感想一覧

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[良い点]
人間は自分を認識しづらい
脆く崩れ・凝り固まり・呑まれて・吸い込まれる

嗚呼、こんな一面があったのかと気づき
今の自分を見つめても当然無色透明で
思い出だけに色はウツロウ

かけて、落ちて、その身を離れて初めてわかる

探している内は見つからない


[一言]
これ読んだ後の

【走る背を 追い越していく 花の風】

は 半端ない
海堂直也様

まとめて読むとまた違った感じ方になるのですね。
【走る背を 追い越していく 花の風】とのつながりは
特に意図していなかったので驚きを感じています。

自分自身を捉えることは難しく、
自分からこぼれ落ちたものを見て初めて
自分の色を知る。

深いですね。

確かにそういうものなのかもしれません。
どれほど今の自分がどうなのかを見ようとしても
見つけることは難しくて
出来ることといえば
過去の自分の姿や、残した足跡から
今の自分を類推する
そんな感じがします。

わたしよりもずっと端的に、そして鋭いところに
切り込みを入れられていますね。
流石です。

感想ありがとうございます。
[一言]
色々なかけら達が登場して、とても興味深く読ませて頂きました。
それぞれの特徴を持つかけら達。
でもそれは、皆ぼくの中から生まれ出でたもの達であって。
私達はたったひとつの生物でありながら、沢山のかけらの集合体として今日も生きているのだと思いました。
それこそ、何色とも言えない、いくつもの色が混じり合った存在で。
日浦さん、ありがとうございました。
未来屋 環様

わたしはたった一人なのに
わたしを形作るかけらは多種多様

だから、
どんな色にもなれるし
どんな形にもなり得るのかもしれないですね

どれだけ遠く離れていても
どれだけ異なっているように見えても
きっと
そのかけらの一つ一つを比べたら
似ている何かがあって
そうしたところで通じ合えるのかもしれません。

例え住む星が違っても。

感想ありがとうございます。
[一言]
 欠け落ちて、削ぎ落とされて、本質に気づくこともあるんでしょう。
 欠け落ちすぎて、本質がなにかわからなくなることも。

 大事なもの、欠け落としすぎて、わからなくなっちゃうのは悲しいですね。
歌川 詩季様

欠けるということが必ずしも悪いことではない。
流石の観点ですね。

削ぎ落としているつもりが
何も無くなっていた
そんなふうにならないように気をつけたいですね。

感想ありがとうございます。
[良い点]
 不思議な雰囲気の作品だなぁと思いました。
 暗い感じはしなくて、むしろ傍観しているような。

 >ここにいることだけは確かだった

 このフレーズで、ここにいるということを悲観しているのではなく、肯定しているように感じました。
冬野ほたる様

鋭い感覚での感想、ありがとうございます。

色と音に絞って表現して
感情をほとんど描写しなかったために
言葉の割に暗さはなく
どこか第三者的に見えるのだと思います。


最後のフレーズ
明確な意図はなく
フラットに、
事実を描くことで
作品全体がプラスでもマイナスでもないような
そんな感じで終えようとしたので
『肯定』という感覚は
無でも、負でもないという意味では鋭いところですね。

感想ありがとうございます。
[良い点]
 語尾のせいか、かける音もその顛末も軽く聞こえ。

 他人事のように眺めるその様子に、かけたかけらと、残された僕と、一体どちらに心が宿るのだろうかと思わされました。
小池ともか様

語尾から、細かなかけらとして崩れていく様子を感じていただけたのかと思いました。

ポロポロとこぼれ落ちていったものは
落としてしまったものなので
きっと、残った側に心が残っているのだと思います。

落としたものは
無くしたものか
落としただけか

欠けたものもあるかもしれませんが
もしかすると欠けた箇所に
別の何かが引っ付いているかもしれないですね。

感想ありがとうございます
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