感想一覧

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[良い点]
 冒頭からすでに修復出来ない関係性を感じさせて、タイトルの「感情の色」 を滲ませていく日常の風景。

 ほんの一言思いやる言葉があれば‥‥そんな段階は超えていて、でも取り返しのつかない真似はしない。

 ドス黒い感情までいかないから怒りの赤ではなく、冷めた青の混じった紫と黒なのかなと、勝手に想像して納得させられてしまいました。
[一言]
 静かなる感情の表現‥‥勉強になりました。
モモル24号様

 感想ありがとうございます。
 負の感情しか書かれていない作品、お気持ちまで沈んでしまうようなことになっていなければいいのですが……。
 

 修復するのと同じくらい、壊すことにも労力はいると思うのです。
 どちらに向けての努力ならできるのか、で、方向性が決まるのかもしれませんね。

 黒に混ざる紫がどんな感情からのものなのかは、読み手の皆様に委ねたいと思います。
 仰るように、怒りも嘆きも通り越したあとに残る色、なのかもしれませんね。

 こちらこそまだまだ足りぬ身です。
 御作にも学びにいかせてもらいますね。
 活動報告のご返信でのお言葉も嬉しかったです!
[良い点]
この主人公の気持ち、表現に感服しました。この繊細さがすごいです……! そしてリアルだとも思いました。このような夫婦はきっといるだろうと思わせられました。
旦那さんは超マイペースで気がつかない、もしくは気がついていて旦那さんも動きがとれないのかもしれませんね。ビールや餃子を食べているかというくだり。
奥さんも、自分の為にも動きたくないというところまで追いつめられていて。でも情もわずかに残っているし、そして自身の問題なのか、このまま人生を変えようとは思わず、逝くことで復讐しようと……。動けないまま時が過ぎていくことがあると思いますが、その辺りがとてもリアルに感じました。

珈琲の描写と残飯処理の言葉を流し込むという表現がお気に入りです。

とても良かったです!読ませていただきありがとうございました。

あき伽耶様

 読みに来てくださってありがとうございます!

 リアルすぎて小池は大丈夫かと心配された問題作です(笑)。もちろんフィクションですよ。
 ですがここまでではなくても、こういったことを感じている人はいるだろうなぁと思います。
 日常の小さな不満の方が溜まりやすいのですよね。解消されにくいので。

 旦那も動きがとれない、確かにその可能性もと思いました! ふらっと家を出るのも居づらいからなのかもしれませんね。

 逝くことで復讐、本当にしようとしているのか、そう思うことで気を紛らわせているのか。仰るように、思うだけで動けないまま終わりを迎えるかもしれませんけどね。

 お気に入り、と言っていただける表現があって嬉しいです!

 感想ありがとうございました!
[良い点]
複雑な心情が丁寧に描写されている良作でした。
読めば読むほどに味わい深さがありますね。
ハイクオリティな作品をありがとうございます。m(_ _)m
  • 投稿者: 四季
  • 2024年 02月03日 07時58分
四季様

 感想、そしてレビューまで。ありがとうございます。

 ハイクオリティ…!!!
 恐れ多い言葉をいただいてしまいました!

 誰かに、特に身近な人に対する感情は、相反するものを含んだりと、一言では表せないことが多いような気がします。
 そんなところを感じていただいて嬉しいです。
[良い点]
紫黒色。
夫婦間のもやもや、そして情が描かれている、印象的な作品でした。

黒いコーヒーをかき混ぜるシーンが特に印象的で、『私』の中にぐっと引き込まれました。
心理描写が素晴らしく、大変勉強になります。

ビールを分けてくれる所が憎みきれないというか、捨てきれないというか……
少しズルさすら感じてしまいますね。

朝、昼、晩の食卓、そしてキッチンという狭い世界にも関わらず、夫婦の深いドラマを観させていただきました。

素晴らしい作品をありがとうございました。
[一言]
自分だったら、焼けた餃子は片っ端から食べてしまうので、この旦那さんの分は一つも残らないと思います。
というか、旦那さんが帰って来る迄に、とっくに酒盛りして酔っ払っていると思います(笑)

花名様

 感想ありがとうございます!

