感想一覧

[一言]
魂魄だけでも　帰還が叶いますように

[良い点]
すごくおもしろかった！！
読んだ後おもわず勇者や賢者さん、多くは語られなっかった騎士や他の人物のその後についてあれこれ想像してしまう・・・
せつない悲しい感じだけどさわやかな。
基本ハッピーエンドのお話も好きなんですけどこういう話もすごく素敵です。

[一言]
絶望的なのにどこか救いを求めてしまうような作品でした。
賢者の優しさが胸に痛く伝わってきますが…この後の騎士の恋心はどうなったのでしょうか。

彼女が遺した言葉が何だったのか…謎ですね。その言葉が彼に絶望を遺したのか…それとも彼にとって一番聞きたかった言葉を遺したのか…わかりませんがどちらにしろ悲劇ですよね。

素敵な作品でした。ありがとうございます

[一言]
一人の犠牲で世界が救われるなら安いものなんですよね。何処の誰だか知らない者ならなおらさ。

[良い点]
少女と賢者の距離が最期まで近すぎることは無かったこと。
[一言]
初めまして。
ある少女が穏やかに絶望していく様を鮮やかに描ききる手腕に脱帽しました。
異世界召喚系は最初は理不尽さに憤慨していても、周りに絆されたりとか精精当事者へ復讐するのが関の山で、自ら世界から退場する選択をした主人公はとても珍しく映りました。
十六、七歳の普通の女の子の描写が秀逸です。
異世界で上手く立ちまわるような気力は既になく、でもなし崩し的に生きるのはよしとできない思春期特有の潔癖さに崇高とすら思えます。
映画「リリィ・シュシュのすべて」で蒼井優が演じた津田詩織を初めて見た時と同じ印象を受けました。
そして軽口を叩きながら何度も引き止めを試みている賢者にも胸がつまります。
しかし少女の決定的な世界への拒絶を見ているのでどうしようも出来ない。
多分あの場には騎士が行かなくてはならなかったんだろうけれど、でも恋慕の情があればあの場に向かうという選択肢は生まれてこない。
柔らかなままならなさが好きです。
だらだらとペシミズムや一種のヒロイズムに浸らずに前後編でまとめ上げた力量にも感服しました。
乱文失礼しました。