王の出生に関して出ましたか。
まさか母親はアシュトン人、のアシュトン人が皇族だとは。
皇帝の孫にあたるとは、モーグとしては小柄とありましたが一般のハーフよりは力があるのでしょうか。
まあどんな血筋であろうとモーグはモーグなのでしょう。

というか皇族の中でも優秀な頭脳だった皇女が育てたから、一風変わった考え方ができたということなんですかね。
  • 投稿者: 日暮
  • 2023年 06月26日 20時22分
ありがとうございます。
あっ、バリエルフローのほうを先にお読みいただけていたんですね。この話の後に、ボーナストラックで収録いたします。ええ、独立した短編だと全然読まれないもので……
そうなのです、母は皇族。ということは、狼人の血を引いているわけで。
小柄とはいえ、普通のモーグよりもさらに強い秘密はそのあたりに。
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