 狭い世界の普段の一日。深いと仰っていただけて嬉しいです。
 なんだか恐れ多い言葉まで…。
 こちらこそ花名様の作品からたくさん刺激を受けています。

 それなりに長くいたからか、一度は愛した相手だからか。多分そういうふとした行動に、黒に染まりきらずに残り続ける色があるのでしょうかね。


 餃子。焼き立てが美味しいですからね。
 片っ端から食べて正解だと思います(笑)。

 読んでいただきありがとうございます!
[一言]
『あなたへの情は少しだけ、暗闇の中に色を残す』
限りなく濃い黒に沈んだ紫
その大半は青く青く光の届かぬ深海の底のように
その底に僅かに残る赤

息苦しく
どこにも行けぬ圧力に押しつぶされそうになりながら
じっと、じっと
日浦海里様

 感想ありがとうございます。

 心に残る情の元の色。
 暗く見えても、やはり赤なのでしょうかね。

 暗さと深海下での圧力と、生きることへの息苦しさ。
 詩的な感想、ありがとうございます。
[良い点]
紫黒色。

 黒い感情がそのまま、とてもよく表現されていると思いました。
[一言]
 初めはそうじゃなかった二人。
 いつからそうなったのか。

 塵も積もればなんとやら。いろいろと積み重なった結果なのでしょうね。お互いのお互いへの甘えなのかもしれませんね。

 「どうしてわかってくれないの?」「言わなくちゃわからない」。これは「私」も思っていて、もう、言う気持ちもなく、期待もしない。

 それでも、ビールをグラスにわけてくれる「あなた」。
 
 情が棄てきれないために関係が壊れるのを恐れ、また、壊そうとしてできない自分を嗤う。
 
 暗闇に堕ちた色は深い紫色。
 キッチンが象徴的でした。
 竹内まりあさんの歌を思い出しました。

 旦那さんはどう思っているのでしょうね?

 興味深く拝読しました。
冬野ほたる様

 感想ありがとうございます。

 きっと相手にも思うところはあるのだろうと思います。

 表/裏のように上げられればよかったのですが、このシリーズは感情を前面に押し出すつもりなので、その分キツくなるかなぁと思い。できるだけ明るい色と暗い色を同時に上げたいと考えていて。それでこの二作になりました。
 いい色が見つかれば、書いてみたいです。

 お互いのお互いへの甘え。
 本当に仰る通りだと思います。

 黒い感情がそのまま、とてもよく表現されていると思いました。

 と、身に余るお言葉。ありがとうございます。
[一言]
読みながら段々と主人公の紫黒色に染まる気持ちが伝わってくるようでした。
誰かのために、に意味を見出せなくなった時、そこに残るものは何なのだろうと考えながら読ませて頂きました。
彼女の場合は、いつか彼が困って途方に暮れることへの祈念なのか、でもその中に一抹の愛情も残っているようにも思うのです。
非常に印象的な作品でした。
小池さん、ありがとうございました。
未来屋 環様

 感想ありがとうございます。

 誰かのために。強すぎても押しつけに、でもなければ虚しいだけになりそうな。加減は難しいですよね。


 一抹の愛情も残っているようにも思うのです。

 とのお言葉が。漆黒ではなく紫黒色とした思いを汲んでもらえたようで嬉しいです。
[一言]
 私、家事はあんましできないですけど、残り物出ないようにぜんぶ食べますよ♡
 つくってくれたものは、ありがたく、いただきます。

 そこはともかく。
 男のほうも、外仕事と家事とで、分担してるって意識があったら。
 女のほうが、男は仕事に行くのがあたりまえだと思っているって不満はあるのかもしれませんね。

 お互いが、両方体験しないと、お互いの大変さはわからないので、難しいです。
歌川 詩季先生

 感想ありがとうございます。

 仰る通り、旦那さんにも思うところはあるかと思います。

 こういうのって、片方だけが悪い、と言い切れることは少ないですよね。

 両方体験。確かに相互理解が高まるかもです!

 以前の冷やし中華のお話もそうでしたが。
 歌川先生は作り甲斐のありそうな感じがします!
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